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買い出しに出発した三人? いや四人


「師承? 私もお買い物に行きたいよ、ねぇっ! 連れてってばっ?」


「キャロルよ、体は疲れてないのか?」


 何処からか現れた、キャロルは我が儘を言って、リュージンを困らせる。

 彼は、まだ彼女の体の疲れが癒えて無いのではと心配する。



「うん、ぐっすり寝たから大丈夫だよっ」


「しかし、やはり休んで居った方が良いのではないかのぅ~~」


「リュージンさん連れて行きましょう、幸いにして我々はアンデッド・・・肌の寒さは感じず、夜は夜目で遠くの景色まで良く見渡せる・・・」


 ぐっすり寝たから大丈夫だと元気の良い返事で答えるキャロル。

 だがそれでも心配性のリュージンは悩む。

 そこに見張りを交代した、ファレドが現れて彼を説得する。



「ですから、彼女も連れて行っても、良く有りませんか? 我々二人だけでは心細いですし・・・」


「そうですわ? 私も着いて参りますので、どうか許可を御願いします」


 リュージンを説得する、ファレドの背後から、シャリルが現れた。

 彼女も説得に参加して、自らも連れて行って欲しいと頼みだした。



「私が物品等を購入するので、その間に皆様は我等がリーダーから褒美として与えられた好きな物を買って良いと言う権利で、それぞれの欲しい物を購入して下さい」



「宜しいですね? リーダー、私が三人の売買に同行しても・・・」


「ああっ行っても問題無いな? むしろ同行して四人で行ってくれた方が安全だしな」


 このパーティーのリーダーである、ジョージ。


 彼に対して、行商人との取引に向かう三人に、同行しても良いかと許可を求めた、シャリル。

 彼女の言葉に、リーダーたる彼は快く許可を出した。



「では、リーダー行って参りま?」


「まて、キャロルちょっと来いっ!」


 行商人との取引に出発しようと、キャリッジ馬車に向かおうとする、シャリル。

 だが、それをジョージは幽霊女性のキャロルを呼んで止めた。



「ステータスを見せて貰うぞ」


『キャロル、LV2、種族、スペクター、スキル、形態変化シェイプシフト、説明、人間に化けたり体を成長させたり幼くさせたり出来る』


 ジョージは進化した、キャロルの姿をじっと見つめる。

 そして、頭の中でステータスと念じて彼女の力量と能力を確認する。



「うぅん? キャロルは進化してスペクターに成ったんだな、そして子供にも大人にも化けれると・・・」


「リーダー? 私は、ゴーストから進化してスペクターに成ったのね?」


 薄透明な幽体から人間と差ほど変わらない容姿へと変わった、キャロル。


 彼女を興味深そうに見つめた、ジョージは呟く。

 それを、彼女は進化して変身能力を手に入れた事を理解した。



「変身能力? それなら、私は自由に子供に戻れるのね・・・」


「説明を読む限り、そうみたいだな」


 キャロルとジョージ達は、変身能力について語る。

 しかし、余り長く話している時間が無いと言う事を思い出したジョージ。

 彼は、四人を行商人との取引に向かわせようとする。



「あっ! 引き留めて悪かった、四人とも、早速だが出発してくれ」


 ジョージが、キャロル達を含む四人に告げる。

 これから取引に向かう四人は出発前の挨拶を済ませて、キャリッジ馬車に向かう。



「分かりましたっ! リーダー、皆行っくよーー!」


「では、我々は行商人との取引に山道へと行って参ります」


「沢山の食料を確保して来るのでら楽しみにお待ちを、それと役に立ちそうな道具等が何か有れば購入して来ますので」


「リーダー、美味しい食べ物と飲み物を沢山買って来るので、期待して待って居てくださいね」


 ジョージに挨拶を告げて、馬車の駐車場まで、キャロルは向かう。

 リュージンは笑顔で買い物に行きますと告げる。

 ファレドとシャリル達も、挨拶を終えると、馬車の停車場まで向かって行った。



「おおっ! 待ってるからな」


 ジョージは、四人の背中に向けて待ってると言って川まで水を飲みに行った。

 その後は、キャリッジ馬車に乗った四人は洞窟から出て目的地の山道を目指した。


 山越え、谷越え、進むキャリッジ馬車に乗った、四人の目の前に山の頂上へと続く山道が見えてきた。

 その道には、馬車が行き交い沢山の物資を積み荷として運んでいた。



「彼処なら行商人と、取引出来るでしょうね?」


「そうですね、シャリルさん・・・」


 馬車の助手席に座る、ファレド。

 その後ろの席に座る、シャリル。


 彼等は話し合いながら、行商人達との取引を行うのに良さそうな、平坦な土地を見つけたのだ。



 緩やかな斜面から彼等の乗った、キャリッジ馬車は平坦な土地を目指して走って行く。

 その行く手である、平坦な土地には丁度良いタイミングで、行商人達が馬車を停めた。

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