二人目、三人目の進化
「皆、どう? アタシ・・・生まれ変わったわ」
「素敵っ! うんうん素敵よっ♥」
ファビアンが恥ずかしそうに顔を背けると、ミリカは彼女の進化に無邪気に喜ぶ。
「ええ、本当に・・・」
「素敵だわぁ♥」
静かに微笑みながら呟くシャリルに、トロンとした表情で呟く、ニウ。
彼女等の反応に。
「そ、そうかい、有り難うっ♥」
またも、ファビアンは恥ずかしそうに答え、黒い肌の顔を真っ赤に染めていた。
「もぉ~~! かぁ~~いいんだからぁーー♥」
「ちょっ! 何を、またっ!?」
ファビアンの身体に突如ミリカが抱き着くと。
予想だにしていない奇襲を掛けられた、ファビアンは驚いて目を大きく開く。
「ん、他の二人も終わりかな?」
「他の二人? ああ、あの二人ね」
抱き着いたままのミリカと、後ろが気になったファビアンは振り向いて見ると。
「んんっ! ・・・ここは?」
「むぅ? 私は何を・・・」
紅い玉が割れて、真っ赤な血液のような液体が流れ出て消え失せると同時に、ヌルが。
とぐろを巻いていた黒い煙が消え失せると、その中からは、ヴィカが現れた。
ヌルの見た目は少し変わり、非常に長い黒髪にサーフ・グリーン色が混ざり、白みがかった麦色の肌で。
大きな丸いストーム・グリーン色の瞳に、アヒル口はタラズマン・グリーン色になっていた。
服装はチロリアン・グリーン色の長袖のシャツの様な着物に。
アラゴン・オレンジ色の長いスカートを履いていた。
長袖シャツの両脇には、肩から紐でサン・オレンジ色の卵の飾りが何故かぶら下がっていた。
首には、幾つかの薄青いガラス玉の填められた、サン・オレンジ色のマスクをネックレスとして下げ。
背中には長い、チロリアン・グリーン色のフードの付いたマントを羽織っていた。
細くしなやかな彼女の両手の手の甲には、黒色の縦に三つの針の描かれた刺青が掘られていた。
ヴィカの容姿は、アッシュ・グレイ色のショートミディアムの髪に。
瞳の色はアルミニウム・グレイ色で、肌は白磁色に、唇はどす黒く変わっていた。
バケツのような底から天へと広がる形状の金色の三つ又槍の描かれた、帽子。
シンドバッド・パープル色の円柱帽を被り。
彼女の服装は、アミーゴ・ブルー色の三つ又槍の描かれたシンドバッド・パープル色の祭服を来ており。
その上に赤い紫コバルト・バイオレット色の修道士用の上着を羽織り。
両腕にはオイスターホワイト色の三又槍の描かれた籠手を着用し、足には黒い靴を履いていた。
ヌルとヴィカ達の容姿はかなり変わり、二人とも妖艶な雰囲気を醸し出していた。




