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貴方達も、アンデッド仲間何ですか・・・?


「貴方達二人を含めて見知らぬアンデッドも居りますが、恐らくは私の知っている人物と貴方達の知っている人物は、同一人物でしょう・・・」


「だろうなぁ・・・あんたはきっと、俺達がリーダーとミリカ様に、出会う前にアンデッドにされたんだろうな?」


「そうと決まればっ! 貴方と私達が、お互いに武器を向け合って敵対する理由は無いわねっ! 早速私達の拠点に案内するわよ? 丁重にもてなすから着いてきて頂戴っ!!」


 蒼衣の男性は、二人に視線を向けつつ考える。

 同じ、シャリルと言う名のアンデッドを知っている事を。


 それから、二人への敵意をアンデッドの同じ仲間であると思い、完全に無くす。

 カブラルとシニッカ達は、そんな蒼衣の男性を拠点まで丁重に案内する事に決める。


 彼を連れて行こうと、手を振るが。



「うっ? ううん? う? うんっ!」


「おっ! 起きてしまったか?」


 駱駝の背中に背負われていた女性。

 彼女は、ブローパイプの針に塗られた麻酔剤の効果が調度切れてしまったらしく。

 小さな呻き声を出しながら目を覚ました。



「はっ!? 此処は何処よっ!! あっ! 良かった人が居たのねっ!! 助けてぇーーこのアンデッドだか? 人拐いだか? 分からない奴に捕まったのよぉーーーー!?」


「五月蝿いぞっ!? お前は黙っていろ!」


「お黙りなさいっ! 今貴女を拠点に連れて行くんだから大人しく、口を閉じて居なさい!!」


 駱駝の背中で、後ろ手に縄で縛られと拘束され身動き一つ取れない女性。

 彼女に対して、五月蝿いぞ黙れと言って、シニッカとカブラル達は怒鳴り散らして罵声を浴びせる。



「ひいィッ! もしかして・・・貴方達二人も、この男の仲間なの?」


「フフッ♥ そうよ・・・貴女は私達に捕らえられた獲物なのよ? 拠点に帰ったら私達とお姉さま、でじっくり、たぁ~ぷりっと可愛がって上げるからねぇ~~♥️ 楽しみにしていなさぁ~~い♥️」


 恐怖で固まる女性に近づき真正面まで来るシニッカ。

 彼女は顔を両手で掴み、頬を撫でる。

 それから、互いの息が吹き掛かる位の距離まで近づき話掛ける。

 そして、恐怖で怯える女性は目を剃らす。



「あっ! 貴女は吸血鬼ね? 目が赤いわ」


「うふふっ・・・良く分かりましたね♥ お利口さんっ!」


 女性が、シニッカの正体が吸血鬼であると気づくと。

 彼女は口許に微笑を浮かべ、女性の顎にそっと右手を添え。

 左手で、黒髪かき上げヘアをスリスリと優しく撫でながら、耳許で囁く。



「貴女の顔と体は美しいわね~~♥」


「ひぃ!」


 シニッカは駱駝に載せられている女性の後ろ側まで回り込む。

 メロンオレンジ色のスカートを履いた女性の丸いお尻を、撫で撫でして遊ぶ。



「おいっ! シニッカ、遊ぶのは、その位にしておけっ!!」


「シニッカさん? 早く我等を拠点まで案内して下さい・・・」


 女性を玩具にして遊び続けるシニッカ。

 彼女に対して、いい加減にしろ、早く行くぞと思っていた、カブラルと蒼衣の男性達。


 二人はそう言うと出発し始める。



「あらっ! 私ったら、ご免なさいねぇ? さぁ~~行きましょう、私達アンデッドの拠点に」


「いや、嫌、嫌いや嫌いやいや嫌ああああああっーーーー~~~~~~!!!! 死にたくなぁ~~いっ!?」


 カブラルと蒼衣の男性達に、謝ったシニッカ。

 彼女は、二人の一歩先を歩き、拠点まで道案内する。

 そして、駱駝の背に載せられている女性。

 彼女は死にたくないと言って、叫び夜の闇を切り裂く様な悲鳴を上げるが。



「何度も繰り返し、五月蝿いなあーー? そんなに叫んだって助けは来やしないぞっ!」


「それにィ~~あんまり叫んでいると魔物が大勢でやって来るわよぉ~~?」


「はははっ! 諦めろ・・・お前はどの道、我等の餌となる運命なのだっ!」


 カブラルとシニッカ達。

 そして、蒼衣の男性は女性の運命が絶望的であると告げる。

 三人そう言われて観念したのか、暗い表情の顔をうつむかせて、黙りこくり大人しくなる女性。



「ふんっ! やっと黙ったか・・・?」


「また、うるさくならない内に拠点まで行きましょう」


「では引き続き案内を頼みます・・・」


 カブラルとシニッカ達はそう呟くと。

 駱駝に乗った蒼衣の男性を、自分達アンデッドの根城にしている拠点まで案内して連れて行く。



(・・・どうなっちゃうの? 私・・・このまま彼等の餌に切り刻まれたり・・・焼き殺されて死んじゃうのかな・・・? ううっ・・・お母さん? お父さん? ご免なさい貴方達の娘はもう生きて帰れません・・・神様どうかせめて私の魂だけは両親の元へ帰して下さい・・・)


 これから食べられる事を想像して女性は生を諦め目を瞑る。

 神様にせめて魂だけでも両親の元へ帰して欲しいと懇願するが。


 その夢が叶う事は無いだろう。


 何故なら女性の容姿は大変美しく。

 体つきは非常に洗練されたムッチリと肉感的な体つきをしている。

 この後は、ミリカに気に入れられてしまい。

 悪堕ちさせられて、女性アンデッドに変えられる運命なのだから・・・。

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