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鶏恐竜を倒した、その後に発見っ!? 交易所を襲撃するっ!!


「何とか倒したか・・・」


 ジョージは倒れている、サウルスコケッコーの死体を見てそう言った。



「さあ~~こいつの肉を貰って歩いて行こうか」


「そうねっ! 先を急ぎましょっ!」


 ジョージとミリカ達は、サウルスコケッコーから肉を剥ぎ取った後、歩いて行く。

 その後ろを、ゾロゾロと仲間達が続いて行く。


 ジョージ達、アンデッドは岩柱の森を抜け、平原に出る。



「相変わらずに殺風景な土地だな・・・」


「本当ね・・・町の一つでもあれば面白そう何だけどね」


 ジョージとミリカ達は、そう言って歩く。


 東へ東へと平原を越え。凸凹した荒れ地を越え、丘を登る。

 そして、丘の上から見える景色。

 ・・・よりも、眼下に丸い溝の掘られたキャンプ地が見える。

 この小高い丘は、こちら側からは丘に見えたが。

 反対側からは、山に見える場所だった。


 キャンプ地の周囲には、掘られた溝の内側に土山が盛られていた。

 その上には、木の板で作られた簡易の柵が建てられていた。

 真ん中に三つのログハウスのような形の小屋が見えた。

 入り口は、三つ有り。

 そのどれもが、溝の上に馬車一台が通れる位の大きさの木の板で、橋を架けていた。



「あれは・・・行商人の交易所ですね、こんな所で商売をするとは? 魔物猟師から毛皮でも買うんでしょうかね?」


 シャリルが、そう言った。



「リーダー殿、交易所の人数はあの規模から推測すると見張りの者を含めても恐らく二十人位の数でしょうな」


 リュージンも、そう告げた。



「じゃあ、攻め落とすか」


「そうしましょっ!」

  

 ジョージとミリカ達は、交易所に目をつけた。



「この前の砦の様なキャンプ地より人間の数も少ないし、あの時より四人から七人に仲間も増えたし、奇襲を仕掛ければ大丈夫だろう」


 ジョージはそう言うと、駆け出す。



「あそこの人間は今夜の俺たちの餌だ」


「そうねぇ~~水筒の血液も補充しなきゃねっ!」


 ジョージとミリカがそう言うと他の仲間達も駆け出して行く。



 その頃、交易所では・・・。



 商人達は小屋の中で就寝していた。

 その中で、一人の行商人の男ファレド。

 彼だけは、就寝せずに起きていた。

 そして、彼は外で商品を整理していた。


 彼の容姿は、アラブ系の見た目で年はまだ若いが、顔立ちは濃く。

 肌は若干浅黒く、瞳は濃い茶色で、うなじと口に薄く髭を生やしている。


 青い頭巾のついたマントの様な服を羽織り。

 頭には青い布をターバンの様に巻き付け。

 下にも、青色のダブダブのズボンを履いており。

 足も、青色に染めた靴を履いていた。

  

 彼を始めとする行商人達は、様々な国から、この夢の島を目指して来ていた。

 そうして、彼等は島に着いたら、商隊を結成して集まっていたのだ。

 この交易所も、そうした行商人達の拠点の一つであった。



「ふあぁーー眠い・・・明日、東のレンジャー達のキャンプに届ける荷物を整理したら寝るかあっ!」


 ファレドは、欠伸と一人言を呟き、商品を木箱に一つずつ丁寧に積めて行く。


 傷薬や包帯。

 魔力補充薬。

 魔物用の矢に塗る毒薬。

 沢山の銃弾。


 これ等を箱にしまい終えると。

 就寝する為に、小屋の扉を開けて、仲間達の就寝しているベッドに向かう。



「ん? 何だろう・・・」


 彼は、開けた扉を閉めようとするが。

 山の方から、何かが嫌な風が吹いてきたような気がして振り向いたが。

 夜の闇で山の斜面は見えず。

 風と共に、何かが山を下りてきたと思ったが。

 暗い夜の山を見ていても仕方がない。

 それで、確認を諦めた彼は扉を閉めてベッドで就寝してしまう。


 まぁ何か居たとして、も見張りの護衛に雇った傭兵達が、何とかしてくれるだろう。

 

 と、ファレドは思い。

 ベッドの上で毛布にくるまり、眠ってしまう。

 十数分後、ジョージ達アンデッドの群れが襲って来るとは知らずに・・・。

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