会議が終わると
「それと、次は昨日買ってきた物だけど」
「はい、生活雑貨を沢山購入して来ました」
「馬車の方に積んだままの状態で置いてあります」
ミリカは、昨日二人が買ってきた品をまだ確認しておらず。
何を買ってきたのか気になるので、早速リュージン、ビョルン達に聞いた。
「ん~~じゃあ食事が終わったら見に行くね」
ミリカはそう言うと、チーズフォンデュを食べ始め、全員が食事を終えると。
彼女は仲間を引き連れて、馬車の停車している場所へ向かった。
「言ったな、俺達は後片付けでもするか・・・」
ジョージ達は食器を片付けたり、皿洗いに川へと向かったり、雑用をする事にした。
その後、馬車の停車場に着いた女アンデッド達。
彼女達は、カート馬車とドクター馬車に縄で縛られたままの木箱を下ろす。
「木箱の中身はっとぉーー?」
「さぁて、何でしょうかね?」
木箱を地面に下ろした、キャロル。
そして、蓋をゆっくりと開く、シャリル達。
その中身は。
歯ブラシ。
ヘアブラシ。
メイクブラシ。
絵筆。
石鹸。
薬用乳液の瓶。
シャンプー液の小瓶。
~~等の女性用品であった。
「コレは私達向けの物ね?」
「今の私達には必要だわ?」
ミリカ、シャリル達はアレコレと木箱の中身を手にとって、一つ一つを眺めていく。
「クスッ♥ ・・・ビョルンだわ、彼が私や、お姉様の事を考えて買ってくれたのよ」
「ああ~~彼が気を聞かしてくれたのねぇ」
木箱の中を覗きながら微笑む、ニウの言葉に、ミリカはポンッと手を叩いて成る程と思う。
「それより、此方にも」
シニッカが差し出した、木箱の中にも。
背中掻き用ブラシ。
刷毛。
羽根箒。
白い美肌用粉の詰まった瓶。
~~等がギッシリと入っていた。
「中身は何かなっと?、こちらにも色々有るわ」
ミリカも、二つの箱の中身を色々と物色しては、羽根箒や絵筆を手にとって確かめる。
「あっそうだ、コレを彼女等に・・・うひひっ♥」
何やら怪しい事を思い付いたらしい、ミリカ。
彼女は、何時もの如く顔に淫猥な笑みを浮かべてくるりと体を回す。
「どうなされましたのです?」
「お姉様?」
「ミリカお姉ちゃん、どうかしたの?」
「何か有りましたか?」
ミリカのおかしな様子に、シャリルが心配すると。
ニウとシニッカ達も、キャロルも同様に怪訝な顔を彼女に向けるが。
「うんうん、あった、あったのっ! そんな事は置いといて、さ~て皆で箱持って彼女達の所へ行きましょうかぁーー♥」
ぐふふと子供の様に微笑むミリカは、一人勝手に歩き出したので、他の四人は後をついていった。




