待つのは約束のある時だけでいい
いつの日も遠く
触れられない
空いた手のひらだけが
弱さに震えていた
そうしてただ
長く長く眠って
覚めないように
目をつむり続けた
涙を流さないように
自分を取り上げられないように
鼓動と秒針がずれながら
それでも
胸にある憧れだけは
生きていた
夢へ
いつか
そう心は偏り
流れ落ちていく雫
その雫の先で
虹がかかるのを待ち続ける
立ち止まった自分がいる
でもこうして
情けで叶えられた夢に
輝きはあるのだろうか
いいやきっと
虚しいだけだ
少しは歩いてみようか
待つのは約束のある時だけでいい