大地の刃
イヤァ、大地震エピソードも入れようかと思ってたんですけど、今日(20170122)の日本放送協会のMEGACRISISを見て、火災の影響を再検討しようと思いました。
やはり今回も第68回、今回のあらすじ。
大地の刃は舞い降りる?……降り注がないけど……
今回は3000文字程度です。
~追記201701241728~
禁中事態なのだが……
↓
緊急事態なのだが……
筆者の予想の4倍程活躍されてしまった感じな79話 -バキュームウィング-
クリップアイ3『ミサイル巡洋艦、エモクラムより、SRBMが2発が発射された。弾頭は小型リベレーター、着弾まで11分。』
『こちらバキュームウィング部隊のグランドカッター隊だ、我々は向こうでは働けん、だから仕事をくれスィーバンリーダー。』
マップに新たに3つの点が現れる。SRBMはまだマップ外だが、2つの起爆タイマーが出現した。
神崎『スィーバンリーダーより全機、補給、修理活動完了。スィーバンリーダーよりグランドカッター、特技は対地対艦と聞いたが武装を教えてほしい。』
グランドカッター『我々の乗るバキュームウィングの武装は、この機体その物だ。最大速度マッハ5の衝撃波で敵を吹き飛ばし、スリムでスマートな機体で山をも貫くスペシャルモデルだっ!』
神崎『パネエ!』
忙しそうだった神崎さんが驚きの声をあげる。
山を貫くって何ですか?それは流石に冗談ですよね?……しかしマッハ角はたったの11.537°、恐ろしい。
というかこれなら対空にも十分使えるだろうに……
神崎『じゃあ、あの対空砲火の中、貫ける?』
もう驚きすぎて大差らしくない口調だ。作戦行動中なのに……
グランドカッター『ああ、全然平気だ。あそこの地形なら、対地高度を1m以下に保てる。TVC機動のスーパーアプローチだ!勿論モンスター達に当たってもだ。だからリアクションタイムは無に等しいぜ。それに、俺達はスペラーズではないが、魔術的にもかなり頑丈に作られている、アクティブシールド付だ。しかもブレードユニットが大破してもヘッチャラだぜ。』
機体形状の想像は困難だろう……
もし山を貫くのだとしたら、ブレードユニットも真正面に存在するのだろうか?なら、いや、超音速なら問題ないのか。ただ、速さが音速未満ならば空力学特性はひどいだろう、ブレードは頑丈だろうし。
効率的に衝撃波を産み出すなら、ブレードは動かせた方が良さそうだね。
マッハ5の衝突でユゴニオ弾性限界をむかえないとは、材質が気になる。
神崎『よし、ならグランドカッター達は北側のSRBMの有効圏外で好き勝手やっててくれ。補給が必要なら俺かタンカーを使っていい。指示はクリップアイ3にもらえ。』
グランドカッター『俺達頑張るぜー!?』
グランドカッター2,3,『ヒャッフーゥ!』
空中給油はどうやるのだろうか?……
そしてパイロット達はかなりハイテンションだ、プライドも高そうである。これならマッハ5を出さなくてもコックピットは燃え尽きてしまいそうだ。
"ブレイクブレイク!○ール2、ヒューズカットだ、消火しろ!グ○ル2!応答しろグー○2!"
"メイデーイ……"
……
クリップアイ3『クリップアイ3トゥーグランドカッター、ターンヘディング、0,0,8, 9オクロックの敵の後方を通過し、そのまま1オクロックの敵へ迎え。』
グランドカッター『グランドカッター了解!全機ポートだ!』
グランドカッター2,3,『ウウェッハーィ!!』
こっちは緊急事態なのだが……
女王「この愉快な者達は何者ですか?」
デ「えっと……この3つの青い点で印されたこれですね……」
神崎『ねえ、思ったんだけどさぁ……これってもしかして、SRBM要らなかったんじゃない?』
クリップアイ3『どうだかな。だ確かに今ならまだ海に沈めて回収することも可能だが……』
神崎『じゃあ、1発はそうさせてよ。多分要らないから。』
クリップアイ3『了解した……』
なんだか嫌になってしまう。
こんな彼らが、救世主とは……
神崎『作戦変更だ。スィーバン9,10,11,は北側の部隊に合流、クリップアイ3の管制下に入れ。西側は7機で足止め、SRBMで一気に叩く。』
情況にも依るが、スィーバン部隊は特に異論がなければ返答をしなくても構わない事となっている。
スィーバン12『これから強烈な衝撃波が無数に到達する。ガラスから離れ耳を塞げ。繰り返す……』
スィーバン12が大音量スピーカーで注意勧告を始める。
たったの数十キロしか離れていないポイントで3機もの航空機がマッハ5を何度も出すのだ。かなりの衝撃波が到達することは目に見えている。
避難はまだまだ始まったばかり、1割も完了していないが、幸いガラスなんてものを使っている建物は少ない。むしろ貧弱な木造建築の倒壊の方が恐れるべきだ。いや、それよりも、耳へのダメージの方が深刻だろう……
空飛ぶ災害の襲来だ……
まあ結局はSRBMのリベレーターが1番深刻なんだけどね……
神崎『この調子なら殲滅できるかもな。期待してるぞ、グランドカッター!攻撃開始だ!』
グランドカッター『ABMAX!対地攻撃アプローチ!衝突まで44秒!オーバー15Gだぜ!!』
グランドカッターはたったの44秒で+700m/s以上の加速を行う。バカみたいだ。
ってあれっ?……アルさんよく生きてたよね……(第82部 "パッシブコミュニケーション"参照。これは大失敗だ……どうやっても正当化できない……やっちまった…………塹壕の中で誰かがトマトジュースぶちまけたぞ……)
因にスーパーカーでは0km/hから100km/hに達するまでにかかる時間が10秒を切れるものは指折りだが、これではせいぜい0.28Gであり、1/53程度の加速度に過ぎない。みんな単純計算だから実際の値はそれなりに違うが、それでも少なくとも40倍の差はあるはずだ。
ね?バカみたいでしょう。
クリップアイ3『ソニックブームもマップに表示する。』
マップで見ると赤い線だが、実際はヴェイパーで真っ白になっているはずだ。
デ「白き矛……」
と、僕は何となく呟いてしまう。イタい、恥ずかしい!
