ペチャクチャ7
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第70回、今回のあらすじ。
レイズ君と仲良くするはなし。
ちょっと危ない回です……この物語って、こんなやつだったっけかなぁ?……
今回は7000文字強程度です。
アカン感じな81話 -パンドーラーの箱-
デ「あれっ?神崎さんも着替えてきたんですか?」
と、戻ってきた神崎さんは、腕にかけているもう2着の服と同じ柄の服を着ている。左胸と背中に"Rimor Fleet"と、書かれた紺と灰色の作業着のような服を着て戻ってきた。
神崎「いつまでもパイロットスーツ着てるわけにはいかないしね。それに、おんなじ服の方が解りやすいじゃん?だから君の分も持ってきたよ、着替えたまえ。」
デ「あの、首が跳びそうな気が……」
神崎「大丈夫。君なら、大丈夫。君の運動能力なら、大丈夫だから。」
デ「大佐、大佐、大佐ーー……」
神崎「なら君が俺を離れなければいいだけの事。」
デ「あっはい……」
そして地下牢へ再び。
神崎「ほれ、着たまえ、レイズ君。」
「えっ?まだ名乗ってなかったはず……」
神崎「まあ我々にかかればこの程度さ。君が俺より年上で、俺より高身長で、俺の数倍戦闘能力が高いことくらいは解るのだよ。」
デ「まずどこから突っ込めばいいのやら……まず、そのしゃべり方やめません?」
神崎「なんだね君は?反逆罪で処刑するぞ?」
めんどくさいので軽くビンタをしておいた。
そしてレイズ……君?の拘束具を外し、服を渡して僕も着替えた。
デ「あの、神崎さん……彼、本当に信用していいんですか?……」
神崎「信用できないのなら俺ごと殺せばいい。」
デ「あああめんどくさ……」
神崎「あっ、背中切り込みいれないと着れないのね……じゃあその服ちょっと貸して。」
触って驚いたのだが、この服実はメチャ頑丈で、防弾防刀防熱撥水でドライ効果も高そうだ。高級品なのに素朴すぎるデザインで全然そうには見えない……
コレがリーモア艦隊の標準装備……
神崎「やっべ、超高波なのに全然切れない……デューク君やって、俺無理。」
頑丈だ……
これからしばらく彼はこの服を着ることになる。ズレは許されない。
神崎「お似合いじゃないね、2人とも……」
デ「戦うって感じしませんものね……」
神崎「まあこれでも戦闘服は戦闘服で別にあるしね。」
デ「じゃあこれはいったい?……」
神崎「ノーマルグレードの作業服だよ。多少は化学的な攻撃も耐えきれるんだってさ。」
デ「ノーマル?オーウノーマル……」
神崎「まあこれしか服が用意できなかったんだ、ゴメンね。」
と、レイズ君に振り向いて言う神崎さん。
レ「い、いや……ありがとう……」
キョドるのもしゃーないすね。
身長は185位だね、おでこの高さに口がある。
年齢は22、神崎さんより1つ上だ。僕よりは3つ下。
体重は知らない。
デ「神崎さん、彼の事、部下さん達にはもう伝えたんですか?」
神崎「いや、まだだよ。」
デ「消されますよ?」
神崎「そうだねヤバイね……てか君いつまで眼鏡かけてんの?」
デ「まあ、受信機として。」
神崎「じゃあ、返して。」
デ「はい、どうぞ。」
神崎「スィーバン隊隊長より各機へ通達。昨日庭で騒ぎ起こした彼、部下にしたから。」
……
知らない人からしてみればヤバイ独り言だね……
神崎「ああ、君にはもう教えちゃっていいか。これで部下達と会話ができるんだ。君達の使ってた高速情報伝達手段と似てるよ。」
スィーバン2『スィーバン2よりリーダーへ、説明を請う。』
神崎「理由は2つ。攻撃の意思が確認できなかったことと、シルバレットにとって特別な存在だったからだ。スィーバン2、理解しなくてもいいが聞いてくれ。これには戦術的は判断はほぼ無視されている。それと、君が彼を生かしておいたおかげでこの決定にたどり着けた。ありがとう、礼を言うよ。」
スィーバン2『我々はお前のワガママに付き合うために生まれてきた、お前の命令なら理解できなくとも従う。』
神崎「にしても人間臭すぎないか?」
スィーバン2『俺も変わりつつあるのかもしれないな……リセットを行うか?』
神崎「めんどいからいいよ。」
と、僕達からしてみれば依然ただの独り言……
