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生まれ変わった二人の姿は?


「おぉーー! こっちも生まれ変わったわね?」


「ええ、凄く素敵な格好だわ・・・」


 ミリカ、ファビアン達は生まれ変わった二人の姿に見とれて、目を細め妖しげな笑みを浮かべて呟いた。



「あら? ヌル貴女の姿・・・」


「貴女こそ、その姿は・・・?」


「二人は無事にアンデッドに堕ちたんだよっ♥」


 目の前のミリカ、ファビアンの姿と、互いの姿に戸惑うヌル、ヴィカ達。


 そんな二人に生まれ変わった事実を伝えるミリカ、彼女の言葉を聞いた二人は。



「そう・・ですか?」


「私達は遂に堕ちてしまったのね・・・」


「うん!これで私達の正式な仲間入りよ」


 困惑する、ヌルとヴィカ達であるが。

 ミリカの微笑む顔を見た瞬間に、彼女等は何故か嬉しいと言う気持ちが込み上げてきた。


 それは当然、アンデッド化による親株に逆らえない呪いと、子株として親株を認識したからである。


 それと共に、上位アンデッドに絶対的な忠誠心と。

 心からの奴隷としての喜びと、服従心が植え付けられたからであった。



「さあ新しい仲間達を歓迎しましょう!」


「貴女達とは、これからは仲間ね」


「良かったわね貴女達、今日からお姉様に可愛がって貰えるわよ」


「うん、毎晩お楽しみだよっ♥」


「お姉様の御命令通り、新しい仲間の歓迎会を始めましょう」


 ミリカが新しい仲間の歓迎会を始めようと提案すると、他の四人も次々と賛同する。


 シャリルとニウ達は、新しい仲間を快く歓迎する。

 二人同様に悪堕ちし終えたばかりの三人を、キャロルとシニッカ達は暖かく迎えた。



「おっ? シャリル、終わったんだな」


「悪堕ちは済みましたかな?」


 そこに、男連中もぞろぞろと現れる。

 そして、三人の女アンデッドの姿を見て悪堕ちが終了したのだなとアレリオは理解した。


 リュージンも人目見て目を細め、悪堕ちがやっと終わったのだと理解した。



「アレリオ、リュージンさん、見ての通りよ・・・それよりどうして男連中が来たのかしら?」


「そうだ何故、お前達が来たんだ?」


 シャリルが二人の質問に答えて、逆に男連中を問い質すと。

 黙って事のなり行きを見ていた、ジョージも喋りだす。



「何故かって、あんな大声の叫びを聞いたら誰だって気になりますよ」


「そうですじゃ、何があったか確認せねば成りますまい」


「あ~あ、成る程な・・・アレを見てみろ」


 このワゴン馬車に来た理由は、叫び声が聞こえてきたからだと、アレリオとリュージン達が答える。


 そして、ジョージは原因である二人の遺体を指差す。


 そこに横たわっているのは、ボロボロに成ってしまった、マルセル。

 力なく事切れたまま放置されている、ヴークの遺体であった。

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