バリスタ・・・ネスカフェ・ゴールドブレンドで頼むぜ
「次はバリスタ等の各種、投射兵器の説明に参ります」
「バリスタ・・・ネスカフェ・ゴールドブレンドか?」
リュージンが投射兵器の説明を行おうとした時、ジョージはまた妙な事を言い出したが。
「はっ?」
「はい?」
「ほえ?」
「はぁ?」
「はあ?」
ここには、勿論ミリカが居らず、誰も彼の下らないボケを理解出来なかった。
「あっ? ・・・何でもないから説明を続けて良い・・・」
「オホンッ! では、気を取り直して」
気まずくなった、ジョージに対して、リュージンは再びバリスタ類の説明を再開する。
「バリスタ・クアドロティスは移動式のバリスタで、槍のように大きな矢を一発発射します」
「対して、ポリボロスは複数の弓矢を発射するバリスタ版のリボドゥカン見たいな兵器です」
リュージンは、大きなクロスボウを四輪の台車に載せたような兵器を紹介する。
ファレドも、大きなクロスボウを横に一つ。
縦に弓を、二つ備えた六連装の兵器を紹介した。
「カタパルトは、紐を複数人で引っ張り、石などを人力で投射する兵器です」
ヴークが説明する、カタパルトを見ると。
斜め上を向いた、クロスボウと真っ直ぐ上を向いた木製のスプーンがある。
そのスプーンに、丸い石等を載せる部分に紐と言うか縄を巻き付けてある。
左右に伸びた、それを二人位で引っ張るのだろうと、ジョージは推測する。
「オナガーは一本の柱に、三本の紐で袋を吊り下げた、敵の方に斜め上に向けて放つ、二名の人間が棒で引っ張り発射する投射兵器です」
ファレドが、説明するオナガーは小型だが。
巻き付け式の縄やスプリングによる力で、斜めを向いた柱から石を投射する兵器らしい。
二本の枠と、真ん中に後ろに斜めを向いた柱に、三本紐が石を飛ばす袋を、ぶら下げていた。
それを飛ばす為に縄を巻き上げる、二本の棒が後方に伸びている。
人間二人で、それを引っ張るのだと、ファレドから説明を聞いた、ジョージは思った。
「マンゴネルは大きなスプーンに岩を載せて放つ、二名の人間が動かす人力の投射兵器です」
マルセルから教えられた説明に、ジョージは二本柱の上部に滑車が付いた兵器を眺める。
構造は、オナガーと余り変わらないが、二本ある柱の滑車から縄が伸びている。
それが、一本の投射物を放つスプーンを支えていた。
前方には、二名の人間が重りとして、投射手役を行う為に縄が伸びていた。
「トレビュシェットは他と違い石箱の重みを利用する機械式の投射兵器で、他の投射兵器よりも命中精度に優れ、射程距離も長いです」
「この兵器は二本の柱の間に一本の柱が有り、それを重りとして石を積めた四角い箱が用意され、後ろから縄で柱を引っ張り石箱の重みで遠くに投射します」
リュージンとマルセル達が説明するクレーンのような兵器。
それに、ジョージは凄そうな兵器だと思う。
二本ある長い柱の間に、長い一本柱がある。
その柱からは、オナガーと同様に袋を三本ある紐がぶら下げていた。
「ビッグ・スリングショットは大きいスリングショットで、真ん中の紐に火炎瓶や石などを載せられます」
「スリングショットは、さっきの小型板で、キャンプ地が魔物に襲われた際の馬車に左右に一つずつ搭載されてましたね」
ヴークとビョルン達。
二人は、半円形の曲がった棒と下に延びる棒だけと言う、シンプルな兵器を説明した。
名前の通り、ビッグ・スリングショットは大きく引っ張るには、二・三人は人員が必要である。
スリングショットは、一人で運用出来そうであり、持ち運びも楽そうだった。




