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大きな鶏恐竜


 ジョージ達に向かって来た、サウルスコケッコーの咆哮が鳴り響く。



『ガアアアーーーーーーーーーーー』


 サウルスコケッコーは、ジョージに向かって走り駆け出した。



『ドシッドシ、ドシッドシ』

 

 と、大きな筋肉質の塊の両足で地面を叩き潰すかの如く、大地を駆ける。



「ガアアァァーーーー!!」


「えっ! おいーーーー!?」


『ドガッ!』


 ジョージに向かって、真っ直ぐ突っ込んで来るサウルスコケッコー。

 奴は、どんどん走る速度を上げて、終いには突進してジョージにぶつかった。



「ああーーーーー」


 ジョージは、サウルスコケッコーの足に蹴られてしまい、空中に放り出される。



『ドンッ!』


「だべっ?」


 と、空中に放り出されたジョージは遠くの岩柱に頭から激突して変な声を出した。



「いつつつ? 痛くは無いけど衝撃が?」


「ガアアアアアア~~ーーーーーーーー」


 ジョージは吼え声を聞いて、前方に目を向けると。

 目の前にゴツくて、岩の様な筋肉の塊の棒が二本立っていた。



「こっ! これはっ!」


 ジョージは視線を、ゆっくりと上に上げてると。



「ガアアアーーーー!!」


「ですよねーーうわぁーーーー」


 ジョージは叫ぶが。



『ドドドドドーー!! ザシュッ! ザシュッ!』


「ガアアアーー」


 と、サウルスコケッコーの頭部に左右から、音波魔法と風魔法の攻撃が当たる。

 それは、ビョルンとリュージン達による、ジョージを助けようとした援護であった。



「リーダー、大丈夫ですかっ?」


「リーダー殿、ご無事で何よりじゃ」


 ビョルンとリュージン達は、そうジョージに声をかける。



「リーダー、怪我は?」


 シャリルも駆けつけて来た。



「いや、シャリル、怪我はないよ? それに二人とも、有り難うな」


 ジョージはそう言って、サウルスコケッコーに向き直る。



「ダイナソー、ジュラシック、それとも、ディノクラか知らんが、お前は餌に成れよっ! 鶏恐竜、みんな一気に攻勢に出るぞっ!」


 ジョージは指示を出し。

 ラプトルケッコーの群れ。

 それと、ボスであるサウルスコケッコーに向かって暗黒魔法を放つ。


 他の仲間達も魔法を放ち。

 ケッコーの群れに魔法射撃を嵐の様に浴びせる。



「ダークボール、ダークボール」


「フレイムボール、フレイムボール、フレイムボール」


 そして、ジョージは次の指示を出す。



「ミリカ、アレリオ、ニウは俺と共に来いっ! リュージンとビョルンとシャリル達は引き続き、援護射撃を続けてくれっ!」


 そう言うと、ジョージはケッコーの群れに向かって走り出し行く。



「ジョージ、待ってったら」


「リーダー、お待ちを」


「リーダー、待って下さーーい」


 ミリカ、アレリオ、ニウ。

 三人も一人先走るジョージを追いかけて行く。



「ジョージ、あれをどう倒すの?」


「ガアアアアーーーー」


 ミリカは咆哮を上げる、サウルスコケッコーに視線を向けて指差す。



「ミリカ、俺が奴の気を引くからその内にお前達が奴の足に攻撃を加えて倒せ、そうしたら奴はもう動けないだろ」


「じゃあっ! それは任せて、だけどあんたも気をつけてね」


 ジョージの作戦を聞いた、ミリカは彼を心配して言った。



「ミリカ、分かってるって、じゃあ行くぜっ!」


 そう言うと、ジョージは一人でケッコー達の左側面に駆けて行く。


 一匹のサウルスコケッコーとジョージ達の魔法攻撃を受け。

 数を減らした、九匹のラプトルケッコー達。


 奴等はジョージに食いついて来た。

 ただ、サウルスコケッコーを除いては。



「げっ! 数多すぎだろ、て言うか、一番でかい奴が来ねえっ!」


 自ら負った囮役を後悔するジョージ。

 それを、シャリルとビョルンとリュージンは達魔法で援護する。



「サンダーショット」


「エアーカッター、エアーカッター」


『ドドドドドドドドドドドドドドーー』


 三人の攻撃で、ラプトルケッコーは三体も倒せたが。

 ジョージは、まだ残りの六体にしつこく追撃されていた。

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