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シカゴタイプライターかM60っ!?


 ビョルンは、アレリオへと段々と近づいて行く。

 それが死の罠だと知らずに・・・。


 ビョルンが岩の裏側の窪みにうつぶせで倒れている負傷者を見つける。

 負傷者は顔を地面に向け、珍しい青い髪をこちらに向けている。


 ビョルンはグッタリと倒れている負傷者に声をかける。



「まさか・・・死んでいないよなっ!」


 ビョルンは、アレリオが本当に死んでいるとは知らずに声をかける。

 この時、自らも命を落とす運命だと、彼は知る良しもなかった。



「おーーいっ? 君大丈夫か・・・!?」


「死ねえーーーー!!」


 ビョルンに声を掛けられた、アレリオは奇襲を仕掛ける。



「うわあ~~!?」


 アレリオは、ビョルンにモンタンテを一振りして袈裟斬りをくらわせようとする。

 しかし、紙一重でビョルンに避けられてしまう。



「がっ? 骸骨だ、うああーーーー!!」


「おいおい、そこはスケルトンって言ってくれよ・・・」


 アレリオは、驚き竦み上がるビョルンにそう言って追撃をかける。



「ビョルンッ!」


「はいはい、貴女の御相手はこっちですよーー」


 シャリルはメイスを振り上げ。

 向こうに気を取られている、ニウに一撃を加えようとするが。



「くっ!」


 ニウの左腕に紐で括られているトンファー。

 そのカウンターによって、メイスの柄の部分を叩かれ防御されてしまう。

 そして、彼女は右腕のトンファーでシャリルの顔を殴る。



「これでもっ・・・くらえぇーー」


「ぐふぅっ!!」


「シャルっ!?」


 殴られたシャリルはよろめき、アレリオは叫ぶ。



『ドドドドドドドドドドドドドーー』


「ぐぅ~~」


 アレリオは、ドンドンと鳴り響く謎の音と共に魔法攻撃を受ける。



「お前っ!? 何をしたっ! 魔法使いかっ?」


「うるさいっ! スケルトンめっ!」


 ビョルンはヘンテコなギターを、アレリオに向けて弓を引くと、また・・・。



『ドドドドドドドドドドドドドドドーー』 


 音波をマシンガンの弾の様に連射して撃ち出して来た。



「よしっ! ここでアレリオとシャリルを助けに加勢するぞっ俺達も戦うんだっ!」


 ジョージは指示を出し、駆け出して行く。



「分かったわっ! ジョージ」


「リーダー殿、行くで御座いますか」



 ジョージの指示に従い、ミリカとリュージン達も駆け出して行く。



「俺とミリカはアレリオを、リュージンはシャリルを頼むっ!」



「シャリルちゃんの事は貴方に頼んだわよリュージンッ!」


「はいっ! シャリル殿はお任せを」


 ジョージとミリカ達は、アレリオの方に向かい。

 リュージンは、シャリルの方へと加勢に向かう。



「アレリオーー! 今援護するぞっ!」


「今行くわよっ! アレリオ」


「リーダー、ミリカ様っ!」


 ジョージとミリカ達が加勢しに現れると、アレリオは叫ぶ。



「げっ! またアンデッドが、クソーー!!」


 ビョルンはまた楽器を、ジョージ達へと向けて音弾を撃つ。



『ドドドンッ! ドドドドドドンッ! ドドドドンッ! ドドドドドドドドーー!!』


「うわっ! あの音楽マシンガンだっ・・・て、こっちも反撃だっ! ダークボール」


「私だってぇっ! フレイムボール」


 ジョージとミリカ達は、魔法を撃ち返し反撃した。



『ボッ』


『ボンッ』


「うわっ! 危なっ!?」


「余所見すんなっ一刀両断」


『ザシュッ』


 魔法を撃ち込まれ怯んだ所をビョルンは、モンタンテでアレリオに斬られた。



「うぐぅぅぅ? がはっ・・・くっ! こんなにアンデッドが多くて強いなんて・・・」


『バタッ』


 地面に腰を落とす、ビョルン。



「んっ? どうした? 禁酒法時代のカポネのシカゴタイプライターか、シルベスタースターロン演じるランボーのM60見たいに、そのギターを撃って来ないのか?」


 ジョージは、楽器で攻撃してこないビョルンに対して言った。



「これを歌えば・・・」


 ビョルンは歌い始める。

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