神崎「あと12、この事本部とかに報告書送んなきゃいけないから一応作っといて。」
スィーバン12『了解した。』
神崎「じゃあ、ここを出る前に、自己紹介だ。我々はリーモア艦隊。で、俺の名前は神崎 健永。階級は特務大佐。かなり偉いよ。所属はスィーバン小隊っていう特殊部隊。基本的には仲間達の事を無視して独断で行動するよ。例えば、今回みたいに君を勝手に仲間に加えちゃうとかね。」
デ「それ、神崎さんの独断行動に部下達が付き合ってるだけですよね?……」
神崎「そう。だから君は俺のスィーバン部隊にしか入れないんだ、ワガママ付き合ってよ?」
レ「わかった。」
神崎「詳しいことはまた今度だけど、これは重要な事だから言っておくね。俺との会話では俺の事を何て呼んでもいいけど、他人との会話で俺の名前を出すときには、神崎特務大佐、か、スィーバンリーダー、か、シルバレット、って呼んでね?」
デ「シルバレットがオススメですね。」
レ「シルバレット?」
神崎「俺のコードネームってやつなんだけど、この名前は重要なんだ。」
レ「わかった、シルバレット。」
神崎「よーし、じゃあ外に出よーう。」
デ「よーう。」
と、廊下に出るなり大騒ぎだ。
兵士に叫ばれ、親衛隊に囲まれ、更にそれを(テーザー銃の進化版的な形の)スタンガンで無力化してしまい、まー面倒なことになりましたとさ……
報告書ェ・・・
神崎「はー……マジかよ……」
我々リーモア艦隊とエリア28こと、メルコス新王国に協定が結ばれ、王国が我々のバックアップを行い、我々が前線での防衛を担うこととなった。
その準備が整うまでの間、スィーバン小隊は国土を防衛しろ、という命令が下された。
権限的には断ることは可能だが、断る理由がなかったため従うこととなった。
あとレイズ君の事に関するアルケディアス司令の反応は別に大したものではなかった。
神崎「というわけだ、レイズ君よ。」
レ「ああ、問題ない。」
レイズ君の噂が宮廷外にまで広がってしまうのは時間の問題だ。一応口止めはできているが、噂の力は恐ろしい。
まあそんなこともあり、僕らには親衛隊から2人監視が付けられた。
神崎「まず君のやるべき事は、コミュニケーションだ。まいったよ……」
デ「後先考えないで行動するからこうなるんですよ。」
神崎「だってー、それ相応の理由があるんだもん……」
デ「まあそれに関しては聞きませんけど、自業自得ですからね。」
レ「何から何まですまない。」
神崎「まあまずは我々が君について理解を深める必要がある。」
レ「何でも聞いてくれ。」
神崎「空飛べる?」
レ「ああ、悪魔は空が飛べなければ一人前とは呼べない。」
神崎「ふーん……年は22歳だね?」
レ「ああ。」
神崎「ああ、そうそうそう。悪魔ってさ、本能的に人間に敵対するじゃん?なら俺見てどうよ」
レ「不思議と、何も……」
神崎「じゃあ、彼は?」
と、僕の肩に手を乗せる。
レ「嫌な気分になるな。」
デ「ひえー……」
まあそんな気はしてた。
神崎「じゃあさ、俺見て人間だと思う?」
レ「いや……そうは、思わない。」
神崎「なーるほど。じゃあ、庭に出よっか。俺の部下達に会って欲しい。仲間だからな。」
レ「仲間……」
神崎「まあ動揺する気持ちもわかるよ。周りが君の事を良く思っていない様にね。」
と、庭へ出る。
するとスィーバンのガンシップやゴゴティー達の周りにできていた人だかりがパニクる。
しかし、そんなこと神崎さんは気にしない。
デ「いい機体ですね。」
神崎「俺達だけのスペシャルモデルだぜ。」
レ「コレが……」
神崎「君の片足を消し飛ばしたものだね。」
スィーバンが特殊なのは武装だけじゃない。フーレスト隊員を含め、全てのアンドロイドがスペシャルモデルだ。フーレスト隊員だけ違うのだけれど……
神崎「はい諸君、紹介するよー。彼がレイズ グレーメア。今日からうちの隊に正式に配属されたから、よろしくね。」
どこかの共和国の首都の様な名字だよね……(グレ○スメリア)
スィーバン隊員達の反応は司令よりも更に薄い。そんなんでいいのだろうか?……
神崎「でさー。彼らを見てみてどう思う?」
レ「……人間には、思えないな。」
神崎「どうして?反応が薄いから?」
レ「それもあるが……本能的に?」
