悪堕ち完了・・・してなかった
ニウは敵である、ミリカとシャリル達から、水筒を無理矢理に口へと突っ込まれ。
何らかの、謎の液体を飲み込まされる。
「があっ!」
『ゴクゴクゴクゴク』
(・・・これはっ? 血生臭い! これって血?・・・けれど・・・凄く!? 美味しい・・・)
ニウが、無理矢理飲まされた謎の液体は何と人間の血液だった。
それを、彼女は美味しいと思ってしまう。
トロリ、トロ~~リ、トロトロトロ~~リ。
と、流し込まれる人間の血をニウはすべて飲み干す。
「どぉ~~人間の生暖か~ーい血は~~? とお~~っても美味しかったでしょう」
ミリカは妖艶で邪悪な笑みを浮かべ。
美味しかったと言うような、惚けた顔を赤く染める、ニウに声を掛けた。
「はっ? 嫌っ! 美味し・・・くない・・・」
「いつまで、そう強情を張っていられるかしらねぇ、どこまで耐えられるか試して見ましょうか?」
強情を張るニウに対して、ミリカは何かをしようとする。
「シャリルちあゃ~~ん、ちょおっと手伝ってぇ」
「はいっ! 他ならぬ、お姉さまの頼みなら、いつでもお手伝い致します」
ミリカは、シャリルに手伝いを頼みシャリルはそれを快諾する。
「じゃあね~~こうしちゃおうかなあ~~シャリルちゃんは体中を優しぃ~~く撫で回してあげてねっ!」
「はいっ! お姉さまぁっ! それでわっ! 行きますよぉーー」
ミリカとシャリル達は、ニヤニヤと笑みを浮かべ。
ニウを悪堕ちさせるべく、行動を起こす。
ニウの身体の上に馬乗りに成って股がっていたミリカ。
彼女は、彼女の小ぶりな胸をもみもみと揉み始める。
一方、シャリルはニウの頭を撫で上げ。
長い髪を両手で優しくときほぐし、両肩から腕や脇腹へと撫で回していく。
「あっ! 嫌っ・・・うんっ! 嫌っ!」
(・・・嫌・・・でも・・・気持ちいい・・・まるでお母さんやお姉ちゃんに遊んで可愛がって貰っている見たい・・・ああ・・・あ・・・幸せ・・・)
ニウは心の中でそう考える。
「うふふっそんなに嫌なの? じゃあねっ! もう一本さぁ血液とお酒を混ぜたブラッドカクテルがあるんだけど~~」
ミリカは、ニウにそう語る。
「でも貴女はアンデッドは嫌い何でしょう? これ以上無理矢理飲ませるのも気が引けるしね~~じゃあどうしようかなぁ~~」
ミリカは、真剣な表情で腕を組み語る。
(・・・この子の精神はもうアンデッドに成っている筈・・・じゃなきゃ既に私達に対して暴れている筈だしね・・・私に忠誠を誓う新しい性奴隷まで後少し・・・)
ミリカはまた、いつもの不純な事を考える。
ジョージが、ここに居たら、あのアホと呆れて居たであろう。
(・・・欲しい・・・ブラッドカクテル欲しい・・・人間の血・・・欲しい・・・欲しい欲しい欲しい欲しい欲し欲しい欲しい欲しい欲しい・・・・・・・・・・・・)
ニウの思考は、血を飲み味わう事しか考えられない様に吸血欲に染まっていく。
「答えは? 嫌? それとも好き? 嫌なら嫌で良いわよ、これ飲ませないだけだしね」
ミリカは、ニウの耳元で囁くように喋る。
(・・・ああっ! ダメよ・・・欲しがっては人間じゃあ無くなっちゃう・・・でも凄く欲しい欲しい欲しい欲しいホシイホシイホシイホシイホシイホシイホシイホシイ・・・)
「私は・・・カクテルが・・・欲しいですっ」
「えぇ~~どうしようかなぁ~~貴女はさあシャリルちゃんを傷つけたしぃ~~? せっかく私が飲ませてあげた人間の血も嫌がったしねぇ~~?」
ミリカは、ブラッドカクテルを欲しがるニウにそう告げた。
「そんなっ欲しいって言ったら飲ませてくれるって・・・」
ニウがそう言うと。
「うぅん、そうねぇ困った問題よね~~貴女はブラッドカクテルが欲しい・・・でもさぁそれじゃあ私達にメリットが無いわよね~~」
ミリカは、ニウに対してそう言う。
「そんなぁ・・・お願いしますっ何でもするっ! 何でもしますからぁーー」
「何でもするっ? うぅん・・・あっ! そうだっ! 貴女・・・ニウちゃんって言ったけ? ニウちゃんが私達の仲間に成ってくれるなら、あげても良いわよ~~」
何でもすると懇願する、ニウに対し。
ミリカは腕を組み、目を瞑り、真剣に考える振りをした。
それから、上を向き天井を指差して彼女に対し。
仲間に成るなら、ブラッドカクテルを飲ませると言う。
「ねぇっ! 欲しいならさあ~~? 私達の仲間に成ってよ、私達ねぇ今は戦力をかき集めていてね? 貴女見たいな強い人が欲しいのよっ・・・で返事はどうなの?」
「はいっ! 仲間に成りますっ! 成りたいです仲間にして下さいっ仲間に成って早く・・・早くっブラッドカクテルが飲みたぁ~いです~~」
返事はと聞いたミリカに対して、ニウは成りますと直ぐに返事を返した。
「ふふっ? 仲間に成る事よりも、ブラッドカクテルが飲みたいだけじゃなあい?」
「お姉さまの言う通り、どうやらその様ですね」
ミリカとシャリル達は、笑みを浮かべながら言った。
「ちっ違います、本当に仲間に成りますからっ! だから・・・お願いしますっ! ブラッドカクテルを頂戴っ!」
「結局それね、まあ良いわよ? どうせ、カクテルを飲んだらどの道仲間に成るんだからさあ~~」
仲間に成る事よりもブラッドカクテルを欲しがるニウ。
ミリカは、彼女もどの道仲間に成ると思いブラッドカクテルを用意する。
「さ~~あっ! ニウちゃん、これ飲んでっ♥」
ミリカは、ニウの目の前にブラッドカクテルを差し出した。