悪堕ち完了・・・ピーポープの誕生
ニウの体が赤いシャボン玉に包まれて行く
それは、赤く怪しい輝きを放ち、彼女の体を完全に包み込んでしまう。
ニウは、何が起きているのか分からずに混乱していた。
(・・・何この赤い玉は? どこっ! 何っ何なのっ! はぁ? は・・・)
ニウは、母の胎内の羊水の様な玉の中の血液の中で怖がる。
(・・・ここは? 私はっ! いったい・・・)
ニウは、アンデッド化した際に意識が朦朧としていた為に。
精神までは、完全にアンデッドには成っていなかった。
彼女は、ビョルンを食べた事すら覚えておらず、また知らなかった。
そして、ニウは、ジョージとミリカ達への忠誠心も混乱していた為。
完全には、持ち合わせていなかった。
だが、ニウの意識は段々とアンデッドのそれへと意識が変わる。
意識の奥底では、闇の中に呑み込まれた人間の意識が蕩けて消え失せてしまう。
そして、心地良い気分がニウを徐々に支配していく。
(・・・どこっ・・・何てどうでも・・・良い・・・心地? 良いわぁ・・・はあ~~いい気分? いいっ・・・はぁん? ずっと? ずうっとここに居たいなぁ・・・・・・んっ何だろっ? きゃ・・・)
『ピシリッ! ピシピシッ!!』
ニウを包んでいた赤い水晶玉が割れ始め、羊水の様に貯まった血液も外へ流れだす。
(・・・何っ何で割れるのよっ! 嫌っ! 割れないでっ! せっかくいい気分に浸っていたのにぃ~~・・・)
ニウはそう思い、罅に手を当てて止めようとするが。
『ピシッ・・・ピシッピシッパリッンッ』
そこから更に罅が拡がり、遂に赤い水晶玉は割れてしまった。
ニウは、赤い水晶玉の外へ流れ出される。
「・・・あれっ? さっきまで液体に浸かっていた筈なのに?」
ニウが目を覚ますと、先程の羊水や血液の様な液体は無かった。
自らを包み込んでいた、赤い水晶玉の割れた欠片すらもなかった。
「ここは・・・? てっさっきも考えたわね・・・?」
ニウは暗い洞窟の中で目を覚ます。
その姿は・・・。
髪の色は艶のある黒色からサロメ・ピンク色になり、瞳はサラマンダー色に。
肌の色は変わらなかったが。
体中にコバルト・バイオレット色の刺青のような模様が描かれていた。
タンクトップの色はルージュ色になり。
左肩から下げられていた長いバスタオルのような布。
その色は、イエロー・サブマリンに変わった。
タイパンツの短パンは黒い色へと変色した。
武器のトンファーは。
ルージュ色と、コバルト・バイオレット色の螺旋模様が描かれていた。
ニウは、辺りをキョロキョロと見回す。
ここが暗い洞窟の中で、太陽の光が差し込まず。
眩しい場所ではないと思った彼女は落ち着く。
「『チュパッ!?』 ぷはぁ~~♥」
「『チュッ!』 ぷはっ! はぁ~~♥」
唇と唇が離れる音がする。
「あらぁ~~起きたのねっ? ウフフゥッ♥」
「さぁ、貴女もお姉さまの奴隷に加わりましょう」
ニウは、声が聞こえた後ろへと振り向いた。
すると、そこには一見人間に見えるアンデッドが二人居た。
「貴女達はっ!?」
そこには、ミリカとシャリル達が、お互いを抱きしめ合い。
唇を重ね合わせ舌を艶かしく絡め合っていた。
「ウフフッ! アンデッドよっ♥」
「さぁ~~早く貴女もこちらへ♥」
ミリカは、シャリルの頭の後ろに右手を回し。
左手の手の甲で優しくゆっくりと頬を撫で上げる。
シャリルは、ミリカの右肩を左手で撫で上げ。
右手の人差し指で、彼女の脇腹をすぅ~~と撫でる。
(・・・二人とも服は着ていたが・・・その光景を見てしまったニウは・・・)
「ちょっとっあんた達っ!? 何してんのよっ!?」
ニウは驚き、顔を赤く染め上げて両目に手を当てて、その光景を見ないようにする。
「何って・・・?」
「何でしょうか?」
ミリカとシャリル達は、不思議そうに言う。
「あんたら、恥ずかしく無いのっ!」
ニウは、そう言うが。
「あらっ? だったらぁ~~恥ずかしく感じない様にし、て、上、げ、る」
ミリカは、ニウに飛び掛かり、彼女の胸を揉み。
無理矢理、唇を重ね合わせて舌を口の中へ強引に捩じ込む。
「んっ~~ん~~んんっ!? ん~~ぷっはっ! んあっ!?」
ニウは、突然に襲い掛かってきたミリカに驚く。
「んんっ~~~~ん~~んっん~~~~ぷはあぁ~~あんっ!」
ミリカは、キスを止めると舌を出し唇を嘗め回す。
その姿は、妖艶な娼婦の様であった。
「何で嫌がるの? 貴女は生まれ変わってアンデッドに成ったのよ」
(・・・どうゆう事? 普通アンデッド化したら私とジョージに対して忠実な僕になるはず? まさかっ!? 生きたまま感染したら精神まではアンデッド化しないって言う訳・・・)
ミリカはそう考える。
「はいっ! お姉さまの言う通り貴女は私達の仲間になりましたのですわっ!」
ミリカとシャリル達は、ニウに対して、アンデッドに生まれ変わったと告げるが。
「何言ってんのっ! 私がアンデッドに成るわけ無いじゃない・・・」
ニウは自らの体の上に馬乗りしている、ミリカと。
その後ろに控える、シャリルに怒りをぶつける。
「あ~~ら、貴女は随分と強情見たいねぇ~~」
「因みに、お姉さまのステータス確認によると貴女はピーポープと言うアンデッドへと変わり、愚鈍で下等な人間から進化させて頂いたのよ」
ミリカは、ニウをからかい。
シャリルは、彼女がピーポープと言う名前のアンデッドへと進化した事を告げる。
「そんな訳無いわっ! そんな事有る訳無いじゃないっ!」
「本当強情ねぇ、シャリルちゃんっ! あれを頂~~戴っ!」
(・・・精神まで完全にアンデッド化させて自分がもう人間ではない事を分からせるには・・・あれを飲ませれば? 美味しさのあまり精神もアンデッドに変えられるわね・・・)
ミリカは、そう考える。
(・・・アレリオの時もシャリルちゃんが肉を使って似たような事をしたし? この子もきっとあれさえ飲めば私の性奴隷に・・・)
ミリカが、そう考えていると。
「はいっ! お姉さまぁ~~只今用意します」
ミリカは、強情なニウを完全に悪堕ちさせる為。
シャリルに、アレを用意して来て貰いニウに使用する。
「何っ! それ何なのっ!? 嫌っ! やめてぇっ?」
ニウはアレを嫌がり暴れるが。
ミリカに、アレを渡したシャリルに両腕を押さえ込まれる。
両足は、ミリカが上に馬乗りなり押さえ込んでいた。
「嫌あぁぁ~~~~誰かあぁ~~助けてぇ~~~~~~」
そして、ミリカはニウの鼻を塞ぐ。
「五月蝿いわねぇ~~私達ここにはアンデッドの他には誰も居ないわよ~~」
「ふがあっ! ぷはっはっ・・・」
そう言うと、ミリカは鼻を塞がれた、ニウが口を開けた所を狙い。
アレを使い、無理矢理に喉奥に流し込んだ。