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買い物の続きですよ、めんどいな?


 武器商人と女性商人達の乗った、幌馬車が去って行く。

 その後、三人は取引で手に入れた品物をどうするのかと話し合う。


 

「どうする、この荷物をシャリルお姉ちゃんに運んで貰いたいけど?」


「彼女を呼びに行かなくては成らないな」


「ワシが呼びに行きましょうか」


 キャロルとファレド達は、遠くで待機する、シャリルを呼ばなければ成らないと考える。

 すると、自らが呼びに向かうと、リュージンが言い出した。



「それでは言って参ります」


「師承、気を付けてね」


「シャリル殿を連れて来るまで、お待ちしてます」


 リュージンは、一言だけ他の二人に告げる。

 その後、直ぐに一人でキャリッジ馬車に乗り遠くに向かった。

 シャリルの待機しているで有ろう、場所を目指して駆け出した。



「行っちゃった・・・」  


「そうですね・・・?」


 残された、キャロルとファレド達は呟く。


 そして、走り出して行ってしまった、リュージンの姿が見えなくなる。

 やることのない、二人は地面に腰を下ろして待つ事にした。



 一方、リュージンは茶色い凸凹な地面の上をひたすらに走り続けていた。

 そんな彼の前方から、キャリッジ馬車が走って来るのが見えた。



「リュージンさん?」


「シャリル殿?」


 その場で立ち止まるリュージンと、馬車を止めるシャリル達。


 二人は意図せず合流する事に成功した。



「偶然出会いましたな?」


「ええ? 私は、そろそろ皆さんが取引を終えた頃だと判断したので」


 偶然に出くわした、リュージンとシャリル達は、今この場所に来るまでの事を話し合う。

 そして、リュージンは場所に乗った。

 すると、シャリルはキャリッジ馬車を走らせる。



「そして、馬車を走らせた処? ワシとバッタリ出くわしたと・・・」


「そうですね、それと忘れ物を届けに来ました?」


 バッタリ出くわしたとと呟いて隣に座る、リュージン。

 彼に対して、キャリッジ馬車を操縦する、シャリルはそうですと答える。

 彼女は、忘れ物を届けに来たと告げ、後部座席の下に置かれた魔物の骨や毛皮に視線を向ける。



「忘れ物・・・ああっ! ランサーニードルウルフの針毛皮と、フローシェス・ワイルドホースの骨ですなっ?」


「はい、そうです・・・私も大分時間が立ってから気がつきました」


 リュージンは頭に!マークを浮かべる。

 彼は、すっかり忘れていた、行商人に売り渡す品物の存在を思い出した。

 シャリルも申し訳無さそうに目を瞑り、後から気がついたと話す。



「まあ、仕方が有りませんな? すっかり、忘れていたのは皆同じ何ですから」


「その通りですね、ここでグジグジしていても何も変わりませんよね」


 リュージンとシャリル達は、小石と砂利だらけの凸凹な茶色い地面に揺らされ馬車の上で話し合う。

 そうして、取り合えず今度は、魔物の毛皮と骨を売ろうと決めた。


 彼等は、仲間達の待つ場所に向かおうとする。



 その後、リュージンとシャリル達を待ち続ける、キャロルとファレド達。

 二人は、辺りに誰も居らず魔物の気配すら無いので暇を持て余していた。



「誰も来ないねーー」


「そうだな、んっ! あれは?」


 暇な時間をただ潰していた、キャロルとファレド達。

 彼等の場所に向かって来る、一台のキャリッジ馬車の姿が見えた。



「来ましたよ!」  


「来たねっ!」


 仲間達の乗る、キャリッジ馬車の姿を見ると直ぐに元気よく立ち上がる二人。

 ファレドとキャロル達は、ようやくやって来たキャリッジ馬車に喜んだ。



「二人共、次は売り忘れていた魔物の毛皮と骨を売りますぞ」


「ああっ! 忘れていましたねっ!」


「あっ! 忘れてた」


 リュージンの言葉に忘れていた毛皮&骨の事を思い出した、キャロルとファレド達。

 そして、三人が購入した物が何なのか、シャリルは気になり質問する。



「それで皆さんは、何を購入されたんですか?」


「新しい装備と沢山の食料、そして弾薬や道具が僅かです」


「それと、シャリルお姉ちゃんにお土産にコレッ!」


 シャリルに行商人から何を購入したのか問われた、ファレド。

 彼は新しい装備と食糧を購入したと説明して、懐から青く輝く宝石を、キャロルは取りだす。



「クスッ♥️ ・・・有り難うねぇ~~♥️ キャロルちゃん私嬉しいわよ~~♥」


 それを受け取った、シャリルは早速右手の中指に填める。


 そして、輝く青い宝石に目を奪われる。



「シャリル殿・・・」


「あっ! では、次は弾薬類や道具を購入するのですね」


 リュージンは青く輝く宝石に心を奪われたまま、キラキラと目を輝かせる、シャリルに声を掛けた。


 すると、我に返った彼女は、次の品物を行商人から手に入れる計画を立てた。

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