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ハルフェン  作者: 殆ど小説を読まないやつ
揺れる曇り空
67/114

テロリズムは計画的に

ライフル弾でエクスプローダーってどうなんでしょうね?それに5.56mm……




第50回、今回のあらすじ。


今回は、吹雪の中山を爆破しようと頑張ります。頑張ったか?……



今回は4000文字強です。

ゲームを意識して書いただいたい61話 -天に抗う者達-




「これより、ブリーフィングを始める。」


蝋燭の燃える暗い地下室に、50人程の黒服が詰め込まれ、僕らも同席させられる。


「今回の作戦地域は、ドゥアットハイグ帝国北部の山岳地帯にあり、そこに存在する敵対組織の秘密基地を襲撃、可能な限りの破壊活動を目的とする。

尚、今回の作戦には、ボス直々の命により、資料に書いてある、以下の5名がバックアップに入る。

これは教育と、戦術的優位性の確認が主な目的であり、また、組織的な行動はまだ不可能なためである。

では作戦の詳細に移る。

まず、今回の作戦では、この情報の提供者である現地特殊部隊は敵にその存在がバレ、既に他の部隊により、全員の死亡が確認されている。しかし、襲撃は、国内情勢や気候等の問題から、今を逃すと次にはこの情報が使えなくなる可能性が高い。よって、襲撃のタイミングは敵の対策がまだ不十分である今しかない。

以上の理由により、今回の作戦では、敵の激しい抵抗が予想され、双方に甚大な被害が発生することが予想される。ハズだったのだが、今回諸君らにはできる限り敵との戦闘を避けてもらう。

まず、フェーズ1として今回諸君らには、ステルスキャリアーとして、ここにある袋を各班指定されたポイントに設置後、敵に見つかることなく指定ポイントまで撤退してもらう。」


一人の黒服が手を挙げた後、立ち上がる。


「その行動の理由が理解できない、説明を請う。」

「それに関しては彼から説明がある。」

神崎「はい、私です。資料に書いてある神崎です。

えー、今回私は、この作戦のために、相棒のデューク君と共に、大量の武器を用意していました。その内の1つがこの袋です。

えっと、この袋のなかには、白っぽい粘土と、この棒が入っています。ですがこの粘土、地味に強力な爆弾なんです。で、この棒がこの爆弾を爆発させるのに必要な道具でして、これを設置ポイントにてこの粘土に刺してもらい、この棒があまり深く埋まらないように粘土に雪を被せていただければOKです。

尚、この棒には、この粘土を爆弾させるのに必要な少量の爆薬が入っており、最初から刺しておくともしも何かあったとき大惨事です。それと、この棒、電撃でも爆発する可能性があります。もし応戦する必要があったとしても、絶対に電撃系の魔法は使わないでください。最悪全ての棒が爆発して味方にも被害が発生する可能性があります。ですので棒は設置地点にて刺してください。以上です。」

「今の説明にあったように、諸君らは、爆弾を設置してもらう。尚、全ての爆弾は、全ての爆弾の設置完了、もしくは交戦の確認から10秒程で全ての棒が作動、爆発する。尚、交戦確認時、設置できなかった爆弾に関しては、即座に放棄せよ。そして爆弾作動後、直ちに作戦はフェーズ2に移行、各々破壊活動を開始してもらう。

今回の作戦では、刻一刻と状況が変わることが予想される、開戦後の状況の判断は困難と判断されたため、この場での説明は手元の資料に書いてあるので全てだ。何か質問がある者は?」

「資料によると、作戦は吹雪に紛れてフェーズ1を行うと書かれているが、それではどの様に開戦を判断すればいい?接近戦の場合気づけない場合がある。」

神崎「そこは問題ない。前回あなた方が鹵獲した我々の車両が全員の位置を追跡する。尚、開戦が確認された場合と全ての爆弾が設置されたときは、こちらから爆発物等による合図を送る。雪山では動物のふりもできまい。」

