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おーーい? 女どもーー今タラップを下ろすからな~~? うるさーーいっ!! そんな大きな声を出さなくても聞こえてるわ~~~~


「って訳で今からタラップを下ろすからな」


「じゃあ早くしてよ」


 甲板の手摺から顔を出した、ジョージ。

 彼は、海岸で馬に乗って報告を待っていたミリカにタラップの事を教えた。



「今やるっての・・・アレリオ、頼む」


「はいはい、リーダー」


 そう言って、ジョージはH型タラップを持ち、もう一つのタラップを両手で抱えたアレリオに指示を出す。


 H型の左右に突き出た二本の棒の内。

 片方の二本の先には、幅の小さな棒が出ており、反対側の二本の棒には、ポッカリと穴が開いていた。


 それを、甲板の上でアレリオが抱える棒の突き出た方に、ジョージは穴の開いた方を連結させる。



「よし、リュージン、アレリオ鉄板を填めるぞ」


「はい、リーダー」


「私は此方からっ!」


 ジョージ、アレリオ、リュージン達は三人で、二つ繋げたH型タラップに鉄板を繋げる。




「今アレリオ、リュージン達と連結したから下ろすぞーー」


「ちょっ! アハハッ!? 連結ってあんたっ?」


「リーダー、卑猥です・・・」


 ジョージは、真ん中から。

 アレリオは、左から。

 リュージンは、右から。


 二本繋げたタラップを、船の下で待つ女性アンデッド陣の元へ下ろそうとしたが。


 しかし、彼の言葉が別の意味に聞こえたミリカはクスクスと笑いながら顔を紅くして。

 シャリルも真っ赤に紅潮させた顔を恥ずかしそうに隠した。


 それを見た、他の女アンデッド達も、顔を下に向けたり。

 真っ赤に染めた頬を両手で隠したりして話を聞いていた。



「いやぁ~~♥ あんたにそんな趣味があったとはねぇ?」


「まさか、捕虜であったヴークとマルセルの所に良く行ってたのも・・・きゃああっ! アレリオ貴方もまさかっ!?」


「師承も、二人と一緒に仲良く男同士で連結したてのぉーーっ!?」


 顔を真っ赤に染めた、ミリカは直も囃し立て。

 シャリルも、アレコレと不埒な妄想を始めてしまい。

 キャロルも、図に乗って師承をおちょくる。



「ちょっと待て、俺達はお前ら女アンデッド連中見たいに淫乱じゃあねぇーーてのっ!?」


「シャル・・・ドン引きなのはこっちだから冗談は止めてくれ・・・」


「こっ! こらっ! キャロルッ!! そんなはしたない真似をする訳無いじゃろうっ!」


 ジョージは女アンデッドの方がそうだろうと反論して。

 アレリオは有らぬ妄想を爆発させるシャリルに引いてしまい。

 リュージンは、ふざけた弟子に向かって怒り出す。



「今度、ふざけた真似をすると一生海岸に置いてくぞ」


「ごっごご免なさい・・・図に乗ってしまったわ」


 甲板から見下ろす形で船に乗っている、ジョージに凄まれた、ミリカ。

 彼女は、乗船を拒否すると言われたので彼に向かって急いで謝った。



「分かれば良いけどよ・・」


 ジョージも反省したのか、トーンダウンしたミリカと女アンデッド達を見て、許してやる事にした。

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