神崎『敵の注意を引き付ける。ASM(空対地)発射だ、ファイヤ。』
スィーバン達は少し間隔を空けながらASMを飛ばしてゆく。しかしこれは迎撃されても構わないようなデコイであるし、先程の攻撃でもそれを行える悪魔やモンスター達はかなり減らされているはずだ。
神崎『ミサイル着弾。吹き飛びな。』
フーレスト『2発射目着弾。3発目着弾。4発目着弾。5発目着弾。6発目着弾……全弾命中。』
グランドカッター『よーし突っ込むぞー!』
3機は平行に並びモンスターの群に突入する。
マップを見ても、赤い線で示されたソニックブームで敵が押し退けられ、吹き飛ばされているのが見えた。
そしてそれは一瞬で通り抜けてしまった。
恐らく黙視から到達までは6秒あるかどうかだろう。
(※機体の高さ、ヴェイパーの高さ、地形等はテキトーです。)
グランドカッター『攻撃完了、スローダウン。これより高度11000にて2分間冷却を行う、クールダウン、スタンバイ。』
神崎『了解だグランドカッター。』
クリップアイ『24%の敵を無力化。流石だな。』
神崎『目標郡間も無く攻撃射程内。ターゲットインサイド、フレア放出!撃ちー方ー始めーぇ!』
と、神崎さんもテンションが上がっている……昨日の朝までは恐らくこんなこと考えられなかっただろう……
フレアー輝く空からは、1秒に80発以上の25mmタングステン弾が降り注ぐ。
モンスター達は予想通り、HVTを先に叩いた事によって弱体化しており、4発も当たれば大物も確実に絶命する。
クリップアイ3『クリップアイ3より北方迎撃隊へ。スペラーズは低空で旋回、デコイになれ。』
平仮名『了解だ。』
クリップアイ3『テトラポッド各機はグランドカッターの攻撃を支援。』
『テトラポッドリーダーラジャー。』
スィーバン12「衝撃波到達まであと僅か。」
"ドーーン!!"
"ギュイーーーーーーーーィィィィィイイイイイイイーーン……"
結局到達したソニックブームは城のガラスを割ってしまった……
そしてエンジン音もメチャクチャうるさい。これが数十秒鳴り続けるわけだからすごくうるさい……
グランドカッター『こちらグランドカッター、間も無く降下を開始するテトラポッド、頼んだぞ。』
『了解だグランドカッター。』
平仮名『敵さんは俺達の華麗な舞いの虜だぜ。』
グランドカッターは雲を纏う赤き刃となり大空からやって来る。
これに圧縮された大気は強力な衝撃波となり、敵を地面に押し潰す。
トップスピードに到達したとき、機体表面は500℃を上回り、そこから発せられる電磁波は可視光域に到達する、それが赤き刃だ。そしてそれが、
グランドカッター『AGL(対地高度) under 1 meter ! 5 seconds before collision !!』
『やっちまえー!』
大地の刃だ。
エモクラム:マルコメ(Marukome)
TVC:ギュイン
"ギュイン"って前にも書いた気がする……
推力偏向ノズル、及び推力偏向パドルを使用した飛行。
"TVC"がなんの頭文字だか調べてもわからないのですが……
と書いてから英語で検索してみたら1発で出ましたわw
"thrust vector control"だ、そうです。
ACM:Air Combat Manoeuvring
エアコンバットマニューバリング。
空中戦闘機動。
ドッグファイトの運動の意味でしか使われなかったはず。
バキューム:真空
筆者はこの間"真空"を英語で調べるまで知りませんでした。それまではずっと、歯医者にある口のなかに突っ込んで水や涎を吸引するあれとしか思っていませんでした……
因に音速を越えてもその物質の表面が真空になるなんて事はありません。それだったらマッハ1でもマッハ100でも圧力変わりませんものね。
しかし、設計によっては部分的にあり得なくはありません。というわけで、マッハ5なんて出したら超局所的に(進行方向真後ろのエンジン以外の部分とか、特にブレードユニット、主翼、尾翼の真後ろとかが)真空になるだろうと思い、バキュームウィングなんて名前にしました。
ヴェイパー:飛行機雲でなくはない
加圧されれば熱くなり、げんあつされれば冷たくなる。
と言う感じに、圧縮された大気が瞬時に減圧されるとこにより雲ができる。
旋回とかすると翼端から線状のヴェイパーができる。旋回しなくても機体の先端から円錐状のヴェイパーが発生して、コックピットが覆われてしまうこともある。
これは気温、湿度、速度に依存する現象であり、湿度0%なら発生しない。