「了解した。」



という感じで終った。





神崎「バギー乗るの、久しぶりだなぁ……」


今まで神崎さんは熱心にトレーニングをしてきた。やっぱりトリハピなんだろうなぁと僕は思う。





「ゲートオープン10秒前!」


大きな魔方陣の書かれた部屋に50人程の白服が並んでいる。雪迷彩だ。

まるで空挺部隊のようだ、という僕も最前列にてバギーに続いている。脱走は考えないものなのかね?……

バギーにはC4セットが山のように積まれている。神崎さんとアルケディアスさん以外は徒歩だ。


「開通!」


前見た紫っぽい円が縦に広がる。

皆で一瞬で飛ぶよりバレにくいんだそうで。


神崎「発進。」


"ビュゴーーーーー!!"


神崎「さみっ……!」


屋根の無いバギーに容赦なく吹雪が吹き付ける。

そしてその後に50人程が続く。

そして開通から僅か10秒程でゲートは閉じた。

目的地は更に北に10km歩く必要がある。しかしそこでさえ指令部の設置場所であって、そこから更に山を登りC4を仕掛けに行く。僕担当じゃなくてよかったぁ……


神崎「うわー、レーダーに多数の反応。ドラゴンアイかー……」

アルケ「空は年中寒いからな。だが、あっちも吹雪が吹き始めれば降りてくるさ。」

神崎「しっかり吹いてくれればいいんですけどね……」

アルケ「天然でないとバレちまうからな。ぶっちゃけ運だろ。」

神崎「運ゲー……深夜とかやめてー……」

アルケ「ならお前は寝とけ。」

神崎「あー、C4抱こう。」


歩いている僕らもすごく寒いが、ロクスィーさんは比較的余裕そうだ。




だいたい3時間後。


敵の秘密基地まではまだしばらくあるが、ひとまず目的地に到着した。

吹雪は相変わらずで、ドラゴンは全てレーダーロストしている。

ここでフキスィユーグスの隊員達が多少の休息をとった後、C4の入ったリュックサックを受けとる。


「吹雪はいつまでも吹いてはくれない。各員迅速に行動せよ。」



これから彼らは約2時間かけて山を登り、爆破ポイントへ向かう。しかしやはり斜面には敵が居る。やはり、待ち受けられている様だ。


アルケ「起きるんだ、神崎。」

神崎「あいさー……」


だいたい一班3人から6人で構成されている。しかし、口数が少ない所為(せい)で、仲が良いのかそうでないのかもわからない……



アルケ「バギーがアクティブステルスを強化。まずいな、見つかるな。」

神崎「あららぁ……幸い我々は見つからない筈ですから……まだ行けると思いますよ……」

アルケ「ああ、だが、開戦すりゃ厄介だな……」

神崎「了解。対空6砲身ガトリングを用意します。」


2人の会話すら吹雪で聞き取りにくい。そして僕の聴力はスゴいらしい。


アル「何かあったのか?」

デ「そうみたいですね……」

アルケ「ああ、天使さまのお出ましだよ。C4設置班が見つかるのは時間の問題だ。だが問題ないとは思うが……」

ト「何?どういう事だ?」

アルケ「つまり、見つかるけど、まだ手出しはされないだろうってこと。」

神崎「サーリモ隊が第1目標にC4設置。」


サーリモ隊は近いから2箇所担当がある。


神崎「ヨッコーラセット……」


"ドスン!"


神崎「あい、20mmガトリング。ブースターとAMPね。」


AMPっていうのは一時的に多くの魔術を無力化するエフェクトだ。




それから特に何も起こらず9割の設置が完了した。流石は裏社会の精鋭達だ。


アルケ「アンサー隊C4設置完了。よし行け神崎。」

神崎「ラージャー、サルボー!」


"バシューン!バシューン!バシュゥゥゥン!!"


神崎「80mmロケットAMP。」


"ドォン!ドカンドカン!!"


神崎「全弾起爆。ターゲットニュートライズ、ターゲット落下開始。」


合図のロケットは監視の天使を正確に吹き飛ばした。


アルケ「総員撤退完了、3、2、1、ナウ」


"……ドォォオン!!"


