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エスカルゴを食べるのはちょっと・・・


 走りながら近づいて来た、リュージンに横から偃月刀の柄で。



『ドンッ』


 突っつかれた、エスカルゴン。



「ケェッ?」


 一声鳴き、横に倒れた。



「よしっこれで!?」


「ケェー」


『ブシュッ』


 倒れたエスカルゴンは、ジョージに向けて酸を吐いた。



「あぶなっ!」


 ジョージはそれを回避し、暗黒魔法を放つ。



「ダークボール」


「ケェーーーー!?」


 断末魔の悲鳴声を上げ、首を倒れた体同様に横に倒すエスカルゴン。



「アレリオとシャリルは?」


 ジョージが、アレリオとシャリル達の戦いはどうなっているのかと視線を向けると。



「兜割っ! はあっ~~!!」


『ガキャッ』


「サンダーショット」


『ガラガラッ』


「キィーーキィッーー!!」


 アレリオとシャリル達は、それぞれの技と魔法を使い。

 二匹のエスカルゴンを仕留め終えた。



(・・・アレリオは兜割でエスカルゴンの殻ごとぶった斬ったか? シャリルの雷撃魔法はエスカルゴンの体がヌメっているから感電したんだな・・・)


 ジョージは、二人の戦いっぷりを見てそう思った。



「ミリカはどうなったかな?」


 ジョージは、次にミリカを心配しミリカの戦いを見てみたが。



「ミリカ、そっちは?」


 ジョージは、ミリカに声をかけるが。



「フレイムボール」


 ミリカが魔法を唱え、ボワーと燃え上がるエスカルゴンの体が目に入る。



「終わったわよ、ジョージ」


「よしっアレリ!?」


 ミリカに勝利を告げられ、ジョージは他の仲間に声をかけようとすると。



「キェッーーーーーー」


 かな斬り声が聞こえ、地面が割れる。

 割れた地面の裂け目から、新たな五体目のエスカルゴンが現れた。



『ブシュウッーーーー』


 いきなり現れた、エスカルゴンは口から酸を勢い良く吐いた。



「この地面からも出てきやがったかぁーーーー」


『ガッ』


『ジュッシュウゥゥ』


 ジョージは咄嗟にラウンドシールドを構え。

 エスカルゴンの吐いた酸を防御した。



「バカタツムリめっ! 酸を吐いたかっ・・・なら、こっちも遠慮なくお返しするぜ」


 ジョージはそう言うと、口を開く。



「血玉吐きっ!」


『ブッ・・・ビチャッ』


 エスカルゴンの顔面から飛び出た目玉を狙い、口から放った血玉をかけた。



「キイィ」


「へへっどうだ? 驚いたかっ! 目潰しだよ、バカタツムリ」


 ジョージは目潰しされ。

 目の前が見えずに暴れるエスカルゴンに罵声を浴びせた。



「そしてこれが最後の一撃だあっ!!」


『ザチュッ』


 ジョージは、エスカルゴンの頭にショートソードを突き刺した。



「キィ」


『バタッ・・・・・・』


 小さく一声だけ発したエスカルゴンは絶命し倒れ込む。

 それから間もなく、そのまま固い地面の下のぬかるんだ土の中に沈んでいった。



「ふぅ~~やっと終わったかぁ・・・アレリオとシャリルはどうだ? リュージンは?」


「ジョージ、そいつで最後よ・・・」


 辺りを見回すジョージに、ミリカが声をかけた。


 辺りには粉々に叩き割られた殻と斬り刻まれたエスカルゴンの死骸。

 感電死したエスカルゴンの死骸。

 焼き焦げ付きたエスカルゴンの死骸。

 頭を暗黒魔法で潰された死骸。

 頭を跳ねられた死骸。

 このように沢山のエスカルゴンは亡骸がズラリと並んでいた。



「皆、ケガは?」


 ジョージは、仲間達を心配して安否を確認する。



「リーダー、心配しなくても皆は無事ですよ」


 アレリオはそう言うと、彼とシャリルに異変が。



「なっ! なんだこれ・・・?」


「何っ! これ・・・!?」


 アレリオは行きなり青い煙を体中からブワッと音もなく発する。

 その煙に一瞬にして体全体が見えなくなるくらい包み込まれてしまった。


 シャリルも、リュージンの時と同様。

 黒い霧が体の回りをとぐろを巻くように絡み付く。

 そして、黒い霧は彼女の全身を包み込んでしまった。

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