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船室で発見した物


『ギギギギギッ・・・』


 両扉を開いたジョージは、中身は無いかなと淡い期待を抱くが、そこには何と。



「馬車だ・・・それも二台も有るぞ」


 二台とも大型・中型馬車のブレーク馬車であり、ジョージが近付いて見ると。

 片方は真っ黒であり、もう片方は黒い車体に地味な黄色い色だった。


 真っ黒い方は、長く伸びた足台の運転席に、二人。

 その後ろに、前後に向かい合う形の六人乗れる座席があり、計八人も乗れる大型馬車であった。


 更に、大型ブレーク馬車の後部には、鉄板の張られた、リヤカーが牽引されていた。


 黒と黄色のカラーリングの方は、真っ黒い方より若干車体が細く、同じ形の運転席を備える。


 前後に向かい合う客席と。

 その後ろに背中合わせの二人ずつ乗れる客席の計三つ有しており。

 運転席と客席を合わせて、こちらも計八人も人が乗れた。



「これは凄いな・・・」


「リーダー、このリヤカーには鉄板が有りますよ?」


「これは鉤爪を繋げれば使える工事現場の足場用の・・・」


 ジョージは、船の中に載せられた二台は馬車を見ながらまた馬車が手に入ったと思うが。


 リヤカーに積まれた、二十枚の二メートル程の縄で縛られた鉄板。

 これを発見したアレリオと、使用目的を考えたリュージンは呟く。



「恐らくはこの鉄板で馬車を船から卸そうとするんでしょうが・・・」


「梯子型の鉄棒でも有れば、船に馬車を積み込めるんですがね・・・」


「それってアレか・・・あそこの壁に立て掛けられている五本の奴か?」


 リュージンとアレリオ達が、梯子型の棒が足りないと話したが。

 ジョージは、壁にH型の鉄棒が置いて有るのを発見する。



「しかも反対側にも有るしな」


 左右の壁に五本ずつ、計十本のH型鉄棒を見つけた、ジョージ。

 彼は、これで馬車を船に積み込めると安心した。



「よし、三人でアレを甲板に運ぶぞ」


「これで馬車を運べるぞ」


「キャロル達もやっと船に乗れるな」


 ジョージ、アレリオ、リュージン達。

 彼等は、それぞれ呟きながらも、馬車を船に載せる為のタラップの材料を運んだ。



「後部甲板には何もなかったな・・」


「この船長室にも何もなかった・・」


 後部甲板と船長室を隈無く探索した、カブラルとビョルン達は、特に何も発見出来なかった。



「凄い数の食料だ」


「こっちには風呂場がある」


「ここには酒が有るよ」


 対する階段裏から、鉄板の蓋を開いて船室に入って行った、マルセル。

 彼は、備蓄された大量の食料を見つける。


 ファレドは風呂場や調理場を発見する。

 ヴークは酒が入った樽や、ワインボトルの詰められた、木箱の山を見つけた。

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