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眼下に攻撃を加えてやるぞ


「よしっ! 余計な邪魔者も居なくなったし、崖下に攻撃を加えてやろう、ダークボール」


「私もあいつらを燃やして上げましょう、フレイムボール、フレイムボール」


 ジョージは、崖下の騎兵隊員と傭兵達に魔法を放ち。

 ミリカも、火炎魔法を崖下の騎兵隊員。

 それと、傭兵達の隠れている木の板や樽に向かけて放つ。


 崖下の遮蔽物に隠れていた騎兵隊員と傭兵達。

 連中は、岩柱から飛んでくるシャリルとビョルンの魔法攻撃。

 それと、遺跡の物陰から放たれるリュージンの魔法攻撃。

 更に、謎の人物が放つ銃撃に気を取られており。

 不意に崖上から放たれた、ジョージとミリカ達の魔法攻撃。

 それで、騎兵隊員と傭兵達は大打撃を受けた。



「上に行った奴等がしくじったのか?」


「良いから、上に向かって撃てぇーー」


 騎兵隊員と傭兵達は、崖上から魔法で攻撃して来るジョージとミリカに対し。

 魔法や弓等で反撃する。



「よしっ! ニウ、俺達もリーダーとミリカ様に続くぞっ!」


「アレリオ、でも? ・・・どうやって崖下に攻撃するのよっ?」


 ジョージとミリカ達を援護しに行こうとするアレリオに対し。

 ニウはそう言って、怪訝な顔をするが、彼は空瓶を指差す。



「空瓶があっただろう、ジュースの空瓶がなっ!」


 アレリオは、自分達とジョージとミリカ達の飲み干したジュースやエールの空瓶掴み。

 それを、崖下の騎兵隊員と傭兵達に向けて投げ始めた。



『ガチャッ』


『ガチャンッ』


「うわあ~~!?」


「何だっ! 空瓶っ!」


 頭上から降ってくる魔法と空瓶の攻撃で大混乱になる騎兵隊員と傭兵達。

 それ、を物陰から見ていたリュージンとカブラル達。

 二人は、ここぞとばかりに騎兵隊員と傭兵達に攻撃を加える。



「エアーカッター、エアーカッター」


「死んでくれよ・・・」


『ドォーーン』


 風魔法の斬撃とラッパ銃から放たれた丸石は、騎兵隊員と傭兵達に当たり。

 二名戦死させる。


 それを確認したリュージンとカブラル達は、素早く物陰に体を隠し。

 騎兵隊員と傭兵達の攻撃にそなえる。



「しかし・・・お主も大分見た目が変わったのぅ~~」


 リュージンは、痛々しいアンデッドの姿へと変わり果てたカブラル見ると。

 一言呟いた。



「そうか? 自分ではあんまり変わってない気がするんだけどな・・・」


 カブラルはそう言ったが。

 彼の肌の色や服装の色は大分変わっており。

 その姿は死の兵士と言った風貌に変化していた。


 肌の色は薄紫色に変わり。

 大工の様な髪型の短髪はそのままに。

 瞳は孔雀緑色に変色し。

 顔は切り傷だらけに成り、毒々しい雰囲気を放っていた。


 服装は、黒色の鎧を身に付け青紫色と赤紫色のピエロの様な服を着ていた。

 下には、服と同じ色の王子様が履いているような、玉ねぎ型の短パン。

 それと、タイツと黒いブーツを履いていた。


 武器は、上部に折り畳み式のスパイクバヨネットの付いたラッパ銃だ。

 それを肩に抱えていたが、ラッパ銃の黒い銃身には、青い螺旋模様が描かれていた。

 


「御主の相方はどこじゃ?」


 全体の雰囲気が、ガラリと変わってしまったカブラルに対し。

 リュージンはそう問い質すと、彼は相棒であるシニッカの居場所を教える。



「シニッカなら? あそこだ」


 カブラルはそう答えて、トンネルと広い空間の入口付近を指差す。

 そこには、黒灰色の軍服のようなコートに身を包んだ、小柄な女性の姿があった。



「当たれ・・・」


 シニッカは、トンネルの陰から漆黒の弓を引強くいて矢を射つ。

 その矢は騎兵隊員の一人に当たり、腕を負傷させる。


 彼女は闇の中から騎兵隊員と傭兵達を狙い射つ。

 その姿は、カブラル同様にアンデッドと化して様変わりしていた。


 元々黒かった木製の短弓は、より黒さを増して光沢のない漆黒の色に変色する。


 着ている服は、灰色から濃さを増した鉛色に変色した軍服の様なコートを着て。

 その下には、左に物入れ袋をつけて、ぶらさげたマーメイドブルー色のベスト。

 それと、パールブルー色の割烹着の様な服を着て。

 パリス・ピンク色のスカートとタイツを履いていた。


 頭髪の色はくすんだ水銀色に変わり。

 瞳は血の様なヴォルカンレッドに染まり。

 肌は青白く変化し。

 彼女の姿は、幽霊と吸血鬼の間の様な印象を与える姿に変わっていた。



 そして、彼女は洞窟の暗闇の中から騎兵隊と傭兵達に向け。

 弓を構えて、矢を射ち放ち続ける。



『ヒュッ! ヒュウゥッ』


「当たって・・・当たり・・・」


 冷静に、矢を騎兵隊員と傭兵達に当てていく、シニッカ。

 やがて、彼女はこの場所に相応しく無い、一人の少女の姿を確認した。



「あの子・・・?」


 彼女は遂に獲物を見つけた。

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