あ~~? そう言えば探検組の話をしてなかったな?
「はぁ~~! 食った食った?」
「食ったのは良いけど? 外回りに行っていたカブラルとシニッカ達に探索組の成果を教えなくてはねっ?」
チーズと肉を食った後のジョージ。
彼対し、ミリカは外回りに出ていた彼等に、探索組の成果を説明しようと彼の肩を激しく揺する。
「んだよ? まあ? 説明しなくちゃ成らないよな、ああ~~簡潔に説明すると探検組は波の様な大量のスライムに行く手を阻まれて・・・」
「洞窟の奥には全然進めませんでしたあぁ~~? ちゃんちゃんって訳よっ!!」
面倒だが、狩りと偵察に出ていた、カブラルとシニッカ達に話しかけ。
探索組の成果を丁寧に説明しようと話を簡潔に纏めて話す、ジョージ。
彼に対して、横から口を出した、ミリカ。
彼女は洞窟の奥を探索するのは失敗だったと、明るく子供が冗談を言う様に告げる。
「申し訳有りません・・・我々が不甲斐ないばかりに・・・」
「済みません・・・お姉さまの、お役に立てなくて・・・」
「リーダー殿、ミリカ殿、申し訳有りませぬ・・・我等の失態を御許し下され!!」
「ご免なさい・・・お姉ちゃん、失敗しちゃって・・・」
テーブル両脇の椅子に座っていた、探索組の面々。
アレリオ、シャリル、リュージン、キャロル達。
彼等は、洞窟内部に進んで奥へ向かう探索が、スライムの大群が出現した事によふ失敗を恥じる。
そして、頭を下げて失敗を詫びる。
「あっ!? 別に気にしなくて良いのよっ! まさか雑魚モンスターが手に負えないくらい生息しているなんて私だって思わないし?」
「それに失敗したと言っても、洞窟の内部は調べられた訳だし、ミリカの言う通り気にする必要は全くないぞ?」
探索組の四人に対して、慌てて失敗は気にしなくて良いのよと言って宥める、ミリカ。
探索に失敗したからと言っても、洞窟内部の調査は出来た。
それを良しとし、当初の目標は達成したので、謝る必要は無いと仲間達を気遣う、ジョージ。
「リーダー・・・」
「良いのですか?」
「我等の失態を御許しに・・・」
「良いのっ! お姉ちゃん?」
ジョージとミリカ達に失敗をあっさりと赦された、四人。
アレリオ、シャリル、リュージン、キャロル達に次なる目標が下る。
「さ~~てっと? そんじゃあ再び洞窟の奥を調べますか」
「ちょっと待って下さい・・・恐らくは洞窟の奥にはスライムの群生地が有ります」
ジョージが、新たな目標は探索組の仲間達を編成し直す。
更に、それから再び洞窟の奥の探索に向かう計画を告げるが、それをシャリルが危険だと制す。
「群生地? って、詰まり彼処はスライムの住みかって事ね?」
「左様です、ミリカ殿・・・彼処のスライム達は、奥に行けば行くほど数が増えて下手をすれば我々は多量のスライムに囲まれて窮地に・・・」
洞窟の奥が、スライム達の住みかと成っている事を理解した、ミリカ。
彼女に、奥には多量のスライムが出現するので非常に危険だと忠告する、リュージン。
「窮地に立たされた後、私達は皆スライムの餌さとなり、おびただしい数のスライムが体中を覆い尽くす程、張り付いて・・・」
「じわりじわりと強酸性の粘液で溶かされて、奴等の体の一部にされてしまうと言う訳です・・・」
リュージンとシャリル達の語った雑魚モンスターである、スライム。
奴が持つ、恐怖の酸性粘液による恐ろしさ。
それを聞いた、ジョージとミリカを含む、その場に居た仲間達。
彼等は、自らが溶けるさまを想像して恐怖の余り身を震えさせた。
「じゃあ? 奥に何が有るのか気になる所だが危険だから止めておこうか・・・」
「そうしましょう・・・今日はアレリオ達には待機して貰って、あんたと私・・・そしてニウちゃん、ビョルンを加えた私達四人は外に出て狩りに出掛けましょう・・・」
洞窟の内部の探索して、最深部まで行き調査をしたかった、ジョージだが。
そこが、スライムの住みかと成っていて非常に危険だと言う事実に探索を諦めた。
そして、ミリカは代わりに四人で外に出掛けて狩りをして食糧を確保しようと提案した。
「はいっ! アタシも、お姉さまと共に狩りに行きまぁ~~すっ!」
「僕も今回は出発組かぁ・・・頑張らなくちゃ?」
狩猟の仲間に指名された、ニウは、ミリカと共に狩りに出掛けられる事を喜ぶ。
今回は出発組かと、ビョルンも気合いを引き締める。
「シニッカちゃんとカブラル達は狩猟は得意そうだから別行動で、昨日の探索組の皆は今日はゆっくりと休んで頂戴ね? 明日はまた皆で何か仕事をするから」
こうして、ミリカは今日の目標は狩猟をして、食糧を確保する事に決めた。
その後、女性アンデッド陣はテーブルの上に沢山並べられた食器の後片付けをする。
男性アンデッド陣は荷物を纏めて出発の準備を始めた。