様子を見てきましょうか?
九日目。
何時まで立っても終わらない悪堕ち作業に業を煮やした、ジョージ。
彼は、ミリカに何時なんだ、何時になったら終わるんだと詰め寄る。
「おい、早くしてくれよ」
「分かってるわよ、今日で彼女の悪堕ちは終わらせるから」
食堂の椅子に座るジョージの催促に、ミリカは適当な返事を返して答える。
「頼むぜっ!」
「はーいはい、じゃあ行ってくるねーー」
ジョージの再度の催促も、ミリカは適当に受け流してしまい。
やがて、母親の言う事を聞かない娘のように、仲間達の待っている洞窟にまで走り出す。
「たくっ! 本当に分かってるのか、アイツ?」
背中を向けて洞窟に向かう、ミリカの後ろ姿を見ながら、ジョージは静かに呟いた。
「ごめん、ごめん、五月蝿い奴に時間を取られちゃってさっ」
テヘペロっと、舌と犬歯を出して四人に謝るミリカだが、他の女アンデッド達は。
「良いですよ、気にしてませんから」
「お姉様、それより早く彼女を迎えに」
シャリルとシニッカ達の言葉に、それもそうだと思った、ミリカ。
彼女は、急いで長い事悶え苦しんでいるのであろう、ファビアンの元に向かう事にした。
「二人の言う通りだわ、さっ行きましょう」
こうして、ミリカ率いる女アンデッド軍団は、洞窟をズカズカと足音を立てて進み岩柱の牢屋の前に来た。
「誰かぁ~~あぁ? 助けてくれぇーー? 誰か居ないのかぁ?」
一人孤独感に溺れ、弱々しく声を出していた、ファビアンは誰かが来た事を感じた。
「な、何で、あんた等が居るんだ?」
「ん、ちょっと様子を見に来たの?」
何の理由か分からないが、戻ってきた女アンデッド達に驚く、ファビアン。
そんな彼女に対して、ミリカは様子を見に来たと軽く答える。
「どうして、戻って来たかは知らないが頼むっ!? 私も仲間にしてくれぇっ!!」
「どうしても仲間にして欲しいのね?」
戻ってきた女アンデッド達に今度こそ仲間に入れて欲しいと、ファビアンは頼み込むが。
そんな彼女に向かって、ミリカは再度問い掛ける。
「どうしてもだっ! それとも駄目なのか、私が反抗的だったからか? それとも肌が黒いからかあぁっ!?」
半分泣き顔になりながら、ファビアンは仲間に入れて貰えない訳をミリカに尋ねる。
「うん、そうよ? 肌が黒いからよっ!」
「そんなぁ・・・」
ミリカの言葉に、悄気るファビアンであったが、そんな彼女に更なる言葉が掛けられる。
「は? 何言ってるのっ! 肌が黒いからこそ、仲間に入れて上げるのよっ♥」
「えっ!?」
ミリカの口から出た意外な言葉に、ファビアンは一瞬頭に?マークを浮かべて固まってしまう。
「最初に言ったじゃない、チョコレートが食べたいってね」
「そっ! それじゃあ?」
何を言ってるのよと言う顔をする、ミリカに歓喜の表情を、ファビアンは浮かべる。
「ご免なさい、あんまり貴女が可愛いもんだから、つい今まで意地悪をしちゃってたの♥️」
「仲間に入れて貰えるんだなっ!」
謝りながらミリカは、ファビアンに近寄ると、彼女の裸体の脇腹の部分をそっと両手で撫でる。
それに、反応してブルブルと震えながらファビアンは喜び。
彼女を仲間として受け入れるべく、他の四人も近寄る。
「そうよ、お姉様は貴女を欲しているの♥️」
「チョコレート見たいに、私達も溶かして上げるよーー♥️」
ニウも彼女に近付き、胸や脇を両手を器用に使って触り。
キャロルも舌を這わして、ベロベロと甘いチョコレートを舐めるように、ファビアンを味わう。
こうして、ファビアンは無事、悪堕ちアンデッド化への無限快楽・地獄調教から解放される。
それから、ようやく彼女も、ミリカたち女性アンデッド陣の仲間に入れて貰える事となった。




