仲間に入れるならどんな奴が良いんだ?
「ブラザー! アームズ!」
「オペレーション?」
「フラッシュ!?」
アレリオ、シャリル、リュージン達。
三人は、ジョージの言った言葉が分からずに不思議がった。
「あんたさあ~~まーーた、訳の分からない事を言ってぇ~~どうせゲームの事でしょう」
ミリカは、ジョージに何時ものように文句を言った。
「そうだよっ! 文句あるか、俺だって向こうの世界にいた時の知識と経験を、頭を無理矢理に超回転させてフル活用してんだよ、ミリカそう言うお前はどうなんだ?」
ジョージとミリカ達は、ケンカを始めそうになり、張り詰めた空気が漂う。
そんな中、リュージンが空気を察し、彼に質問をしてケンカを回避させる。
「ジョージ殿の申す、ブラザーやオペレーションとは? 何の兄弟と作戦なんですかな」
「あーー向こうの世界の娯楽作品だよ、こっちの世界で言えばチェスとか弓矢の的当て訓練を一緒にしたような軍事ゲームの事さ」
リュージンの質問に対して、ジョージはそう答えた。
「ジョージ殿はそういったもので訓練をされていたので御座いましょうかな?」
「訓練ってゆーーか? 遊んでいたんだけどな・・・」
質問されたジョージは、リュージンに答える。
「ブラザーインアームズは空から兵士が降ってきて敵の軍隊と戦う奴だ・・・オペレーションフラッシュポイントも同じような作品だな」
ジョージはゲームを語る。
どちらも戦略性の高いFPSだ。
片方は仲間との連携が、もう片方は狙撃を中心とした戦争ゲームだ。
「まっ! あれだ? 昨日の作戦もその二つをやった時の作戦展開を参考にして見たんだよ・・・片方が敵を援護射撃で釘付けにして、もう片方はひっそりと側面に回り込むって感じの部分をな・・・」
「そうでありましたか・・・ジョージ殿、先程は十から十二人くらいの仲間が、その作品には登場したと申しておりましたが」
ジョージの説明に対して、リュージンはそう言った。
「我々も、そのくらいの仲間を集めねば成りませぬ」
「ん~~とさあ? リュージン、そうは言っても次の仲間にするやつはどんな奴が良いんだよ、お前は何か考えが有るのか?」
リュージンの仲間を集める、と言う意見に対し。
ジョージは、どんな奴が良いのかと逆に質問する。
「そうですなぁ・・・私達に無い能力? 例えば、私達より強力な魔法等や・・・」
「弓や銃、等の飛び道具を装備した狙撃手を仲間に」
リュージンは自分より強い魔法使いを仲間に望む。
シャリルは横から、飛び道具を装備した狙撃手を仲間に望んだ。
「あの~~補助職は・・・道具製作者や医者等はどうでしょうか? 後・・・リーダー、それよりも早く仲間を集めに人間を狩りに行きましょうよ」
「うーん皆の意見は分かった・・・リュージンの魔法使い系の職業や、シャリルの弓等の狙撃手も必要はあるし、アレリオの意見の道具製作者も必要はあるな・・・」
アレリオの頼みを聞いて、ジョージは皆の意見に答えた。
「まあっ? ここはアレリオの言う通りに人間を狩りに出掛けるとしますかっ!」
ジョージはそう言うと、シャリルに人間がいそうな場所を聞いた。
「シャリル、地図には人間がいそうな場所は何かないか?」
「取り合えず西の群青針山を目指しましょう、そこを越えれば小規模な交易所が有りますので」
ジョージの問いに対して、シャリルは地図を開く。
彼女は、一番搾地に近い人間がいそうな小規模な集落を探した。
そして、リーダーである彼に、にその地図の場所を見せた。
「ここかっ! よし行こう、善は急げだっ!」
地図を見た、ジョージは歩き出した。
「ジョージ出発ねっ! またゲームの話はしないでよ」
「うるさいっ! ミリカ、お前だって沢山の我が儘を、さ~~んざんに言って来たろっ! 例えば吸血鬼の小説を読みたいとか、早く元の世界に帰りたいとか」
また、女吸血鬼と馬鹿ゾンビは、ケンカを始めた。
「私だってそれは・・・情報収集の為なのよっ! この世界の事や、この世界の吸血鬼の情報を集めようとしていたのよっ! あんた見たいに遊んでいるんじゃ無いんだから」
「はっ・・・どうだかなっ?」
ミリカは、ジョージに怒るが。
彼は、ただ我が儘を言っているだけだろうと思う。
「中の良い事で・・・夫婦円満に御座いまするな」
仲良く口喧嘩する二人に、リュージンが横から言った。
「リュージン、違っ!?」
「そうっ夫婦喧嘩よっ!」
ジョージとミリカ達が言った所に。
『ガバアッ』
沼地の泥から、エスカルゴンが突然に現れた。