★ 気持ち良い快楽我慢地獄は永久と思える程に続く
敢えなく果てた、女虜囚のヌルとヴィカ達であったが。
ミリカ等、悪の女アンデッド陣は彼女達を休ませる気は無い。
これから最後の仕上げに向けて、次なる籠落の一手を出すべく行動に移る。
「フフ・・・この娘達も貴女達見たいに何れは私の手の中に堕ちるのね?」
「そうですわ・・・お姉さまの、お考えの通り彼女達もやがては」
「私等と同じ人間を越えた存在に、成ってしまうのねぇーー♥️」
ミリカの言葉に、シニッカとキャロルも共感して、当然その様に成るのだと答えるが。
「そうよ、でもそれはね~~? かなり先に成るわね・・・彼女達が自らアンデッドへと堕ちるのを欲してからの話よ」
「彼女達が・・・と言う事は、まだまだマッサージを続けると言う意味でしょうか?」
「じゃあさ、彼処でグッタリしている、彼女達をいったいどうするの?」
ミリカの言葉を聞くと。
頭に疑問符を浮かべて、ポカンとした表情のまま虜囚の処遇は如何するのかと質問する、シニッカ。
顔を床に伏せ、頭と身体をだらんと垂れさせたまま、疲れたのか。
口から漏れでる吐息を、悩ましげな顔で荒げる、ヌルとヴィカ達を指差す、キャロル。
「うぅ~~ん、そうねぇ? 一晩中この娘達の相手をしても良いのだけど、流石にお腹も空いてきたし、後は媚薬でも使って朝まで放って置きましょう」
「それは良い案ですね、では早速そこの箱の中から薬を」
「取り出したら、お腹が膨れるまで飲ませて上げよっ!」
口角を吊り上げた、女吸血鬼ミリカはまたグッドな良案を思い付いたと考えた。
こうして、明日には既に、ヌルとヴィカ達は媚薬による、魔の魅惑に負けて完堕ちている頃合いだろう。
ーーと、一人思案する。
その案を聞いた、シニッカとキャロル達は、それぞれ近くに置いている木箱の前で腰を落とす。
しゃがみ込んだ、二人が蓋を開けてみると。
中身を漁って、何か良さそうな媚薬か催淫剤は無いのかと薬を探す。
「おっ! これは、これは中々面白そうな物が・・・」
「シニッカお姉ちゃん、何か発見した?」
「ん、どったの・・・使えそうなの見つかった?」
ガサゴソと物音を立てて、木箱の中から瓶や袋を漁る、シニッカ。
彼女が発見した物は、赤白緑などをした色の媚香を発する、アロマキャンドルであった。
そのキャンドルが、十個詰められた小箱の正面には催淫媚香薬入りと書かれていた。
「これを焚けばぁ・・・♥️」
「二人も・・・うししっ♥」
「鼻の中に良い匂いがっ♥️」
シニッカ、キャロル、ミリカ達は早速だが香を焚いた。
そして、鼻腔を擽る魔の香りを牢獄内に充満させるべく、火打魔石を叩いた。
こうして、三人は媚薬を固めた、アロマキャンドルに火を着ける。
「貴方達、また何を企んでいるの?」
「その怪しいキャンドルは何なの」
周りに並べられた、六つのアロマキャンドルと、それを面白そうに火を着ける三人の女アンデッド達。
彼女達をヌル、ヴィカ等は疲れ切った顔で睨み、いったい何をする気なのだと問い質すのだが。
「そんなの決まってるじゃない、貴方達は明日の朝まで媚薬漬けになるのよ、身体に入った分と媚香を嗅いで狂う様になるまで」
ミリカは自信満々に、女虜囚二人に向けて、笑みを浮かべつつ両腕を組んで当然だと答えた。
「くぅっ! そんな卑劣な事をされては私達の精神は・・・」
「その程度の嫌がらせで屈するとでも思っているのかっ!」
苦悶と困ったような表情を浮かべて、汗を額から垂らす、ヌル。
既に、疲弊し切った顔を見せまいと、怒りを露にして気丈に振る舞う、ヴィカ。
「はいはい・・・もう既に火は着いたし貴方達とは明日まで、さようならぁ~~よっ♥」
そう言うと、ミリカは御供に、シニッカとキャロル達を引き連れる。
こうして、隣の温泉まで歩いて行ってしまった。




