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あいつらを追うぞっ! そして仲間に・・・


 暫く時間が過ぎ、ジョージとミリカ達は体を動かせるようになる。

 アレリオは次こそは奴等を仕留めるぞと意気込む。

 リュージンは、目の覚めたシャリルに回復魔法を掛けて貰い、立ち上がる。



「シャリル殿、回復魔法を掛けて頂き、真に有り難う御座います」


「いえ、これくらいリュージンさんこそ私の危機に駆けつけて頂き感謝致します」


 リュージンとシャリル達は礼を言い合う。

 そこへ、ジョージが。



「リュージン、大丈夫か? お前はこのメンバーの中で一番強いのに何でアイツ等に負けたんだ?」


 ジョージは、リュージンに聞く。



「確かに女格闘家はあの両腕に着けている二本のトンファーと動きが機敏で素早い上に強いし、吟遊詩人の方はあのマシンガン見たいな武器と不意討ちを喰らったとは言え、お前ならアイツ等に楽に勝てるだろ?」


 ジョージは、リュージンにそう言って理由を聞いた。



「リーダー殿・・・それは・・・」


「ん? 何だ不気味な笑顔をして?」


 ニヤッと不適な笑みを浮かべるリュージンに対して、ジョージは不思議がる。



「リーダー殿、理由はリーダー殿の血液が全てを解決してくれるからです」


「はっ? まさか・・・そうか」


「どうしたの? ジョージ」


 リュージンはそう言ってまた笑みを浮かべた。

 彼の言葉を聞いて閃いたジョージに対して、ミリカは何の事かと聞いた。



「ミリカ、新しい仲間が増えるぞ」


「はぁ? どう言う事?」 


 ミリカは、頭に?マークを浮かべる。



「まあいずれ時間が立てば分かるさ、なっ! リュージン」


「はい、リーダー殿、もう少しでリーダー殿とミリカ殿にあの二人を御献上できるでしょうな」


 ジョージとリュージン達は、そう言ってニヤリとした笑みを浮かべた。



「よしっ! アイツ等を追うぞ、確かアイツ等はアッチに行ったはずだ」


「ジョージ、アイツ等を見つけられなかったら? もうすぐ夜明けよ?」


 追跡を開始しようとするジョージに、ミリカは夜明けだと聞いた。



「その時は、全員あのテントに隠れるさ」


 ジョージは、ニウとビョルン達のテントを指差した。



「さあ行こうか、早くアイツ等を見つけないと、アイツ等も眩しくて辛いだろうに」


 ジョージはそう言うと、一人進み出す。



「さあ、皆行くぞ」


 ジョージの指示で、アンデッド達は追跡に出た。



 ・・・その後。



「ニウ、ごめんよ迷惑をかけて」


「良いのよ、でも、ちょっと私も疲れて来たわ・・・あそこの岩にもたれ掛かりましょう」


 迷惑を掛けたと謝るビョルン。

 彼に対して、ニウは疲れたので休もうと大きな群青色の尖った岩を指差した。

 そして、二人はその岩の下まで歩いて行きもたれ掛かり休む。


「ちょっとここで休んでよう、もう少しで夜明けだ」


 地平線から青暗い空を、水色の夜明けへと染め上げていく、太陽の光を見上げたビョルン。


 二人共、ここまでならと安心した。

 何故なら、もうすぐ夜明けも迫っている。

 そして、アンデッド達も流石に追っては来ないだろうと思ったからだ。



「まっ! 眩しいわっ! 凄く眩しいぃっ!!」


「どうしたんだ、ニウッ!?」


 いきなり眩しいと叫び出した、ニウ。

 それを、ビョルンは気遣うが。



「眩しいの? ビョルン、とっても眩しいのっ!」


「ニウッ!? さあっこれを」


 眩しいと叫ぶニウ。

 彼女へ、ビョルンは自分の肩にかけている白いタスキにぶら下げた帽子を渡した。



「ビョルンまだ眩しいわっ! これじゃ足りないのっ!!」


「ニウッ!? これならどうだい?」


 ビョルンは、ニウはアンデッドから何かの毒を喰らってしまった。

 そのせいで眩しいと叫び出したんだろう。

 そう思い、彼女へ今度は自分の着ていた上着を被せる。



「これで良いかい、ニウ・・・」


「ビョルン、有り難う、これでさっきよりも大分マシになったわ・・・ハァッハァッハァフゥーー・・・」


 ビョルンは心配しながら声を掛けるが、ニウは呼吸が激しくなる。

 二人は、暫くはこのままここで休むしかないと思う。


(・・・傷薬も包帯も無いし・・・このままじゃあ二人共に殺られてしまう・・・僕は深い傷に・・・ニウは毒に・・・責めてニウだけでも助けかれば・・・)


 ニウの事を、ビョルンは思うが。



「やっと見つけたぞっ!」


「お前は!? ぐああっ!!」


 アレリオは、ビョルンの腕をモンタンテで突き刺した。

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