表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/645

そっと近づいて・・・奇襲だーーーー


 小さな物音をすら立てず、素早く静かに動き出すゾンビとヴァンパイア達。



「ここからはミリカいつものあれと魔法で・・・あっちょっと」


「助けてぇーーーー!?」


 ミリカは、ジョージの説明を聴かず、先に飛び出て人間の二人組に駆け寄る。



「どうしたんだ君もスケルトン共に追い詰められたのか?」 


「えぇっそうよ」


「スケルトンは、ゾンビより狡猾だから敵が多いと判断したら隠れてやり過ごす・・・だが君や俺達のような少数のパーティなら遅いかかってくるんだ知っているか?」


 そう言い。

 スケルトン達が放つ弓の遠距離攻撃や槍の突き攻撃を、アレリオは長剣で弾き返す。


 彼は、隙をみて反撃を行う。


 そして、その後ろで雷撃魔法による支援攻撃をスケルトン達に行うシャリル。



「サンダーショット! 良いっ? 危険だから貴女は私達の後ろに下がって隠れてなさいっ! それから私達から離れないでねっ 絶対によっ!!」


 シャリルは、ミリカに振り向きつつ、横目でチラリと視線だけを動かす。


 次いで、適格な指示を出す。



「はいっ! ありがとうございますっ!」


 よっしゃ決まったな。

 俺はそう思う、何故ならばミリカは人間の振りをして人間を襲うからだ。


 そして、ミリカはにぃっと笑いながらシャリルの後ろにそぉ~~と近づく。


(・・・うふふ無防備ね~~この娘? あともう少しでガブッね・・・)


 そう思いながら、気配を消して無言でシャリルの後ろにふらりと迫るミリカ。



(・・・よしっ! ここで俺も突撃だーー・・・)


 俺も駆け出し、剣士アレリオへ突っ込んで行く。



「ウゥラアァーーーー」


 俺はソ連兵のような、ソ連とかってなんだっけ。

 と思いながら雄叫びを上げる。


 すると、アレリオは自らに向かって襲い来る異形の騎士に気付く。

 彼は、眼前に迫った脅威に十字の長剣を構えた。



「ウラァーー」


 俺はショートソードを斜めに振るうが、意図も簡単に弾かれる。


 いや、もう一度だ。

 ショートソードを突き刺そうと相手の懐に飛び込もうとするが。

 また長剣で弾かれる。

 俺は、それを盾で防御する。



『ガッンガァンッ! カッ!』


 しばらくの間、ジョージとアレリオ達は激しい剣撃の打ち合いを続けていた。



「ハアッハァッ」


 剣士アレリオは息切れしてきていた。

 遂に相手にも疲労の限界が来たのか。

 こっちはアンデッド、疲労は感じない。

 だが、アイツはひ弱な人間、疲れが溜まって限界だ。



「なら止めだあっ!」


 ジョージはシ、ョートソードを相手の長剣目掛けて振り下ろす。

 アレリオの剣は下に弾かれ、大きな隙が出来上がる。


 そこを狙って、スケルトンランサーの槍が突き刺そうと攻撃を入れる。

 槍は貫通しなかったが、アレリオの体をよろけさせた。



「がぁっ!」


「アレリオッッ」


 奇襲を慣行したスケルトンの一撃を喰らったアレリオがよろけた。


 シャリルが叫ぶ。

 そして、彼女は援護しようとする。



「サンダーショット」


「おっと」


 シャリルは雷撃魔法を放つが、ジョージはヒョイッと雷撃を軽く交わす。

 その隙に、ミリカが無防備なシャリルの背後に近づき、そして。



「残念ねぇっ?」


 そう言うと、直ぐに口から牙を覗かせ、シャリルの首筋を狙って襲い掛かり。



「カァーー」


 ネコの威嚇のような真似をして、シャリルの白い首に噛みつき、血が吹き出っ。

ブクマ&★評価&感想&レビュー下さい。


御願い致します。


m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