神崎「ですよねー、わかりました。」
デ「つまり……魂ですか。」
神崎「でしょうね。」
レ「まさか。」
神崎「無いんだよ。俺達には魂が無いんだよ。」
後ろについて着ていた親衛隊も超ビックリしている。
神崎「そーゆーことねー。人間の魂に反応し、敵対するのね。」
レ「初めて知ったな。」
神崎「だとすると、元々俺の隊には魂もつやつ居ないから、安心だね?」
レ「さあ……」
神崎「よーし、それじゃあ次の実験だ。次は、沢山の人間を見てみましょー。理性を保っていられるかなー?」
デ「そんなに軽く言うことじゃ……」
神崎「テンションは重要だよ。いつまでも堅苦しくやってるとおかしくなっちゃうかもよ?」
デ「あーはいはい。」
それで……夕食の時間に兵士達の食堂に行くことになった……
神崎「夕食まではまだ時間があるね。何してよっか?聞きたいこといっぱいあるよね?ならそうしようか。俺に聞きたいことあったら聞いていいよ。」
と、ガンシップのテイルブームに並んで座っている。
レ「じゃあ、あんた達は何者なんだ?」
神崎「ああ、俺達はね、異世界からやって来たんだ。」
レ「異世界?」
神崎「詳しいことは知らないんだけどさ、とりあえずここの世界の人類がピンチだからお前ら行って救ってこいって送られてきたの。」
レ「へー……」
神崎「実は、俺に魂が無い理由もそこに有ってさ、俺とこいつとか、まあ数名は、更に別の世界からそこの世界にやって来たんだけどさ、俺の世界の場合、元々人間にも動物にも、というか、魂なんてもの自体無かったんだよ。だから、今もないの。生まれつきだからね。」
レ「じゃあ、彼らも皆そうなのか?」
神崎「いや、彼らは違う。彼らはそもそも人間じゃない。」
デ「あっ……言っちゃった……」
僕達の会話を聞こうと集まってた人達はまたパニクって、スィーバン隊員達を見つめたりする。
神崎「いいのいいの、無理だから。遅かれ早かれ皆にもバレるから。」
デ「怒られてもしーらない。」
神崎「で、彼らは人間じゃないから魂も無いんだよ。実際に食べ物を食べないんだ。ね?人間じゃないでしょ?」
レ「じゃあ、いったい……」
神崎「そこまでは話せないし、多分聞いても理解できなくて、頭こんがらがるから……またいつかね?」
コンピューターの情報はその存在すら悟られてはならない重要な機密事項だ。
レ「わかった。じゃあ、シル バレット、は、俺の事、怖くはないのか?」
神崎「怖くなくはないけど、気にしてらんないねそんな事。」
デ「そんな事って……」
神崎「他は?」
レ「じゃあ、これは、何なんだ?」
と、ヘリの機体を撫でて言う。
神崎「これはね、攻撃ヘリコプターっていう、俺達の武器なんだ。」
レ「コレが、武器?」
神崎「そのうち理解できるさ。まあ、長い歴史のなかで、武器だって進化し続けているんだ。」
レ「武器……」
正確には、武器を扱うための乗り物だ。
神崎「元々、俺達が居た世界には、悪魔なんて敵もモンスターんて敵も居なかったんだ。だから、これは、人間を殺すために人間が作ったもの。」
レ「人間を殺すために、人間が……」
神崎「君の年齢じゃあ、知ってるかわからないけど、この世界も、昔は人間同士で殺しあっていたに違いない。」
様々な文化や建築物等がその可能性を示している。
スィーバン12「33に残されていた資料にもかつて人間同士が戦争をしていたという記録があった。」
と、突然スピーカーで発言したスィーバン12にギャラリーはまた驚いていた。
神崎「ってさ。まあ、しゃーないんだよ。知的生命なんてみんなそんなもんさ。」
デ「ところでレイズ君。今ここにも沢山の人達が集まってきてしまったわけだけど、どう?」
20人は越えているな。
神崎「正直に言ってもらわないと俺が困るんだ。彼らを見てどう思う?」
レ「色々思うな。殺したいとも思うし、痛め付けたいとも思う。家族を人質にとって泣きわめく姿を見てみたいとも思うし、拷問もしてみたい。」
神崎「そんなもんか。」
それを聞いたギャラリー達は逃げていってしまった……
しかし神崎さんは何事もなかったかの様に会話を続ける。
神崎「そういえばさ、キュジュディアって名前、聞いたことない?」
かつての僕の仲間の名前だ。
レ「ああ、聞いたことがある。」
なんだって?
