ゴリラ・ゴーレム・シルバーバックを罠に嵌めろ、出ないとブラックオプスのDOA? DAOのシルバーバックに纏めて潰される海兵隊員とナチ・ゾンビ見たいになるぞっ!?
「やはり、私の雷撃は効きませんか・・・」
「私の氷結魔法も効いてない見たい?」
シャリルとキャロル達は、眼前に迫る銀色の巨体に対し、じりじりと後退しつつ真剣な表情で呟く。
気迫に押され、後ろに一歩一歩引き下がりながらも相手を睨み付ける、二人。
そんな彼女等に、遂に銀色の鉄槌が目にも止まらぬ凄まじい速度で振り下ろされる。
『ドォーーーーンッ!?』
『パンパンパン!』
『パンパンッ』
振り下ろされた鉄槌の如き豪腕は、二人には当たらず少しずれた灰色の地面を抉った。
「上手く軌道を反らすのに成功したわねぇ~~♪」
「やったな、どうやら目にも攻撃は効くようだなっ!」
「グオォォォォーーーーーーーーーー!!!!!?!?!!!?」
ファビアンの手に持つ、ドロレスから借りた三連ミュケレットロック式拳銃。
カブラルの二連ホイールロック式銃は、銀色の巨体の目に当たったのだ。
しかし、魔法生物であるゴリラ・ゴーレム・シルバーバックは効かない。
何故なら、純銀で出来た眼球への攻撃は無意味であり、それを知るよしもない、二人は。
「このまま引き付けつつ、後ろに下がれば楽勝よ」
「だな、へへっ? 図体ばかりデカくて助かるぜ」
傷一つ着ける事すら叶わなかった事に、まだ気がつかない、ファビアン。
調子に乗る、ザロモン。
ゴリラ・ゴーレム・シルバーバックの攻撃は、二人の銃撃で外れたのは確かだが。
両目を、やられた痛みで軌道を剃らしてしまったのではない。
それは、突然の両目を狙った銃撃に驚いたからで、今度は同じ手は通用しないだろう。
「ウガアアーーーッ!!!!」
次は、ファビアンとザロモンを標的に右腕を振るい。
二人纏めて、擂り潰さんと身体を傾け。
地面スレスレの所に、腕をスイングさせる銀色の巨体。
「ああっ! 不味いわっ!?」
「はっ? しまったぁーー!」
ファビアンは、咄嗟にバックステップして後方に逃げたのだが。
超重量の銀塊を背中へまともに喰らい、地面に投げ飛ばされてしまう。
ザロモンもまた豪腕が迫り次第即座に逃げたしたのだが。
地面を抉った豪腕が、弾いた小石に左肩をやられてしまう。
「ジョージ、カブラル、ビョルン、二人を援護してっ!」
ミリカの命令を聞いたばかりの三人。
彼等は、直ちにファビアン、ザロモン等を狙う銀色の巨体に対して援護射撃を開始する。
「分かったよ、お前ら行くぜ? ダークボール」
「足止めは、お任せをっ!」
『ドォンッ!』
「連射なら足止め位は・・・」
『♫ドドド♪ドド♬ドーー』
援護射撃を早速開始した、ジョージ。
彼に続き、カブラルはラッパ銃を撃ち丸石を発射し。ビョルンは音波魔法の連射を行う。
「私とシャリルちゃんは、あそこに倒れている黒人女性をっ! キャロル、シニッカちゃんは負傷した彼を助けて上げてっ!」
ミリカは後ろに振り向き、今度はアンデッドの女性陣に負傷した二人の救助命令を下す。
「彼女等に続けっ!! 我々も二人を援護するっ!!」
先頭に立つ、マルセルが声高に叫ぶと。
ルチアーノ、リリー、チュリーナ達も援護射撃に加勢してきた。




