仲間達は自由に・・・
「しかし、あいつらは今頃何をしているかな・・・」
「さあ~~遊んでいるんじゃないの?」
ジョージとミリカ達は、洞窟の中を通り抜けて、仲間達の待つ元に向かう。
「あっ!? リーダーが来た・・・」
「お姉さまも?」
キャロルとシャリル達はジョージとミリカに気付いて木の箱から立ち上がる。
「うん・・・?」
「リーダー殿?」
「リーダーが来たか?」
「お姉さまっ!」
ジョージとミリカ達が、二人並んでやって来た。
その事に、アレリオ、リュージン、カブラル、シニッカ達も気付く。
「皆、そろそろ時間だな?」
「って、訳で会議を始めま~~す!」
ジョージとミリカ達は集まって来た仲間達と共に会議を始めようとする。
だが、そこで仲間が二人も足りない事に気付く。
「あれっ! ビョルンとニウちゃんは?」
「そういや・・・居ねぇな?」
ビョルンとニウ達の心配をする、ジョージとミリカ達。
彼等は、二人を探しに行こうかと思うが、そこに遅れて当人達が走ってきた。
「すいませんっ! リーダー、お姉さまっ!」
「仕度に時間が掛かっちゃって?」
ニウとビョルン達は遅刻してきた事を必至で詫び、それを聞いたジョージとミリカ達は別に良いと許す。
「別に良いよ、まだ会議を始めていなかったし・・・」
「そうよ、間に合ったから大丈夫よっ!」
ジョージとミリカ達は遅刻してきた二人に対して、そう言うと本題の会議を開こうとする。
「んで・・・会議を始めるけど何か有るか皆・・・」
「何かさ、意見は無いの?」
ジョージとミリカ達がそう言うと、仲間達はそれぞれの意見を話し始めた。
「あの、食料を確保しないとそろそろ?」
「リーダー? ですので、私達は狩りに出掛けようかと?」
シャリルとシニッカ達は、残り少ない食料の在庫を心配して意見を具申した。
「俺達はこの洞窟の奥を探索して来ようかと・・・」
「奥に何が有るのか分かりませぬから?」
洞窟の奥を探索して敵や遺跡の調査を確認しようと、アレリオとリュージン達は意見を提案した。
「うん~~んじゃ? 皆の意見を纏めると、シニッカとカブラルは二人で狩りに出掛けて・・・」
「洞窟の奥に探索に行くのはリュージンさんに、キャロルちゃんと、アレリオ、シャリルちゃん達四人ね・・・」
こうして、狩りに出掛ける組みと、洞窟の奥を探索するチームに分かれた。
「後は・・・ビョルンとニウは、俺達二人と共に場所の見張りな・・・」
「はい、リーダー」
「リーダー、分かりました」
ジョージは腕を組んで考え、直ぐに二人にそう伝えると、ビョルンとニウ達もそれを了承した。
「ってぇ~~事で、出発の前にご飯を食べましょうっ!?」
ミリカは突然、ご飯にしようと言い出したが。
皆お腹が空いていたので、その提案を受け入れて、ご飯を食べる事に決めた。
「で? 料理は・・・」
「作ってない・・・」
料理はと呟いた、ジョージに対して、ミリカは作ってないと笑いながら答えた。
「はぁ・・・」
「有るものを食べるしか無いでしょっ!」
料理は無いのかと思うジョージ。
そんな彼に対して、ミリカは有るものを食べるしか無いと、木箱を探り、チーズや干し肉を取り出す。
「チーズと干し肉を食うしかないのか?」
「だって、なんにも作ってないんですもの?」
ジョージとミリカ達は、そう言いながらもチーズと干し肉を食べる。
他の仲間達も、保存食を木箱から取り出して食べ始める。
ペコリーヌ・トスカーナ。
ステッペン。
カチョッタデリアンジェリ。
サンフェリシアン。
ガプロン。
ロンカル。
~~と色々なチーズを口に運ぶ。
ハードビーフジャーキー。
厚切りビーフジャーキー。
ハム。
鶏肉ハム。
スモークジャーキー。
~~と、様々な肉類を食ていく、アンデッド達。
「ふぅ~~食い終わった?」
「終わったわね・・・」
ジョージとミリカ達を始めとする、アンデッドのパーティー達。
彼等は食事を終えると、それぞれの向かう先へと出発を始める。