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いよいよ作戦開始だ・・・あの砦見たいなキャンプ地を攻略せよっ!?


『タッタッタ』


 誰かの駆け足の音が聞こえてきた。

 それは、キャロルの居る医務室に段々と近づいて来て止まり・・・。



『コンコンッ!』


 医務室の木製のドアが叩かれる。



「失礼しますが入って宜しいでしょうか・・・」


 女性の声が聞こえたので、キャロルは。



「はい・・・どうぞ」


「では、失礼します」


 キャロルが答えると、若い女性が入って来た。

 彼女は、腰に細剣を下げ、背中には猟銃を背負い。


 剣士と猟師の間のような格好をしていた。


 たぶん、女性の職業は猟師だろうとキャロルは思う。



「キャロルさん貴女に確認して欲しい事が有りまして・・・」


「何でしょうか 私でよければいつでもお力に成りますが?」


 確認を求める女性に、キャロルはそう答えた。



「では説明いたします・・・現在アンデッドから逃走してきた貴女と私達の偵察隊が帰還し、両者の報告には人間に変装をするアンデッドが居たとありました・・・」


 猟師の様な格好の女性は語る。

 そして、キャロルは驚く。



「それってっ!?」


(・・・あいつら・・・だ・・・師匠を殺した奴等・・・)


 キャロルの胸の内に憎しみが沸いてきた。



「報告にはアンデッドは五体ゾンビナイトに長剣を持つスケルトン、赤い服装の若い女性と僧侶の様なリッチ、そして最初は・・・チャイニーズの老人が居たのですが・・・次に発見た時は黒い服装の若い男性が変わりに居たそうです・・・」


 猟師の様な格好の女性は、更に語る。

 キャロルは、その若い男性は師匠だと思う。



「師匠・・・本当にアンデッドになったの? 何で・・・何で・・・アンデッドになって若返ったの?」


 一人小さく、キャロルは呟いた。



「・・・現在このキャンプ地のつり橋の前に、二人の女性が立ち、入れて貰えるのを待っていいます、貴女にはその二人赤い服装の女性と僧侶の女性をアンデッドかどうか確認して欲しいのです・・・」


 猟師のような格好の女性は、そう言った。



「分かりました、私も確認に参ります」


(・・・師匠っ・・・仇を今取るからね・・・)


 キャロルは女性にそう答え、胸の中で師匠に復讐を今遂げると誓う。



「ではこちらの廊下の小窓の方へ・・・」


「はい・・・」


 猟師の様な格好の女性はそう言い、キャロルを小窓へと案内する。

 短く答えた彼女も、素直に女性に着いていく。



(・・・可愛いそうに・・・せめて仇を討たせて上げるわ・・・)


 女性は、廊下を歩きながら思った。



「私達は、旅の途中で魔物に襲われてここまで逃げてきました」

 

 シャリルは両手を上げて、困った様な表情で言った。

 ちなみに、今は変装の為に人間の僧侶の服装をしている。



「私達は、命辛々ここのキャンプ地まで何とか走って逃げて来たんです」


 ミリカも体を前屈みにする。

 彼女は、両手を膝に付けて。

 疲れた様子を、キャンプ地の見張り番達に見せつけて芝居をする。



「お前らは本当に旅の者か? 盗賊じゃないだろうな?」


 見張り台に立つ見張り番はそう言う。


 そして、丸太の壁上には凸凹の銃眼口の裏に、ひっそりと沢山の武器。

 

 銃、弓、弩、


 これ等を持つ、射撃手達。


 雷撃、火炎、氷結。


 これ等の様々な魔法を操る杖を持って待ち構える魔術師達。

 彼等が、今か今かと攻撃の準備をしていた。

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