ご飯が出来たってっ!? はぁ見張り? 敵襲? 大丈夫だって? んなもん来ねえよ・・・
「ジョージ? そんな事言って本当に敵が攻めて来たらどうするの・・・」
「そしたら、皆で戦えば良いだろう?」
食事の準備が整った事を伝えたミリカに対し。
ジョージは、敵襲なんて対した事じゃないから飯を喰わせろと。
馬鹿丸出しな発言をして、彼女を困らせる。
「じゃあ、一緒に食事は取るのね?」
「ああっ! そうだ、一緒に食うよ」
仕方無いわね・・・と、ビョルンやカブラルだけでは無く。
ここにも居る子供のような男に思いながらも。
ミリカは、一緒に食事を取る事を認めて彼を連れて、螺旋状の岩を下りていく。
「アレリオっ! 見張りはもう良いから飯を食いに行こうぜっ!」
「リーダー・・・本当にいいんですか? まあ、リーダーが良いって言うなら良いんでしょうけど・・・」
早く飯を食べたいジョージは、アレリオも食事に呼び。
螺旋状の岩を走って、下りて来た彼と合流し。
ミリカと共に、三人で食事の準備が整い仲間達皆が待つ場所へと向かう。
「あっ! 三人が来たわっ!」
「やっとリーダー達も来たか?」
木箱や樽を置き作られた椅子と、八個程の木の箱を集めて作られたテーブル。
その上には、豪華な料理が並ぶ。
シャリルの作った玉ねぎと卵のスープと。
シニッカの作った肉入りキノコシチューと。
焼きチーズ料理のレイパユーストが規則正しく並んでいた。
「それじゃあ・・・頂きます」
「シャリルちゃん、シニッカちゃんに感謝して頂きますっ♥」
腹が減って食事を取るのが待ちきれなかったジョージ。
そして、疲れはて、美味しい御飯が食べたかったミリカ。
彼女は、頂きますを言うと、スープやシチューをスプーンで掬い上げて、一口飲む。
「ううっん! 美味いっ!?」
「美味しい~~♥」
ジョージとミリカが、そう言っている間に。
二人の反対側に、並んで座っていたアレリオとシャリル達は。
「うんっ! 美味しいっ!!」
「あ~~んっ! 舌が蕩ける~~♥」
アレリオとシャリル達も、料理の美味しさに喜び、パクパクと食べて満足する。
「あはぁ♥ 美味し~~い」
「本当に美味いなっ!?」
「美味いっ! 美味いわい!」
ニウ、ビョルン、リュージン達も、喜んで並べられた料理をバクバクと食べる。
「ふむふむっ? 美味しっ♥」
「やっぱ、旨いなこれ!?」
「はむっ! 美味しいっ♥」
キャロル、カブラル、シニッカ達も、料理を味わい、その美味しさに喜ぶ。
「はぁ~~食った食った~~・・・」
「はぁぁ~~美味しかったわぁ~~♥」
美味しい食事を食べ終わり。
お腹が一杯に成って、満足したジョージとミリカ達は、共にお腹を擦る。
「食べたら何だか眠く成って来たわね? でもその前にお風呂に入らないと・・・」
「私達もお風呂に入りましょうか?」
食事を食べ終わり、眠く成って来たミリカはお風呂に入りたいと言うと。
シャリルも、お風呂に入る事に賛成する。
「賛成ぃーー私も、ミリカお姉ちゃんと一緒に、お風呂に入りたいっ♥」
「アタシも、お姉さまと一緒に入りたいですぅ~~♥」
「私も、お姉さまと共にお風呂で疲れを癒したいですわぁ♥」
ミリカと一緒に、お風呂に入りたいと願う。
キャロル、ニウ、シニッカ達、女アンデッド。
「じゃあ、お風呂に入る前に皿洗いは皆でやりましょうか・・・」
「ミリカ? 俺達、男連中は飯も作って貰った事だし・・・」
ミリカは、皿洗いを皆でやった後から、お風呂にゆっくり浸かろうかと提案し。
そんな彼女に、ジョージは何かを言おうとする。
「お前らが寝ている間の昼間の見張りは俺達がやるから? お前達はゆっくりとお風呂に浸かって、後はぐっすり寝て休めよ」
ジョージは、女アンデッド達を見て思った。
料理を作ったり、長く続いた戦闘で大分疲れているで有ろうと。
なので、ミリカ達を労う為に、そう言って休んで貰おうとした。
「えっ? そんな・・・悪いわよ、そこまでして貰う何て・・・」
「遠慮すんなって・・・何時も飯を作って貰ってばかりの、俺達からの細やかな御返しを受け取ってくれよ」
突然のジョージの思いやりに困惑し、遠慮するミリカ。
彼女に、ジョージは遠慮せずに受け取って欲しいと告げる。
「それじゃあ・・・有り難く頂戴するわよジョージっ! 『チュッ!♥』」
「うっ!?」
素早くジョージの顔を掴み。
彼の唇に自らの唇を重ねてキスをしたミリカ。
そして、キスをされた当の本人は頬を赤く紅潮させて恥ずかしがる。
「ふふっ♥ じゃあ皿洗いを始めましょうかっ!」
恥ずかしがり動けなく成っているジョージ。
彼を尻目に、ミリカは女性アンデッド陣と共に皿洗いに向かった。