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夜の山へと出発そして狩り成らぬ雑草刈りに


 ジョージ達六人は、準備が出来て役割分担も決まったので、外へと出発する事に決めた。

 それから、出発する四人は石橋を渡り洞窟の外を目指す。


 リュージンとファレド達には自分達が戻って来るまでの見張りを頼む。


 それ以外の仲間達。


 ジョージ、アレリオ、ビョルン、カブラル達は共に魔物の肉を求めて外へと進む。



「ビョルン、カブラル? お前ら魔物が出たら、後ろから援護を頼むぞ、二人共頼りにしているからなっ!」


「リーダー、後ろは僕たちに任せて下さいっ!」


「リーダー援護は俺達にお任せあれ!」


 後ろを歩く二人に声を掛けた、ジョージ。

 彼に背後からの援護射撃を任された、二人は元気よく返事を返す。

 ビョルンは嬉しそうな笑顔で答え、カブラルは胸に手を当てて自信満々に答えた。



 その後、彼等四人は洞窟から出て、山を右下方に下っていき、やがて植物型の魔物を見つけた。


 その魔物は、ジャイアント・プラントと言う。


 一見すると、名前の通り雑草がかなり巨大化したような外見の魔物だ。

 だが、雑草に隠れて見えないが、中心には伸縮自在に延びる数本の蔦がある。

 それと、大きな白い花が咲いている食人植物の魔物だ。



「大きい雑草だな? アレ」


「ですね? 倒しても、アレからは何もよさそうな物は取れそうじゃ有りませんね?」


 巨大な雑草型の魔物である、ジャイアント・プラントの姿を見た、ジョージとアレリオ達。

 二人は倒しても雑草しか手に入らないで有ろうと考え、素通りしようとする。



「リーダー、アレリオ、あの植物からは傷薬が取れるよ?」


「少量だけどな、取れるには・・・取れるな?」


 食材にも成らないし、行商人に売れそうな材料すら無い植物何か相手している暇は無い。

 と言って、その場から立ち去ろうとするジョージとアレリオ達。


 ビョルンは、二人に傷薬が取れると進言する。

 カブラルも、ジャイアント・プラントの方を見つめて、頷きながら傷薬が取れると言った。



「傷薬か・・・シャリルが喜ぶかな?」


「何も取れなかった場合を考えたら、あの植物から傷薬だけでも、持ち帰れたら狩りも無駄になりませんしね?」


 ジョージとアレリオ達は相談して、やはり、ジャイアント・プラントを倒す事にした。

 傷薬を入手する事に決定した、二人は早速行動に移る。



「ビョルン、カブラル達は右から行けっ!!」


「俺達は左から攻撃を仕掛ける、頼んだぞ、二人共っ!」


 二人にそう言って、ジョージとアレリオ達は走る。

 彼等は、左側面からジャイアント・プラントに攻撃を仕掛けに駆け出して行った。



「あっ!二人共、仕方が無い僕らも殺るよカブラル」


「ああっ二人の援護射撃を開始だっ!」


 ビョルンとカブラル達は、それぞれの武器を、ジャイアント・プラントに向けて援護射撃を開始する。


 ビョルンはニッケルハルパの音波魔法を連射して、カブラルはラッパ銃を発砲して散弾を放つ。



『ドドドドドドーードドドドーー』


『ドンッ!』


 二人の射ち放った魔法と銃弾は、ジャイアントプラントの草に当たる。

 ビョルンの音波魔法は草に幾つもの傷を付け、カブラルの散弾は草に無数の小さな穴を開ける。



「!?」


 攻撃を受けた、ジャイアントプラントは草をヒラヒラと動かして慌てる。

 しかし、ビョルンとカブラル達が攻撃を仕掛けたと分かると、花の中心から毒液を飛ばしてきた。



『ベチャッ!』


「この島に生息している奴は毒液を飛ばして来るのかっ?」


「気を付けろ! こいつはどうやってかは知らないが? 此方の居場所が分かるようだぞっ!」


 弧を描いて宙を飛んできた毒液を横にステップして回避する、ビョルン。

 前方へと、素早く走り出して毒液を回避する事に成功した、カブラル。



「そうだねっ? 気を付けなきゃ」


「次弾が来るぞっ!」


 ビョルンとカブラル達に向かって、第二波の毒液が発射され、二人は回避しつつ反撃を試みる。


 そうこうしている間に、ジョージとアレリオ達は密かに行動する。

 彼等は、ジャイアント・プラントの左側面に、コッソリと回り込む。

 そこから隙を突いて、草や茎を狙った攻撃を加える。



「アレリオ、この草は食えるのか?」


「たぶん食えますけど、凄く苦い味がしますよ?」


 ジャイアント・プラントの草を切り裂きながら二人は会話する。

 ジョージは草を暗黒魔法で草を吹き飛ばしつつ、ショートソードで切り付けながら。

 アレリオはモンタンテを振るい、草を鎌で切るように次々と刈って行く。



「こいつは、やっぱ食えないか?」


「食えないですって、もし食べて腹を壊しても知りませんよっ」


 草を切りジャイアント・プラントの体力を削っていく、ジョージとアレリオ達。


 二人は勢いを下げる事無く攻撃を続ける。

 ジャイアントプラントも只やられているだけでは無い。

 しつこく攻撃を繰り返す、二人に対して反撃をしてきた。

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