レ「たしか、3年位前に、突如現れて、あっという間に貴族に登り詰めた恐ろしい奴だと……そんな感じな名前だったな。」
神崎「じゃあ、今どこにいるかわかるか?」
レ「話によると、遠い海の向こうにあるどこかの悪魔達の町らしい。」
神崎「なるほど、大体わかった、ありがとう。」
デ「いったい、何をする気で?……」
神崎「とりあえず会ってみるよ。」
と、話している間に夕食の時間になった。
僕らが食堂に向かうということは親衛隊を含めた一部の人間達しか知らない事だ。
神崎「人気者だね!レイズ君。」
デ「これのどこが人気なんですか。」
神崎「人間は弱いからね、普通悪魔には数の暴力で対抗するしかない。」
デ「僕もお腹切り開かれちゃいましたからね。」(第81部 "赤き戦士達"参照。)
神崎「君が相手した彼、正確な戦闘データこそないけど、相当強い部類だったらしいよ?」
デ「ああ、聞きました。」
と、僕らの会話にレイズ君すら驚いている。
神崎「彼ねえ、この前遠くに行ったときにね、悪魔に殺されかけてんの、内蔵ぶちまけて空に飛ばされたんだって。」
デ「あれほんと危なかったですよ。」
レ「はぁ……悪魔は恨んでないんですか?」
デ「いえ、別に?」
神崎「こいつはけっこう能天気だから。そんな事も笑い話さ。」
レ「ハハハハハハ……」
僕らが着いた頃、食堂には既にバリケードが築かれていた。
神崎「これ邪魔だね。」
デ「まあこうなりますよね……」
と、立ち止まっていたところ、全方位から武器を構えた兵士さん達が姿を表した。
そうして僕ら3人と、付いてきていた親衛隊の2人は囲まれてしまった。
神崎「まあいいや。今こうやって敵意を剥き出しにしている彼らを見てどう思うよ?」
レ「とても怯えているのが解る。いい気分だ。」
神崎「余裕だねぇ。」
デ「で、神崎さんどうするんですかこの状況?」
神崎「プランは無い。」
デ「嘘。」
神崎「まあ普通に引き返せばいいんじゃない?」
と、神崎さんはさっさと歩いて行ってしまう……
すると兵士さん達は引き下がり、道を開けてくれた……開けたと言うか逃げてしまった……僕らもそれに付いて行く。
その後僕らは朝の部屋に戻り、夕食は運んできてもらった。見張りは外れない。
レ「本当にあんたは俺の事を信用しているんだな。」
神崎「誰にも言えないけど、俺には確信できる要因があるんだ。」
デ「シルバレット……」
神崎「思ったんだけどさーデューク君。君今幸せでしょ。」
デ「ハイッ?」
神崎「ほら、彼や彼や彼。」
と、ドアの前に立っている2人とレイズ君を手で示す。
神崎「だってあれじゃん、君ホモじゃん。」
デ「…………バレてました?……」
神崎「バレてなかったけど、もしかしたらと思って聞いてみた。」
「ブフッ!」
ドアの前の片方が吹いてしまった。
神崎さんは元々僕がホモであるということは知っていたが、僕が今幸せであるということは知らなかった。
神崎「て事はさ、デューク君レイズ君と一緒に寝れたら嬉しい?」
デ「ブッ!」
神崎「嬉しいんだーww」
プライベートと仕事は分けているのに……
神崎「はっちゃけちゃいなよー。これもコミュニケーションの一貫だよ。異論は無いね?2人とも。」
レ「はぁぁ……」
神崎「仲間と一緒に夜を過ごす、当たり前の事じゃない。俺だってガンナー席のフーレスト君と何度もコックピットで夜を過ごしたよ。」
デ「けどそれは作戦行動上仕方の無いもので、これは……」
神崎「遠慮すんなよ。」
デ「そんなにパンドラの箱を開けたいんですかあなたは?」
神崎「からかってるだけだよ。じゃあ俺トイレ行ってくるわ。」
と、部屋を出て行ってしまった……やられた……
レ「別に、遠慮はしなくていいんだぞ。」
あんたまでもかい!!
