プロローグ
不定期投稿です。
初投稿なので稚拙な文が多々あります。
それでもいいという方は是非ご覧ください!
私達二人は、学校の修学旅行で山登りに来ている途中でみんなとはぐれてしまっていた。
「何なんだこの化け物は...」
私は目の前のこの生物を見てもなぜか混乱せず物凄く冷静だった。
私の目の前にはラノベやおとぎ話などでよく聞く『魔物』と呼ぶしかないような生物がいた。
目は真っ赤で手が合計4本も生えている熊で口からは涎がだらだらと垂れている、私たちのことを食料としかみていないようだ。
逃げ切れるような相手では無さそうだしどちらにしろ逃げるわけにはいかない。
私の後ろにはこの魔物に、木に叩きつけられ気絶している友達がいる。
いち早く病院に見せなければ危なそうなくらいで肋骨が折れていてもおかしくない。
私はこの危機をどうすれば乗り越えられるのか必死に考えていたが、いくら考えても出てくるのは不可能の文字だった。
でも私達にとって本当の絶望はこれからだった。
「後ろからもう一体か...」
挟まれてしまったのだ。
私はそれでも諦めたくなかった。
私一人だったら諦めて居たかもしれないが、もしこの魔物に殺されたら私の友達の深雪もこの魔物
に殺されてしまうのだ。
何とか深雪一人だけでも助かる方法はないか考えている間にも熊は少しずつ近寄ってくる。
走らないのは体力の無駄とでも考えているのか、ゆっくりと歩いてきた。
その時、横に倒れている木があるのを見つけた。
私は作戦を思いつき深雪を抱えてじっとその時を待った。
熊は少しずつ近寄ってくるでも残り8、9mというところで待ちきれなくなったのか二匹の魔物は走って襲いかかってきた。
私は木に本気でタックルした。
すると木は坂道をすべっていく、その時に深雪をその上に私の上着で縛り付け、木と一緒に深雪を坂道へ降らせた。
二人で乗れば良かったかもしれないが本気で走ってきたらどれくらい早いのかが分からない魔物なので片方が絶対に生き延びる方法で言うなら、一人残った方がいい。
「出来ることなら山の麓までたどり着いてね。歩ける状態じゃ無さそうだったから。」
そう言って私は襲いかかって来る熊に視線をうつした
熊は食料を一つ逃されたことにきずくと怒りの咆哮を上げながら迫ってきた。
熊は私の目の前まで来ていた。
振り下ろされる右腕を見ながら、私は恐怖で目を瞑り、来るであろう衝撃と激痛に震えた。
「ザクッ!」