二、「ポイントや閲覧数など、数字に縛られ過ぎない」
「○○万ポイント突破しました!」や「○○万PV突破!」。恐らく、人気の作家さんの活動報告を漁ればいくらか出てくる物と思います。
これらの言葉は、数字として自分の小説の評価が形になっている為に、妄信的に得ようとする方がおります。
ですがちょっと待って! 本当にそれだけがあなたの小説の価値ですか?
たとえば、とてもキャッチー(人目を引き、思わずクリックしてしまうようなもの)な題名とあらすじで、ブックマークや評価が大量についている作品があったとします。たとえばそれが貴方の目について、読んでみたとします。
すると、なんとも月並みな描写、面白みのない人物像、代わり映えのしない展開、そして極めつけはひたすら読み辛い文章の羅列……。そんなものが出てきたら、なんだこれはと貴方は呟いてしまうことでしょう。
記述した内容ほどでなくとも、どこが面白いのか、首を傾げてしうまうような物も存在しております。人目を引くだけ引くけれど、内容はそれほどでもない。悪くいってしまえば、なぜ評価されるのか分からない作品も多くあります。
それらにはおおよそのパターンがございまして、そのいくつかを紹介します。
一、身内での評価
小説家になろうに登録している、現実の家族や友人にポイントやブックマークをつけてもらい、ランキング等でブーストしたような作品がパターン1です。
基本的にストーリー:文章で5:5、そうでなくとも数があり、それらの小説は大きなポイントがつくと同時、内容での評価がされていない場合があります。無論、身内で正当な評価を立ててもらった作品もあるので、一概にそうとは言い切れませんが、このパターンも存在します。
また、身内で読むので、筆者に直接、気軽に質問する事ができますよね。ここの展開はどう言うことか、この台詞はどういう意味を持つのか。そんな事が、作品内では省略されていても、本人に聞けてしまうので、正当な評価でなくなっているという事例も存在します。
二、未読ブックマークの放置
キャッチーな題名、あらすじ、サブタイトル、ジャンル(異世界など)の作品は、人を近づけ、後で読んでみようというブックマークをつけられる場合が非常に多いです。
そして、このブックマークの多くが読まれる事なく放置された場合、作品のポイントはまったく変動しません。と言う事は、(極端な例ですが)五百のブックマークが未読のまま放置された場合、千のポイントをその作品は有す事となります。
ブックマークが減らないので、作者は何が悪いのか知る事なく書き進める事が多く、そのような作品となる例も存在します。
三、不正なポイントの入手。
最も最悪かつ下劣な手段によるポイントの入手で、ポイントを水増ししているパターンです。(作者はこれを認知していて、嫌いなので、僅かに口が悪くなりますが、ご了承ください)
別アカウントによる評価・ブックマーク等、本来の手段ではない方法によるポイントの取得です。どれだけ物語が出来の悪いものであったとしても、高ポイントでマークされ、他人によるブックマークやポイントでもないので、一切減る事がありません。
これは別の端末さえあればいくらでも水増しが可能な為、下手な話、ネットカフェにでもいって、共有スペースのパソコンで片っ端から評価を入れれば、百ポイント程度あっという間です。
※最悪かつ、幾千幾万の創作活動の全てを侮辱する手段ですので、絶対に使用しないでください。
これら三つの例を見て、「ポイントが全てだ」と言える方はそう多くないと思われます。
ですから、貴方の作品が上記の様な作品よりポイントが低くとも、全く悩む必要はございません。貴方はまだ卵を温めている段階であり、貴方のそれが何時孵化するかは、誰にも分からないのです。
この項で何が伝えたいかをまとめます。
・評価やポイント、閲覧数等、数字だけが全てだとは限りません。
・さまざまな要因で、作品そのものへ正当な評価がなされて以内場合も存在します。
・貴方の作品は、書き続け洗練すれば、いくらでも上を目指せる事を忘れないでください。