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砂漠と地面の境目を歩くぞ


「このっ! 馬鹿女ぁーー!! 我満しろつってんだろうがぁーーあんだぁっーーやんのかっ! このぉクソアマァーーーー」


「うるっさいわぁ~~!! てめぇはゾンビか、それともその五月蝿い声は蠅か蚊かぁっ~~!! どうしてぇ~~そんなに五月蝿いのかなぁ~~? 五月蝿いと迷惑~~って分からないの~~でちゅかあぁ~~」


 ジョージは、ガキの様にわめくミリカに対し。

 プレバトに出演する梅沢富男の如くぶちギレる。

 

 ミリカの方も、その怒り方はまるで秘書を怒鳴り散らす。

 豊田真由子議員の如く、歌を歌いながら怒鳴り散らす。

 

 そして、アレリオとニウ達に迷惑を掛けまくる、バカ二人組に。



「リーダー!? 落ち着いて下さいっ! 全くいっつもこうなんだからぁーーーー」


「お姉さまも落ち着いてーー」


「ガオゥ~~~~」


 アレリオは、ジョージの体を羽交い締めにする。

 ニウは、ミリカを正面から体を押さえ付ける。

 ビョルンはただ意味もなく叫ぶ。



「あっ戻って来たぞ」


「えっほんと?」


 ジョージとミリカ達はいきなり喧嘩をやめる。



「はぁ、疲れた」


「は~~助かったぁ~~」


 アレリオとニウ達は疲れてしまう。

 アレリオはぐた~~と両膝を曲げ、そこに両手を当ててを付けて下を向く。

 ニウは座り込み、膝を左右に曲げて顔を上に向ける。



「リーダー殿、ただ今戻って参りました」


「リーダー、商人からはアイテムと情報を仕入れて来ました」


 リュージンとシャリル達が到着して、二人はそう報告した。



「二人共、ご苦労だったな」


「ほんと、ご苦労様」


 さっきまでの喧嘩が嘘の様に大人しくなり。

 ジョージとミリカ達は、シャリルとリュージン達を労う。



「で・・・情報ってのは?」


「私も気になるわ」


 ジョージとミリカ達は、そう言ってシャリルに情報を聞いた。



「はい、どうやら情報によると、あの少女はこの島の唯一上陸できる場所、東端の港町へ向かった様です」


「あそこは古代遺跡の上に出来た港町ですじゃ、そこに騎兵隊がつく前にキャロルを捕らえましょうぞ」


「そうだな次の目標は港町だ、灰色砂漠を通って東に向かうぞ」


「その前にビョルンを進化させないとねっ!」


 シャリルは仕入れた情報を、二人に報告する。

 その報告を聞いて、リュージンは遺跡と騎兵隊の事を語る。

 二人の話を聞いた、ジョージは港町に向かう事に決めた。

 ミリカは、ビョルンの進化の問題が先だと言った。



「その為に砂漠を通るんだよ、砂漠で弱いモンスターを狩りまくってビョルンを進化させてやるんだ」


 ジョージは得意気な顔で、ミリカにそう言う。



「なら、早く行かなきゃね」


 ミリカは歩き出し、他の仲間もそれに続く。



「リーダー殿、これを買いましたが」


「何だ、リュージン」


 リュージンは、ジョージに買い取った品を見せる。



「これを夜に仕掛けたら明日の夜には獲物が捕まっているでしょうな」


 リュージンは、ジョージにトラバサミを見せてそう言った。



「これは便利だな、一家に一台は必須ってあのジャパネットの社長も言いそうだな」


「ジャパネット・・・?」


 ジョージは通販番組の名前を出すが。

 この異世界人であるリュージンに通じる筈がない。



「ジョージ、また変な事言ってぇ~~テレビ通販なんて便利な物が有る訳ないじゃない」


 ミリカは、またバカを言ったジョージに対してそう言った。



「それより、リーダー、今晩はどこに穴を掘るんです? 砂漠向かうなら穴を掘っても砂が崩れ落ちてきて大変ですよ」


「なら、この土だらけの地面と砂漠の境目を歩くか・・・リュージン、それでも魔物は出るだろう」


 アレリオからの質問に、ジョージは地面と砂漠の境目を歩こうと決める。

 彼は、リュージンにそこにも魔物は出るだろうかと意見を聞いた。



「境目を歩く魔物も居るかも知れませぬな? クモサソリやアーミーラット等の魔物が罠に掛かる可能性は有ります」


 リュージンは境目の事を腕を組んで、少し思案してから語る。



「ならこのまま砂漠を目指して歩き砂漠の境目までも着いたら地面と砂漠の境目を東に歩いて行こう」


「その間に食料の確保も忘れないでね」


 境目を東に歩くと言う、ジョージにミリカが横から話しかける。



「私お腹空いたわ~~」


「お姉さま、アタシもです」


 ミリカとニウ達は、一緒にお腹が空いたと言い出した。



「誰か、肉か何か持って無いか・・・ワガママお嬢様方が五月蝿いからな」


「ワシらが食料を買っていれば」


「すいません、何も購入して無くて」


 ジョージが仲間達に頼むと、リュージンとシャリル達は謝る。



「まあ仕方無いか」


 そう呟きながらジョージは歩く。

 誰も肉等は現在誰も持って居らず、そのまま歩くしかなかった。

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