金髪チャラ男?
テントを開き出てきた男の方は。
「ニウ、どうしたんだい? 何も居ないじゃないか?」
若くて背が高く、体つきは細身でガッシリとした体格をしていた。
肌は、色白で顔は北欧人を思わせるように非常に整った顔立ちだ。
髪型は、女性の長めショートヘアーを思わせる髪型だ。
その前髪は、右に長いアシンメトリーを垂らす。
髪色は金髪、瞳は薄く水色と薄緑色の混じった色で俗に言う碧眼をしていた。
服装は、袖口や鈕付近にオレンジの装飾が付いた青い軍服を来ている。
そして、肩に金色の肩章を付け右肩から斜めに白いタスキを下げている。
そのタスキに青いケピ帽の紐を通して、ぶら下げている。
下は、真っ白いズボンを履き。
軍靴のような、茶色くかなり長めのロングブーツを履いていた。
彼の武器は。
沢山のネジと玄等の部品が付いている楽器だ。
その形は、ギターとバイオリンを組み合わせたかのようだ。
それを、ストラップでタスキの上から更に斜めに重ね。
ぶら下げて左手に構えていた。
そして右手には、弓、を構えていた。
これは、射撃武器ではなく、バイオリンを引くときに使う棒の事を構えていた。
「ああっ! 女の方の武器は映画で見たぞっ! 確かタイ映画のマッハで主人公が使ってた奴だあれっ!」
「何だって良いわよっ! ジョージあいつらをどうするのさ・・・」
ジョージは前に映画で見た武器だと女性の武器を思いだす。
そして、ミリカはそんなことよりも、二人をどうするのかとジョージに聞いた。
「うぅん、あいつ、あの男イケメンだけど、顔立ちは違うが金髪といえば、イッテQのあの金髪チャラ男を思いだすな・・・」
ジョージはミリカの声が聞こえずに、そう考えて言った。
「ねぇ? ジョージあいつらってっ・・・何? イッテQのチャラ男、あの派手なジャニーズの人ね~~私は好きよ~~ああいう感じのイケメン君は・・・だって格好いいんだもんっあんたと違ってさぁーー」
ミリカは、ジョージにそう言った。
「うるせっ! バカバイセクシャル女は黙ってろっ!」
ジョージも、ミリカにそう言った。
「ひっどぉーーいっ! キモオタグロメンの癖にぃ~~!?」
ミリカは、ジョージにそう返した。
「うるせっつーーのっ!! 仕方ねぇだろ~~がっ! この顔はゾンビだから、グロくて当たり前だっ・・・」
ジョージはまたミリカにそう返した。
それを見かねた、リュージンは。
「リーダー殿、ミリカ殿、あまり騒ぐと敵に見つかりますぞ、それに敵の観察はしなくて良いのですかな」
リュージンはそう言って、ジョージとミリカ達の喧嘩を仲裁した。
「そうだな・・・俺が悪かったよ、ミリカ、リュージン」
「こっちこそ・・・ごめんね、言い過ぎたわっ! ジョージっ♥ 『チュッ』・・・」
「ほほっ! 仲良き事は良き事ですな・・・」
ジョージはミリカに謝る。
だが、ミリカはいきなり、ジョージの口にキスをした。
その光景を、リュージンは微笑んで見ていた。
「なっ!? またお前は・・・」
「嫌なの・・・?」
ミリカは、ジョージに抱きついて、上目遣いで瞳を潤ませ。
彼の顔に、自らの顔を近づける。
ジョージは、ミリカの体から香り漂う良い匂いを嗅ぐ。
すると、頭が熱く成り、クラクラとしながら彼女に答えた。
「嫌・・・じゃな・・・ど・・・」
ジョージはボソリと喋る。
「うふっ! 嫌じゃないのねっ♥」
ミリカはジョージの小さな声を聞き取り、喜んだ。
「そっそれよりも、アレリオとシャリル達は・・・?」
ジョージが二人の方を見る。
テントの方に、アレリオは岩場の窪みに隠れ。
シャリルは岩影に隠れて近づいて行く。
ここ群青針山の麓も尖った岩だらけの場所なのだ。
かく言う、ジョージ達も岩影に隠れている。
彼は、また二人の人間に目を向ける。
「あの男は・・・吟遊詩人か? ギター見たいなヘンテコな道具を持っているが?」
男の方を見て、そう思うジョージ。
(・・・さあどう動くのかな? あいつらは・・・)
アレリオとシャリル達のコンビと。
人間の格闘家と吟遊詩人達を見て、ジョージはそう思った。