見つけたっ!? キャンプ地と言うか砦だな・・・あれは・・・
丘の緩やかな坂道を歩く五体のアンデッド達・・・・・・。
月と星の輝きの元を進むジョージ達。
彼等アンデッドは、丘の上から北に見えるキャンプ地を目を細め見つめる。
「あれはキャンプ地じゃなくて砦じゃないか」
ジョージは、キャンプ地を見てそう言った。
キャンプ地は、丸太の壁で囲まれていた。
城壁のような形の壁上の凸凹。
そこから弓や銃を射つのであろう銃眼口。
それと、四つの見張り台に周囲に掘られた溝。
可動式のつり橋。
と、ジョージの言ったように、キャンプ地は正に砦といった趣の建物だった。
「ジョージ、何かさ・・・想像してたのと違うねっ? こうさあっ! この前のキャンプ地、見たいにテントが幾つかあるってのを想像していたけど・・・あれはジョージの言う通り、まるで砦見たいねっ!」
「リーダー、ミリカ様、どうやってあの砦を攻め落としますか?」
「あの少女も、あそこの砦について居るかも知れないし・・・攻め落とすにしても、あの頑丈そうな丸太の壁と銃眼口はな・・・」
ミリカも想像と違い、砦の様だと言った。
アレリオはもキャンプ地を攻めるか悩み、ジョージはも悩む。
そこへ、シャリルが・・・。
「リーダー、ミリカ様、何時もの作戦で私とミリカ様で人間の振りをして中に入り・・・キャンプ地の内側を混乱させてから、ジョージ様達を中に入れて殲滅するというのはどうでしょうか?」
シャリルの話を聞いて、トロイの木馬作戦って訳か、とジョージは思う。
「でも、シャリル・・・あの少女がキャンプ地に到達していたら、と言うかもう到達していると思うんだが、どうするんだ・・・」
「その時は相手も何か反応があるはずです私達を攻撃して来る等の行動に移るはず」、
ジョージの問いに、シャリルはそう言う。
「では、仮に少女がキャンプ地内居た場合我々の正体はバレておりますじゃろうて・・・そうであるならば、ミリカ殿とシャリル殿をわざとキャンプ地内に入れ、袋叩きにするじゃろうな」
リュージンはそう言って、更に話を続ける。
「四方から攻撃を浴びれば、いくら不死者と言えど人溜まりもないですなあ~~」
「じゃあ、リュージンお前の意見は何だ、言って見てくれ」
ジョージは、リュージンの意見を求めた。
「ワシの考えは奴等の懐・・・つまり、ミリカ殿とシャリル殿がつり橋を渡り、門が開いた時、直ぐに門の内部に魔法で攻撃して門が閉められないように破壊する」
リュージンは、作戦を語る。
「その隙に、ジョージ殿とアレリオ殿が駆け出して行き・・・ミリカ殿とシャリル殿を援護しながら四人でキャンプ地内に突入して、ワシはそれを後方から魔法で援護するという作戦ですじゃが・・・」
リュージンは、自らの考えた作戦の概要を述べた。
「うぅん、それしかないかなぁ・・・そうやって先手を取っても、何か危ない気もするけど、それしかないかっ」
ジョージはそう言うと、キャンプ地を指差して。
「よしっ! その作戦で行こうかっ!!」
ジョージが言うと、皆はそれに続いてキャンプ地を目指して進む。
「しかし、あのキャンプ地の規模を考えると人間達の数はかなり多い様ですね」
アレリオは、敵の人数を心配する。
「うぅん、やっぱりそうだよな・・・奇襲を掛ければ行けるかなあーーやっぱまだまだ仲間を集めないとな」
アレリオの心配事を聞き。
ジョージは、戦力をもっと集めなければならないなと思った。




