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一方、その頃残されたアンデッド達は?


「おしっ・・麓に着いたぞ」


 ジョージ達一行は、岩山の麓に着いた。



「しっかし・・・やることが何も無いな」


「シャリルちゃん達早く帰って来ると良いね・・・」


 ジョージとミリカ達は、特にやることがなく愚痴をこぼす。


 残されたメンバーは。


 ジョージ、ミリカ、にアレリオ、ニウ。

 そして、進化しておらず、腐肉の塊状態のビョルンを含めた五人だった。



「ニウ、その武器は何なんだ? ビョルンのも?」


「アタシの武器はダンと言って、攻撃と防御の両方の役割を果たす武器盾なのよ」


 アレリオは、ニウに武器の事を聞き、彼女はそれに答える。



「じゃあ、ビョルンのは?」


「ビョルンのは確かニッケルハルパとか言って普通の楽器何だけど、ビョルンは音に魔力込めてそれを撃ち出して銃の様に扱っているのよ」


 アレリオは今度はビョルンの武器を聞いてニウはビョルンの武器を説明する。



「ニウお前の動きも凄かったし、ビョルンのあの武器も凄いな」


 アレリオは、ニウとビョルン達を褒めた。


「うふふ♥ でしょっ! アレリオ、アンデッド化する前はアタシが前衛で、ビョルンが後方から援護って形で戦っていたのよ」


 ニウは褒められ嬉しがり、そう語る。



「早くビョルンも進化させて、皆の役に立たって貰いたいわ・・・」


 ニウはそう言って、視線を腐肉の塊のままのビョルンへと向ける。



「ニウ、ビョルンも直ぐに進化するさ」


 と、アレリオは言った。



「だと良いわね、それより待ちくたびれたわぁ~~~~」


 ミリカはそう言って、愚痴る。


「まあ待ってろ、ミリカ? 今にリュージンとシャリルは戻って来るし、そうしたら、ビョルンを進化させにどっかへ適当に行こうか」


 ジョージはそう語る。



「だぁ~~と良いけどぉ~~」


「はぁ~~ミリカお前は子供かっ少しは辛抱っつー物を覚えろよアレリオ、ニウだって今の話の通りビョルンを早く進化させたいが我満してるんだぞ」


 と、ミリカに対しジョージは怒る。



「リーダー落ち着いて」


「お姉さまも、もう少しお待ちを」


 アレリオとニウ達は、二人を説得する。



「ガオゥゥ~~~~」


 縄で縛られているビョルンは呻くように吠える。   



 ・・・・・・その頃。



 アホ二人が、仲間に迷惑を掛けている頃・・・。

 テントに向かったシャリルとリュージン達は・・・。


 こちらを睨むカマル達に、リュージンは。



「あははっ! 冗談ですじゃ、我々から血の匂いがするのは魔物を沢山狩っているからですじゃ、それに噂のアンデッドに似ているのはただの他人の空似じゃ」


 そう言って笑う、リュージンは武器を下ろす。



「ははっ? ・・・そう・・・だよな、冗談だよな・・・失礼したね、こちらが勘違いして」


 カマルはそう言って謝る。



「何っ? 仕方有りませぬ事じゃ、何せ噂に聞くアンデッドにワシらが似ていたのが悪いんじゃから気にせんで下さい」


「はっ・・・はぁ・・・」


 気にするなと言う、リュージンに対し、カマルは返事を返す。



「あの・・・失礼なのは分かっているんですが、聞いて宜しいでしょうか」


「なんで御座いましょうかな?」


 カマルはリュージンに聞いた。



「その・・・喋り方何ですが・・」


「この喋り方は、魔術の師匠達に囲まれて指導を教わっていた時に付いてしまいましてな」


 リュージンはそう語る。

 これは嘘ではない。

 リュージンは若い頃・・・今もアンデッド化により若返っているが。

 沢山の兄弟弟子と師範に囲まれて、魔術と武術の修行を教わっていた。



「それより、商品を見せて下さいますか?」


 シャリルがそう言うと。



「あっ・・すいませんねっ気が付かなくて、ブルっ僕と箱を持って来るのを手伝ってくれ」


「分かった・・・」


 カマルはブルに手伝ってくれと頼み。

 名を呼ばれたダンは、テントから出てきて顔色を変えず。

 一言、分かったと返事を返して、手伝いに馬車まで向かう。



「ああっ! そんなに沢山は買えるだけの路銀は持ち合わせておりませんので、魔力補充薬を売って頂ければ結構です」


「そうですか・・・では」


 シャリルはそう言って、カマルに他の商品の購入を断るが。



「シャリル殿、せっかく商人の方が用意してくれると言うので他にも道具を購入しておきましょう、例えばトラバサミとかワイヤートラップ等の罠は有りますかな?」


 リュージンがそう言うと、カマルは。



「有りますよ、ワイヤートラップは今は売り切れ状態ですがトラバサミなら五つ程残っていますよ」


 カマルが喜んで、馬車の中から箱を取りだし、蓋を明けてトラバサミを出す。



「五つとも、全部買い取りましょう、値段は?」



「一つ、20コインです」


 リュージンはそう言って、カマルからトラバサミを書いとる。



「商人殿、アンデッドに何故キャンプ地は襲われたのですかな」


「私も詳しくは知りませんが何やらアンデッド化した者の親しい子供が、どうもそのキャンプ地に逃げ込んだらしくて」


 リュージンに聞かれた、カマルは語り出す。

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