レ「共に寝ることが罪滅ぼしとなるのなら、俺も喜んで引き受けよう。」
逃げ場がない……
ドアの2人からも変な目を向けられている。
どうする、どうする、どうするよ?ピンチだよこれ……
デ「いや、いいんですよ僕は……自分が抑えられなくなってしまうのが怖いんで……」
レ「やはり、自分が抑えられなくなってしまうのは怖いのか……皆、そうなのかもな……俺ももっと頑張らなきゃな。」
デ「えええええ……」
結局ベッドが用意できなかったので、僕とレイズ君は一緒のベッドで寝た、というか寝かせられた……神崎さんは1人ソファーだ。
彼の翼を背中にして寝たけど、正直かなり嬉しかった……
朝起きたら僕はレイズ君に抱きついていたらしい……見張りの親衛隊の人がこの事を広めていた……終った…………
神崎「今日からは、哨戒飛行を行うよ。」
朝早く、まだ日が上る前の事。僕らはゴゴティーからレーションを貰い、朝食を済ませた。
神崎「後はVXガスの汚染状況の監視も行います。フライトプランはクリップアイ3が組んでくれています。では各自、気をつけて任務に臨みましょう。なお、1、2、3、12番機はフリーです。」
デ「こんな朝早くから飛ぶんですね。」
神崎「仕事だからね。何かあってからじゃ遅いから、仕方ないんだよ。」
デ「確かに。」
神崎「じゃあ、特に質問はないですね。では、解散。」
と、言われ、早速1機がエンジン出力を上げる。
"ババババババババババババババババババババババ!!!……"
二重反転はロマンを感じる。
スィーバン6『こちらスィーバン6、離陸する。』
神崎「いってらー。」
デ「お気をつけて。」
僕らは飛び立つヘリに手を振った。
神崎「と、じゃあ早速だけど、我々も飛んじゃう?」
デ「機長、椅子が足りません。」
神崎「そうだねぇ、じゃ君はぶら下がってようか?」
デ「またですか……」
神崎「落ちても死なないしいいじゃん。」
デ「じゃあいいです、僕は残ります。」
神崎「おうよ。で、レイズ君は1番席ね。」
デ「えっ?」
神崎「俺膝に座るから。」
デ「は?」
神崎「調度頭の高さが揃うくらいだから大丈夫だよ。」
デ「ええ……」
もう呆れてものも言えない……
神崎「これが1番教えやすいよ。」
レ「角が刺さったりはしないのか?」
神崎「気にしない気にしない。」
レイズ君の角は横から90°曲がって真っ直ぐ前に伸びている。絶対に当たる。
デ「シートベルトしないんですか?」
神崎「俺はね?何かあったらフーレスト君かオートパイロットに任せて、俺はレイズ君に抱いてもらえばいいはなし。」
デ「それこそ角が刺さりかねないんですけどね……」
しーらない。
神崎「まあめんどくさいことは後だ。とりあえず空に行こうぜ。」
と、レイズ君の服を引っ張って行ってしまった……
ダメだあの人……
デューク君が着替えるまで何を着ていたか、ですが、簡単です。現地迷彩です。現地民と同じ様な服を着ていたのです。
特定の個人にそれまでの関係から特別な感情を抱くことと根本的な同性愛は一緒にしてはなりません。男同士が親友の関係を越えていたとしても、同性愛とは限りません。
因に、レイズ君は、一人の人間としてデューク君と健永さんに好意を持ち始めています。
健永さんはそもそも同性愛だの異性愛だのというか、性別自体気にしない。根本的に男にも女にも恋愛的には無関心です。
一見バイの様に見えて、ただ無関心なだけなのです。