バギーから発せられた強力なパルス波がC4の新刊を作動させ、雪の被った山の斜面はその雪を空高く撒き散らし煙に姿を隠す。そして間もなく地下空間が崩壊を始める。止まない地響きがそれの巨大さを物語る。


アルケ「各隊が作戦フェーズをフェーズ2に切り替え、現在出現した敵戦力と戦闘を開始。」

神崎「FCビーグルにマルチセンサー画像を要求。」

アルケ「了解、FCビーグル各種アクティブセンサーの使用を許可、アンノウンを叩く、情報支援しろ。」


"ガーーーーーーーー!!……"


神崎さんはバギーから網膜に映写されたデータを元に、本来見えない敵にタングステンを飛ばす。

20mmのタングステン弾は50°程傾けられた砲身から止まることなく吐き出され続け、ブースターにてマッハ6程まで加速した後AMPエフェクトがかけられそのまま天使に飛んで行く。

ガトリングから吐き出されるリンクは地面の雪を少しずつ溶かして行く。弾帯のリンクは発砲前に外れるが、それでも多少温かい。


"ダンダンダンダンダンダンダンダン!!"


続いてバギーが28mmを連射する。

バギーなら真上にも発砲可能だが、神崎さんはバギーを目視できる位置にいなければならない上、60°より上には傾けられないだろう。

しかし、数人しかいなかった天使達はあっという間にAMP弾でミンチと化した……


アルケ「敵のドラゴンが再出現。味方を守れ。」


1度発砲をやめていたガトリングは再び高速回転を始める。


あっ、まあいいか……本当は神崎さんとべったりしていた方がいいんだけどね……


タングステンの鞭はドラゴンを凪ぎ払おうとするが、装甲が厚く、天使達の様に簡単には落っこちない。


そしてついに砲身が赤くなり始めた。


"ガーーーーーーーーーー!!ウィーーン……"


神崎「クールダウン!ステンバーイ!」


神崎さんは冷却の為、砲身だけでなくガトリングそのものをゆっくりと回し始めた。

実はガトリングは360°回転できるようにリング状のガイドレールがあり、神崎さんはその中のに入って撃っているのだ。

当然20mm6砲身なんて普通の人間には持てる筈もない。つまり油圧なのだ。

サイズについてわからない人は、"M61"と画像検索をすればわかるだろう。360°回転は、"M1161"と調べたらわかりやすいだろう。メタいな……


と、銃身の冷却を待っている間にバギーの28mmがドラゴン達を叩きのめしてしまった……ビューティフォー……!


神崎「撃ち方やめー!」


油圧凍ったら怖いよね……


しかし、尚も敵の基地は崩壊を続けている。もうこれだけでも大成功なんじゃないかと思うけど……


しかしそれにしても僕は暇だ。眉毛って意外と凍るものなんだなぁ……と、思っていたら、久しぶりに強い頭痛がした。


デ「っ!!ックゥ……」

アル「大丈夫か?デューク……」

デ「ううっ……(´;ω; `)」


声が出るほど痛い。


デ「……ふぅ…………ああ……そうだったのか……」

アル「何だ?何を思い出したんだ?」

デ「懐かしい記憶です……僕が、エルフェスさんと、ファーリンさんと出会う少し前の記憶です……」


僕は懐かしさがとても嬉しかった。

因に今僕が口にした名前の2人は現状第4章にのみ登場している。


神崎「いやー……上手くいきましたねー!」

アルケ「皮肉だな。」

神崎「今までだって、これからだって。」


人を殺せば殺された人は死ぬのである。




その後その山の基地にはとどめとしてサーモバリックボムを迫撃砲で数発撃ち込んだ。というか今はまだ迫撃砲でしかサーモバリックボムは使えない。


こちらの被害は結局のところ回復魔法によって0で終った。

ああ、書いてしまった……テスト期間中書いてしまった…………愚か者め……



にしてもアウトレンジのバックアップって超安全ですよね……たぶん……

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