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歓迎会をしましょうか? その後は出発だ


「歓迎会か・・・アレリオ、何か食うものはあるか?」


「食うものと言われても・・・この間買ったばかりのビスケット、ポトフ、クラッカー、ラスク、滅茶苦茶に固い黒パンしか無いですよ」


 食堂まで来たアンデッドのパーティーは、テーブル代わりの木箱と、椅子代わりの樽を増やす。


 そうして、準備を整えた、ジョージは食べ物はと、アレリオに問うが。


 彼から大した物はないと落胆する返事が帰って来た。



「そうか・・・リュージン、飲み物は?」


「ハイビスカスティー、ワイン、それと綺麗な水など・・・」


 ジョージの問いに、勿論リュージンも飲み物は余り無いと答えるしか無かった。



「うーー? 食料の備蓄が残り少ないな、狩も行わなかったしな」


「そう言えば・・・リーダー、我が駱駝の肉を食されては如何でしょうか?」


 悩み困り果てるジョージの姿を見て、ファレドは手助けしようと。

 自らの所有する駱駝の肉を、生け贄に差し出そうと言い出した。


 

「いや、駱駝の肉は可愛そうだからな・・・しかし、そろそろ駱駝むアンデッド化はさせてやろう・・・有り難うファレド、お前の気持ちだけ受け取るよ」


「いえ・・・お役に立てず申し訳無い」


 駱駝が苦しむ様を可愛そうだと考えた、ジョージ。

 彼は、折角のファレドの提供を断り、気持ちだけ受け取る事にした。



「そう言うな、ファレド・・・気持ちは確りと受け取ったからな」


「はっ! 有り難き幸せ」


 ジョージは忠節を尽くす、ファレドの駱駝肉の提供に感謝の意を示し、それをファレドも喜んだ。



「それより、駱駝のアンデッド化も船までいけたらの話だな・・・今日は出発の日だから時間が無いしな?」


(・・・アンデッド化させると昼は行動出来ないけど? 夜は腹が減らない限り無限の体力が得られるからな・・・)


 一人思案するジョージだったが、何時までも答えを出せずブツブツ喋る彼を後ろから。



「一人でブツブツ言って無いで、早く答えを出しなさい」


「あっ! ミリカ分かったよ、瓶詰めポトフやジュリエンヌを暖めた後、黒パンを浸してラスクと一緒に食おうか」

 

 ミリカが肩をバンッと叩きながら声を掛けると、ジョージは何をどう食うか決める。



「ほいじゃ、皆で手分けして飯の仕度をしましょうか」


「そいじゃそうしましょうか、って訳で全員動け~~❗」


 ジョージとミリカ達は仲間全員に指示を出して、料理の準備を始めさせた。

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