やっとの決着だ・・・
「アンデッドがあっ死ねっ!」
「穴だらけにしてやるっ!」
人間達は、銃とナイフと魔法を次々と放ち。
ジョージ達アンデッドに猛攻を加える。
「こっちも撃つぞっ!」
「人間めっ! 死ねっ!」
対する、ジョージとキャロル達は、暗黒魔法と氷結魔法を撃ち返し。
アレリオとニウ達は、人間達へと突撃して行く。
「距離を詰めれば、勝利はこっちのもんだっ!」
「さっきの御返しよっ! 数ばかりの雑魚野郎共がっ!」
アレリオは姿勢を低くして、モンタンテの切っ先を突き出す様に構えると。
銃撃と魔法とナイフが宙を舞う中を突進して行く。
ニウは銃撃や魔法を回避しようと。
ジグザグに走りながら敵に向かって突撃して行く。
『バンッバンッ!』
「うわああぁーーー!」
『スッスッスッ』
「くっ来るなあっ~~~~」
アレリオとニウ達が、自分達の懐に飛び込まれる前に仕留めようと。
人間達は、腰から二丁の拳銃を発砲し。
スローイングナイフを連続で投げて来る。
『カンッカンッ!』
「死ねえぇーーーー!! 馬鹿な人間がっ!!」
「止め!? ろっ?」
アレリオは、モンタンテの刃で銃弾を弾き。
そのまま、二丁拳銃を撃ってきた人間目掛けて突進して行き。
左肩から袈裟斬りにする。
「これでも刺さってろっ!」
「アタシには、そんな攻撃は効かないわっよっ!」
ニウは飛んでくるスローイングナイフを、次々と回避しながら走り抜け。
一人の人間へと近づいて行き。
「げぇっ!?」
ダンを強く握り締めて、ナイフを投げて来た人間の喉元目掛けて一撃を叩き込む。
「奴等が来たぞっ早く剣を抜けぇっ!?」
「斬り殺せっじゃないと俺達が斬り刻まれてしまうっ!」
アレリオとニウ達に懐に飛び込まれた人間達。
連中は、腰の鞘から剣を抜き取り、二人と激しい白兵戦を繰り広げる。
「あの魔法を放って来る二体のアンデッドはこっちに任せろっ!」
「こっちも魔法で反撃だっ! 二体まとめて塵にしてやるっ!」
数人の人間達が、アレリオとニウ達を取り囲み白兵戦を展開し。
四人の魔法使い達が、魔法を射とうとする。
火炎魔法。
氷結魔法。
雷撃魔法。
風魔法。
これ等を放って、ジョージとキャロル達を牽制する。
「キャロルっ! 魔法の撃ち合いだっ!」
「はいっ! リーダー、撃ち返してやりますよっ!」
ジョージとキャロル達も、魔法を放って応戦し。
魔法使い達と、激しい魔法の撃ち合い合戦に成る。
「くそっ! 人間達に囲まれたか・・・」
「ちょっと・・・数が多くて面倒ね?」
数人の人間達に囲まれ、窮地に立たされるアレリオとニウ達。
人間達は二人に剣を振るって、襲い掛かり次々と斬撃を加えて行く。
「これでもくらえっ! スケルトン」
『スゥッ』
「このアンデッドの女がぁっ! 死っね?」
二人に攻撃を加えていた人間達の一人の額に横から矢が射ち込まれ。
額に、矢が刺さった剣士は、後ろに力無く崩れ落ちる。
「この矢は? シニッカなのか・・・」
アレリオは、突如横から飛んで来た矢に驚くが。
直ぐに、目の前の敵である人間達に集中して気を向ける。
『ドーン!?』
「うわぁーー!」
暗闇から突然発射された散弾が、一人の槍兵の体を背後から前へと吹き飛ばした。
二度に渡る、側面からの攻撃に慌てふためく人間達に追い討ちを掛けるニウ。
「止めよっ! 低レベルの人間共っ!」
ニウはそう叫びながら、一人の人間の胸をダンに力を思いっきり込めると。
殴りつけて地面に押し倒し。
馬乗りになって、頬を交互にダンで殴りまくり息の根を止める。
「くそっ・・・囲んだ筈が逆に囲まれたのかっ!?」
「ンな事ぁーーどうだって良いっ! 早めに逃げるぞっ!」
人間達はそう言いながら逃走を図るが。
今度は逃げ出そうとした、丘の下方向から現れた、アンデッド達と遭遇してしまう。
「あら? 今度は私の方に? 御飯の方からやって来たのねっ♥」
「今夜はブラッドカクテルが飲み放題ですねぇ~~お姉様っ♥」
「ワシの獲物はまだ残って居たのかのぅ・・・」
ミリカ、シャリル、リュージン達。
彼等が、下で丘を登ろうと道を探して居た所。
人間達は運悪く出会してしまい。
三人の魔法攻撃を受けてしまう。
「フレイムボール」
「サンダーショット」
「エアーカッター」
ミリカ達は魔法を一斉に放ち。
人間達に、情け容赦の無い魔法攻撃を加えて行く。
それを喰らった人間達。
連中は、二人の戦死者と一人の負傷者を出してしまい。
行動できる残りの人間達は数人程に減り。
彼等は、逃げる場所を失ってしまった。