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作戦練り直し・・・


 ジョージ達は丘を下りて行く。



「なあ、やっぱりさあ・・・この作戦考え直さないか?」


「リーダー殿っ!? 如何なせれましたか?」


 ジョージが不安そうに言うと、急に弱気になった彼を、リュージンは不思議そうに思う。



「あの砦・・・いやキャンプ地の規模から推測して・・・最低三十人くらいは居るだろう、もしかしたら更に多い四十、五十人も人員が居るかも・・・・・・」


 ジョージは語る。

 もし、予想より敵が多かったらと。



「そう考えると、もう少し作戦を練り直した方が良いんじゃないか、ミリカとシャリルを危険な囮にするのも心配だし・・・」


「私なら喜んで、リーダーとミリカ様の為に、このちっぽけな命を投げ出します」


 ジョージの心配事に対して、シャリルは忠誠心を示して答える。



「いや、そう言うのは良いんだよっ! シャリル・・・君にもしもの事があったら、アレリオに怨まれるから無理はさせられないよ」


「ジョージ様、俺も御二人にアンデッドにさせて頂いき、忠誠を誓った時から覚悟は決めています・・・自分やシャリルにもしもの事があっても怨み等は抱きません」


 ジョージは、シャリルを無理をするなと説得するが。

 アレリオも、彼に対して命を投げ出すと発言して彼を困らせる。



(・・・こいつら忠誠心が高過ぎだろ・・・まあこういう風にしてしまったのは俺とミリカせいなんだが・・・)


「二人共、忠誠心が高いのは分かった・・・でもな大切な仲間を棄て駒の様に使い捨てる気はないんだよ・・・アレリオ、シャリル、リュージン、お前達は三人はこの世界で出会った大切な仲間だ・・・」


 ジョージは、仲間を持つリーダーとして、責任を感じているのだ。



「だから前にも言ったけど・・・嫌がるお前らを無理矢理アンデッドに変えて忠誠心を植え付けたとは言えお前らを粗末に扱うつもりはないんだ・・・」


 ジョージは、自らの心情を三人に語った。



(・・・ミリカはたぶんシャリルの事を自分の玩具と思ってるだろうけど・・・)


 ジョージは口には出さないが、ミリカはそう考えているだろうと思った。



「ジョージ私の事は・・・?」


「ああ・・・ミリカお前は早く、くたばってくれて良いぞっ!」


 ジョージは、ミリカに対して冷たく言った。



「ひっどーーいっ! こんな可愛い女の子に対して、そんな酷い言葉を吐くなんて・・・それにジョージが悪墜ちさせたのは三人だけじゃないでしょう」


 ミリカは語り始める。



「ジョージは私を犯しまくっ・・・」


「こらあっーーそんな事していないだろう」


 ミリカはジョージに凌辱されたと言い出し、彼はそれに対し反論する。



「おいっ! 俺はゾンビとしてお前を噛んだだけだろう、変な事ばかり言うと、太陽の元で天日干しにするぞ・・・」


 ジョージは、ミリカをヤクザが脅すように低い声で言った。  



「わっ分かってるわよっ! ほーんの冗談よっ冗談・・・でも私はあれからもっとジョージの事が・・・」


 ミリカは怒るジョージに対して、冗談と言い訳をして、更に小さな声で何かを言おうとした。



「まだ何か有るのか?」


「無いわよっ? 無いわよっ! それよりも作戦っ作戦練り直さないとねっ・・・ねっ! ねっ!!」


 小さな声を聞き取り、怪しむジョージ。

 彼に対して、ミリカはそれよりも作戦の練り直しをしようと言い、話を反らした。

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