表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
518/683

アミ達を殲滅しろっ!!


「皆良くやってるな、よし俺も・・・ダークボール」


「私も撃たないと、フレイムボール、フレイムボール、ていっ!?」


 混戦している戦場の真っ只中。

 その渦中で、辺りを見渡したジョージは即座に動き、暗黒球を鼠色の砂浜に撃ち込み、穴を開けまくる。


 そうする事によって、例えアミ達を仕留められなくとも、多少の圧力を掛けられるのだろう。


 と思っての攻撃だった。


 その行動に、自らもボケっとしている暇はないと。

 ミリカも火炎球を連続で放ち上から襲い来るアミ達を牽制する。


 その対空射撃で、空洞の天井が火炎により照らされ、周囲が若干明るくなった。



「行けぇーー❗」


『フッ・・・』


「はあぁっ! くたばれっ!」


「くっ来るなぁ来るな~~~」


『ドド♫ドド♬ドド♪ドドドド♫♪ドドッ♬』


 リーダー格二人が戦闘に身を投じる中、アンデッド達もアミの群れをどんどん追い込んでゆく。


 スリングショットの紐を、ヴークは力一杯引っ張り、それを離して小石を飛ばして一匹仕留める。


 その後ろでは、ヌルが両手で構えたブローパイプで木製の針を放ち。

 頭を出した、アミの頭部の柔い甲殻を突き刺し、その強力な毒で奴を一撃で仕留める。


 回し蹴りで吹き出たばかりのアミの左頬を蹴飛ばす、ニウ。

 彼女は、次いで上から飛来したアミの顎にアッパーを喰らわせ、ダンの衝撃でブッ飛ばす。


 それに続いて、高く舞い上がり、天井付近から落下速度を加えて落ちようとしているアミ達。

 連中を、ビョルンはニッケルハルパの音波魔法で撃ち落とす。



『ドバッ!?』


「どりゃあああっ!!」


『ブボッ!』


「きゃっ!? くっ! ・・・このぉ!」


 徐々に数を減らしたアミだったが、アレリオの振り下ろしたモンタンテに一匹砂から上半身を出した所を一刀両断され。


 雷撃魔法を放つシャリルを、背後から襲おうとした、アミ。

 奴が飛び出た音を聞いて、後ろを向いた彼女のメイスに頭を潰されると、もう出てこなくなった。


 アンデッド達は全員、恐らくは今のが最後の一匹だったのだろうと判断したが。

 警戒心を解くことなく、死体を回収して一ヶ所に集め始めた。



「重たいな・・・このアミ?」


「まあまあ後でスープに入れたら食えるんですし」


 愚痴を溢しながらジョージは、アミの死体を引き摺って、海岸の一ヶ所に置くと。

 別の場所から死体を引き摺って来た、アレリオに言われる。



「ジョージ、うちらは馬車を持って来るから」


「あいよ、分かったわ」


 女性アンデッド陣を従えたミリカ。

 彼女は、曲がり角に停めてきた馬車へと向かい。

 死体を集め終えたばかりのジョージは船への道を探す。



「あの錨・・・彼処から登るしかないか・・・」


 砂浜の上に置かれた錨をロープ代わりにして、甲板に乗り込む事にした、彼は早速だが。

 錨に飛び乗ってしがみつき、上を目指して登って行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