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カメレオン・リザードの襲撃は続く?


「はっ!! コレ位は楽勝さっ!」


「油断してると次が来るわよっ!」


 クロスボウを自慢げに右肩に担いで勝ち誇る、ルチアーノ。

 そして、油断せずに周囲に気を張り、警戒心を決して、レアは解かなかった。


 一匹のカメレオン・リザードを意図も簡単に倒してしまった。

 ルチアーノとレア達の背後を狙って別の個体が体を透明にする。

 奴等は、ゆっくりと歩き二匹並んで近付いて来る。



「ギュアァァーーーー」


「ギュァァッ!!!!」


 ある程度、ルチアーノとレア達との間合いまで来ると、カメレオン・リザードは体の保護色を解いた。

 次いで、二人を狙い、一斉に噛み殺さんと襲い掛かった。



「ケビン、敵が近付いて来るわよっ!」


「なら、迎え撃って殺るよ? ドロレス」


 ケビン、ドロレスと互いの名前を呼び合う男女二名の傭兵達。

 二人は、それぞれ自分の武器を構えて、カメレオン・リザードに勝負を挑む。



「クレイモアの錆びにしてやるっ!」


 非常に長い大剣を両手に構える、傭兵ケビン。

 彼は、カメレオン・リザードに向かって大剣の切っ先を向けつつ走り出す。



「どうやら貴方達には調教が必要の様ね?」


 牛追い用の鞭を振るおうと、鞭を持った右手を高く掲げる、ドロレス。

 彼女は、素早く走り、二匹のカメレオン・リザードの左側面に回り込む。



「グルゥゥゥ・・・」


「ギグゲェェェッ!」


 獲物として狙いを定めた、ルチアーノとレア達から、二匹のカメレオン・リザード達は標的を変える。


 それは、突如目の前に現れた傭兵二人だ。


 カメレオン・リザードは猛烈に走る。

 前方からクレイモアを構えて走って来る、ケビン。

 鞭を振るわんと左側面に回り込んだ、ドロレス。


 彼等に猛々しく襲い掛かった。



「お前の片足を貰うぞ・・・」


「貴方には悪いけど、私はまだ死にたく無いのよっ!」


 両手に力強く握って、クレイモアの幅広の刃でケビン。

 彼は素早く、カメレオン・リザードの右足を撥ね飛ばした。


 その側面に位置する、ドロレスを狙い迫り来る、カメレオン・リザード。


 奴の左目を、ドロレスは牛追い鞭を一振りして叩き潰す。



「ギゲェェェェッ!」


「グギイィィーー!」


 二人に怪我を負わされた、カメレオン・リザード達は痛みに悶え苦しむ。

 

 ケビンに右足を斬り飛ばされた、カメレオン・リザード。

 奴は、前方に倒れ込み、首を上下左右に振って、ジタバタと残る手足を動かし暴れる。


 ドロレスの牛追い鞭で左目を潰された、カメレオン・リザード。

 奴は脳まで響く痛みを耐えかねて苦悶の表情を浮かべる。



「止めだ・・・」


「最後の仕上げよ!」


 ケビンとドロレス達は、地面の上で悶える、カメレオン・リザード達に止めを刺そうと飛び掛かった。



「兜割りっ!」


 高く飛び上がった、ケビンは大剣クレイモアを勢い良く真下に振り下ろす。

 その勢いで、カメレオン・リザードの頭部を真っ二つに叩き割った。



「エアーカッター、エアーカッター、エアーカッター・・・エアーーカッタ~~~~!!」


 飛び掛かりながら次々と風魔法を連続で放ち、カメレオンリザードの体を捌いていく、ドロレス。

 彼女は、奴の目と鼻の先まで来ると、最後の一撃を喉仏に撃ち込んだ。


 こうして、彼等は二匹のカメレオン・リザードを仕留める事に成功した。

 二人は無事に戦闘には勝利したが、群れの数はまだ半分程残っていた。



「クソっ・・・数が一向に減らないな」


「早く、コイツ等を全部殺さないと死臭に釣られて他のが来るわよっ!」


 残りのカメレオンリザードを殲滅する為に、辺りを見回し戦況を確認する、ケビンとドロレス達。


 そんな彼等に、不意に声が掛けられた。



「ケビン、ドロレス、他のパーティーと連携体制を取る」


「ここは各々が勝手に動くより、皆で対応した方が楽よっ」


 ルチアーノとレア達の考えた提案。


 それは、四人一組を構成する、パーティーが連携する。

 そして、互いに支援しながら、カメレオン・リザードとの戦闘を一気に終了させると言う作戦であった。



「分かった、で・・・具体的には何をすれば良いんだ?」


「どういう連携を取る訳?」


 怪訝な顔をするケビンとドロレス達の問いに対して、ルチアーノは自らの考えた連携方法を説明する。



「それは・・・具体的には、前衛と後衛に別れて、後衛を囲むように前衛が円陣を組んで・・・360度、敵が襲い掛かって来ても対応出来る様に陣形を組もうって提案なんだけど」


 ルチアーノは、連携方法を二人に詳細に説明した。

 そして、彼は他のパーティーリーダー達にも声を掛けようとする。

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