表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
526/683

全員揃ってでは無いが食堂にて昼飯に


『ガチャ・・・』


 両扉を開いて食堂の中に入る、二人。


 そんな二人の前には、二つある細長い十人位は座れそうなテーブルが広がる。


 この食堂と船橋だけは、ランタンによる明かりが灯されていた。

 それにより、食堂内は温かみのある黄色い光に包まれていた。


 その奥には、キッチンが存在している。


 そこに目を向けると。


 白いポットを傾け、木製のトレーに載せられた白いカップにゆっくりと茶を注ぐ、ゴースト。


 キャロルの姿が見えた。


 そして、もう一人。


 奥の方で忙しなく動いていた、ニウが二人の姿を見ると、此方に歩いてきた。



「リーダー、お姉さま、他の仲間はまだ来ないのですね」


「アレリオとシャリル、カブラル達は船長室にて、見張りを行っているし、ファビアンもマストの上だしな・・・」


 食堂奥のキッチンで料理を作り終えた、ニウ。

 彼女は、入ってきたばかりの二人を出迎えるが。


 同時に、他の仲間達は来ない事を案ずる。


 その言葉に対して、ジョージは腕を組んで語る。

 他の仲間は、見張り等により雑務で来れないから仕方がないだろうと。

 



「来れる連中だけで食べて、他の仲間は後から交代した時に食べて貰いましょう」


「それしか無いですね」


「うん、それしか無いよう?」


 ミリカが今は自分達で食事を頂く事を決めると。

 ニウもその言葉に同意して、横からひょっこり現れた、キャロルも同意した。



「それで・・・他の連中は何処に行ったのか帰っ! ・・・来たわね?」


『ガチャ』


「うぅ~~寒い潮風に当たったせいで、冷えるわーー」


「あーーお風呂はサッパリしたわぁ」


「お腹空いたわ~~もうダメぇ」


 他の仲間と食卓を囲みたい、ミリカは早く仲間達は来ないかと思った時に。

 食堂の両扉が開かれ、ファビアン、シニッカ、ヌル達が現れた。



「うわぁ~~漕ぐのは疲れたぜぇ?」


「やっと昼飯を食えますね」


「わぁ~~い、ご飯だぁーー」


 欠伸をしながらが、ビョルン現れると。

 その後ろからはファレドが続き、最後に、ヴークが現れた。



「あれ? ・・・ファビアン、貴女は見張りを行っている筈じゃ」


「お前達・・・リュージン、マルセル、達は?」


「お姉さま、私とヴィカは見張りを交代しましたよ」


「彼等は吐きにトイレに行ったり、あとは・・・気持ちが悪いので外に・・・」


 ジョージは仲間達を心配して、二人はと言う。


 また、ミリカも何故見張りを行っているはずである、ファビアンが居るのか疑問に思う。


 二人の質問に対して、ファビアンは交代したと言い、ビョルンは困ったように答えた。



「交代・・・そう言う事なのね」


「船酔いか、まだ海での長旅には慣れて無いからな・・・」


 ミリカは納得して、下を向く。


 酔ったら、かなり辛いだろうと、ジョージは船酔いしてしまった、二人を心配した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