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奇襲攻撃は成功するかっ!


 騎兵隊は、ジョージ達が包囲しているとも知らず。

 遺跡の中間ほどの距離まで、馬を走らせる。



「よしっ! 来たあぁーー」


「みんなっ! 今よ」


 ジョージとミリカ達は崖の上から大声で叫び、火焔瓶と煙玉を下方に投げ落とす。



「うあああぁぁっ!?」


「ああぁぁーーーー!?」


 火焔瓶と煙玉を落とされた騎兵隊。


 シャコー帽を被り、黒いコートを羽織った銃兵。

 緑のローブを纏った魔法使い。


 この二人は、馬ごと体が燃え上がり、暴れだした馬諸共谷底に墜ちていった。


 騎兵隊員達は混乱する中。

 謎の襲撃者から逃走しようと手綱を引き、馬を急ぎ走らせ様とするが。



「ヒヒーーーーンッ!?」

  

「ヒヒーーーーンッ!」


 逃走しようと、前方に疾走する前列に位置する騎兵隊員達の馬。

 彼等は、突然何かにつまづき転び出す。

 その理由は、リュージンが仕掛けた罠のトラバサミ。

 それに、騎兵隊の馬の足が鋏まれたからであった。



「よっしゃあーー」


「アタシ達も行くわよっ!」


 アレリオとニウ達は、その様子を見て、火焔瓶と煙玉を騎兵隊に次々と投げつける。

 前列の騎兵隊の馬が転び。

 そこから、後列の騎兵隊は前進を阻まれ身動きが取れなく成ってしまう。

 そこに、投げ込まれた火焔瓶と煙玉の攻撃で騎兵隊は大混乱に成る。


 アレリオとニウ達が、投げた火焔瓶の攻撃は見事命中する。

 

 騎兵隊員の白い服を着た白いケピ帽を被る銃兵。

 羽根突きの茶色いトリルビーハットを被り。

 青い服を着て茶色いマントを纏った魔法使い。

 この二人が、体が一気に燃え上がる。


 白い服装の銃兵は焼死して、全身に火傷を負った魔法使い。


 魔法使いは、仲間の同じ魔法使いの女性助けられる。


 緑のベレー帽を被り。

 灰色のロングコートを着た、金髪の女性魔法使いが回復魔法を掛けてくれた。

 それから、彼は他の仲間に救助されて馬車まで仲間に連れて行かれる。


 そして、騎兵隊の後方からは、リュージンが奇襲攻撃を仕掛ける。

 彼は物陰から飛び出すと、風魔法を連続で放つ。



「死ねぇっ! 人間っ! キャロルは渡して貰うぞっ! エアーカッター、エアーカッター、エアーカッター」


 リュージンが放った風魔法。

 それは、騎兵隊の最後尾に位置する騎兵隊員達が、慌てふためいている所に当たる。


 赤い鎧と兜を被った、ランスを手に持つ騎士。

 黄色いレインコートを着て、フードを被り、拳銃を構えた兵士。

 この二人が風魔法の直撃が頭に当たり、首が吹き飛んだ。

 そして、残り一人の黒髪の紫色の軽鎧に身を包んだ女性剣士。

 彼女の肩に火星魔法は当たりら女性剣士は馬車まで自力で後退する。


 シャリルとビョルン達も、螺旋状の岩柱から動き出す。

 二人も、他の仲間に挟み撃ちにされた騎兵隊に向け魔法を放ち。

 一気に、奇襲攻撃を仕掛ける。



「烏合の衆がっ見苦しいっ! サンダーショット、サンダーショット」


「うわっ! 沢山居るっ! 撃たなきゃ」


『ドドドドドドドドドドドドーー』


 シャリルの放った雷撃魔法が、トンネル内の暗闇を閃光を放ち。

 騎兵隊の馬車まで飛んでいく。

 馬車の上から反撃する歩哨の弓兵や魔法使いと。

 中から降りてきた傭兵達に当たり、負傷させる。


 ビョルンの撃ち放った音波魔法。

 その何発かも、馬車から降車したばかりの傭兵達に当たり。

 軽傷とは言え、負傷者を続出させる。



「遮蔽物を作れっ!!」


 騎兵隊員や傭兵達も、馬車を楯にしたり。

 馬車の中から、木箱や樽等の荷物と木の板と鉄板を出した。

 それに、棒を二本、鉄板や木の板と地面の間に挟み。

 板を斜めに固定して、臨時の遮蔽物を作る。



「怯むなあぁーーーー撃てえーー」


「反撃だっ! 制圧射撃っ!!」


「口より手を動かせっ! 出ないとこっちが殺られるぞっ!」


 そこから、騎兵隊員と傭兵達は反撃に移る。

 彼等は、遮蔽物の陰や馬車の幌の隙間から銃や魔法で反撃を行って来た。



「撃ち返して来たかっ!」


「もう火焔瓶も煙玉も切れちゃったし、次は空瓶でも投げる? それとも魔法で攻撃する?」


 ジョージとミリカ達は、崖の上から騎兵隊の様子を伺う。

 崖下に位置する、騎兵隊の戦いっぷりは上部からだと良く黙視出来た。


 騎兵隊員は様々な飛び道具と魔法で反撃を行っている。

 彼等は、死んだ馬や木箱や樽、遮蔽物の板と馬車に隠れて攻撃する。

 そうして、激しい撃ち合いを演じ。

 岩柱や遺跡の陰や遺跡の物陰に隠れているアンデッドと行っていた。



「よし・・・俺達も上から攻撃だっ! ダークボール、ダークボール」


「私も撃ちますよっと、フレイムボール、フレイムボール」


 ジョージとミリカは魔法で眼下に位置する騎兵隊と傭兵達に向けて放つ。

 二人が放った魔法は、あちこちの遮蔽物に当たり。


 ジョージの放った暗黒魔法は、遮蔽物の積み上げられた樽と木箱を吹き飛んした。

 ミリカの放った火炎魔法は、遮蔽物の木の板や樽に当たり燃え上がらせる。



「くっ! 遮蔽物を壊させるなっ!」


「撃ち返してやれぇーー」


 騎兵隊員と傭兵達は、クロスボウと銃を使い。

 崖上に陣取る、ジョージとミリカ達に向けて攻撃してきた。

 


「燃えているぞっ!」


「早く消化しろっ!?」


 傭兵達の中から魔法使いが進み出ると。

 氷結魔法で、遮蔽物を燃え上がらせる炎を消化する。



「ちっ? そんな簡単に殺られてくれないか・・・」


 ジョージは、眼下に位置する敵の反撃で釘付けされ。

 中々魔法を放てず、苛立ちながらそう言った。


 その後、騎兵隊員と傭兵達は体勢を建て直し。

 ジョージ達アンデッドのパーティーに必死の反撃を続けた。

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