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★ お、あ、ず、け、よっ♥


「ふゅーーふゅーーひゅぅーーーー! ・・・あはぁ~~~~? とっれも幸しぇ~~♥」


 仰向けに倒れたまま、グッタリとしながら、ニウは満足そうに眼を細めて吐息を吐いていた。



「うふふ♥ ・・・ニウ、幸せそうに寝てるわねぇ~~? 私が直々に腕枕をしてあげるわ」


「あっ! 良いなぁ~~? でもニウお姉ちゃんは疲れてるし、しょうがないかぁ」


 仰向けに寝ていた、ニウの顔は嬉しそうにうっすらと笑みを浮かべていたが。

 同時に、疲れた顔で苦し気にしていたので、ミリカは右腕で腕枕をしてあげた。


 そして、赤ん坊を母親があやすように頭を撫でて、髪の毛を人差し指と中指の指先で擦る。


 左側からキャロルも両手で頬を支えて、うつ伏せ状態で、ニウの顔を見つめる。



「ニウ、貴女をもっともっと可愛がって虐めてたいけど♥ ここに居たら私達まで狂いそうだわ?」


「はぁ~~? そうねぇ? 何だかとっても疲れたわ、私もニウともう少しだけ楽しみたいのは山々だけど、これ以上は無理ね」


「二人の意見に賛成ね、ここは媚薬と催淫剤の香りに満たされてるから、頭がくらくらするわ、少し休んだら会議に戻りましょう」


 シャリルは、一戦交えて疲れ切った身体を床に横たえると、両肘を床に付いた。

 シニッカも身体を横たえ、右腕の肘を床に付いて頭を支えて言った。


 二人の意見に賛成した、ミリカであるが。

 その後直ぐに彼女も疲労により、ぐーーすかと寝てしまった。



「ぐーー! すぅ~~すぅ~~? ぐーー! ぐーー!!」


「あーー? もう、お姉ちゃんっ! 起きてってばっ!!」


 ニウに腕枕をしたまま寝てしまった、ミリカを、キャロルは揺さぶって起こす。



「んにゃ? ・・・あっ! しまったわぁぁ~~? 寝落ちしてたぁ? シニッカちゃん、キャロルちゃん、ニウちゃんをお願いするわ」


 深い眠りに落ちていた、ミリカは起こされると、ニウの身体を運ぶように、二人に頼む。



「隣のお風呂で身体を洗ったら、今日は遅いから直ぐに寝床で寝るわよ」


「会議は?」


 ミリカの命令に、キャロルは会議を忘れている事を教えるが、当の彼女は。



「あっ! 会議を忘れていたわ、お風呂に入ったら直ぐに会議に行くわよっ!」


 立ち上がった、ミリカの目には悩ましげに吐息を吐く、女虜囚たちが映る。


 囚われの身である乙女三人だが。

 その姿が入った瞬間、ミリカは声を出す。



「あら? ・・・貴女達は私の血液はまだまだお預けよっ! 中々仲間になるって言わないし、奥の二人も一度は言ってくれたけど薬が切れたらまた反抗しだしたしねーー?」


「ふんっ! そんな汚い血なぞ誰が要るかってんだ」


(・・・そんなっ! もう私は全然我慢出来ないのにぃ~~? ・・・)


(・・・欲しいっ! 欲しいっ! 欲しい欲しい欲しい・・・)


 悪戯っ子のような、ミリカが浮かべる笑み。

 それに、ファビアンは怒りと薬の効果により赤くなった顔で、罵り言葉を返すが。


 ヌルとヴィカ達は、物欲しげな顔で腰を振り、足を捩らせる事しか出来なかった。



「あらそう、じゃあバイバーーイッ♥」


 ミリカを始めとする、疲れたままグッタリしている、ニウ以外の四人。


 彼女達、五人は笑みを浮かべて岩柱の牢屋から出ていく。


 キャロルとシャリル達は、左右からニウの身体を支えて歩き、シニッカは直ぐ後ろを歩く。


 こうして、女アンデッド達の居なくなった牢屋。

 そこには、複数種類の薬に疲弊しきった、乙女三人だけが残された。

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