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ハルフェン  作者: 殆ど小説を読まないやつ
ピースブレイカー
50/114

FCβ2_古き世界から

ええ、そうです。"殆ど小説を読まないやつ"は形容詞です。わかってます。だけどハンドルネームはもうあるけどそれは使いたくなかったんです。許してください。



今回は試験的に、 可能な限り書ける自称を書きまくります。

ここまで独り言をさせると、本当はデューク君のスペックじゃあ足りないんだよなぁ……



筆者、軽度のFPS症候群だった様です。BF型の、二脚(バイポッド)立てたくなるやつ、床でやってました……サバゲーはやってないんですよ……クロスへアなんて見えませんよ!

近頃はFPSなんてやっていられませんが。


今になって何故MP弾を秘密にしているのか忘れちゃいました……ああぁ、そうか、デューク君のフラグのせいか……けどぶっちゃけ読者様に隠す意味は無いんだよなぁ……まあいいか、私よりも頭の良い読者様がたならおわかりですもんね?



途中、行き詰まってしまったので、用意していたエピソードを一足早くぶち込みました。

"FC"は固有名詞なので、別に深い意味はありません。というかまだスペリングしてないです……

元々"FC"は違う言語の固有名詞を無理矢理英語で読んだときの頭文字なんですけどね。



実家のような安心感は抱けないけど第34回、今回のあらすじ。


捕虜の尋問の後、進行を再開。

仲間が増えて、アルケディアスの秘密も明かされる。(←こんな予定じゃなかった。)

デュークが若干覚醒。



今回はまさかの9000文字と、いつもの3倍ほどのボリュームです。(ぶっちゃけ2話文進みました。)

筆者の予定外な事が続きその上ボリューミーな43話 -デュークがうるさくなった日-




デ「対象に行動は見られず、落下を続けています。」


索敵で得られる情報は、基本生体反応が大半だが、その制度は高く、ある程度離れていても指の動きまで事細かに解る。訓練をすれば、筆記内容も理解できる様になるだろう。


神崎「こりゃ人形の穴が開くな。」

デ「人形ですねー。」

神崎「もうきりもみしてるっしょ?」

デ「ですねー。」


対象は背中の翼のせいで大の字とはいかないが、高速で回転し続けている。復帰でしそうな感じではない。


デ「弾ちゃーく、今。」


恐らく今地面には大きな穴が空いたことだろう。


神崎「まあそれは置いておくとして、こいつを起こしましょうか。」


前話でアルケディアスがCQCをかけた天使だ。第4章の2人と比べると、その翼はかなり小さく、広げても腕よりも少し長い程度だろう。


デ「羽根もぎ取りますか?」


もし必要とあらばまたつけ直せばいい話。


神崎「あー、いいんじゃない?」


僕は気絶している天使の翼を両方とも掴み、背中を蹴って引っこ抜いた。


「あ"アあ゛ア゛アああ゛ああーー!!!゛!」


その天使の軽度な気絶から覚めた。


"ドスン!"


が、間も無く再び気絶した。どうやらヒューズが飛んだ様だ。


神崎「ふむ、天使の翼は肩甲骨とはまた違う人間には無い骨によって動いていたのか……そうだよな、腕と翼の動きは必ずしもリンクしているわけでない。と言うことは胸筋もまた違った作りになっているのか……」


そう言いながら神崎さんは天使の体を触り、傷口から見えている骨にまで触っていた。神崎さんはもの好きだ。

アルさんそんな神崎さんにはドン引きである。


神崎「なるほど……脇の下もか……」

アルケ「じゃあ、俺はあっちへ行ってくるぜ。」


アルケディアスさんは先程穴が空いたであろう方角を指差しバイクに股がった。


神崎「デュークも行ってこいよ。独りは危ないだろう。」


また敵襲が来るかもしれないし、さっきのやつがまだ生きている可能性だってある。もしかしたら、あいつ事態がデコイだった可能性も否定はできない。


デ「ラジャー。」


僕もアルケディアスさんに続いてバイクのエンジンをスタートさせる。



神崎「ねーアルさん。この人達ってどこに住んでるの?」

アル「知るわけ無いだろう。」



僕は索敵のスキルにより人形の生体反応の存在を感覚的に認識した。


デ「コンタクトー!!コンタクトー!!フォローミー!!フォローミー!!フォローミー!!」


僕は手を降り下ろしながらアルケディアスさんを追い越す。


デ「エネミースポッテッド!!エネミースポッテッド!!」


1度バイクで踏み潰しておくか?……穴に埋まってるし、危ないから止めておこう。


デ「スローダンスローダウン!!スローダウン!!」



バイクを降りた僕達は、ライフルのホロサイトを覗きながら穴に近寄る。

罠も警戒していたが、どうやらこっちも気絶している様だ。こちらは損傷が激しく、今にも死にそうである。身体中にロケットの破片や小さな鉄球が突き刺さり、正に虫の息だ。

僕はどうしていいかわからず、アルケディアスさんに聞いてしまった。


デ「これはどうしましょうか?……」

アルケ「聞きたいことは山程あるが、まだ近づくには早すぎる気もするな……だが、こいつを生かしておいても、あまり意味がないかもな。もしかしたら結局は殺すはめになるかもしれないからな。」

デ「ええ……」


ご都合主義なタイミングでターゲットが飛び起きた!まさか!AMPが切れたのか!

僕は直ちにマジックジャミングの強度を上げワープを封じる。

そして砂煙の中に急いでAMP弾を撃った。


"ダンダン!ダン!ダン!!ダンダンダンダン!!"

"ダダンダダンダダンダダン!!ダダン!!"


デ「エネミーダウン!エネミーダウン!」

アルケ「死んじゃいないんだな!?」

デ「生きています!」


砂煙はすぐに晴れ、あちこちが吹き飛んだ天使が倒れていた。


アルケ「今度逃げたら殺すからな。」


アルケディアスさんは僕よりも先にその天使へ近寄る。しかし今度はレーザーサイトが確実に頭を捉えている。


アルケ「無駄な抵抗は止めてさっさと吐くんだな。」

デ「あわわわわわわわわわ!!トゥエルブオクロックエンジェル!インカミングデンジャー!!インカミングインカミング!!」


僕は12時方向の高高度から接近中の高速熱源を発見した!速力1000ノット(≒マッハ1.5)!接触まで22秒!神崎さん達の方向だ!


デ「スポット!レーザーペイント!」


警戒を促すため僕は赤色のレーザーを空へ向ける。



その時神崎さん達は10mm口径のガトリングを握りながら僕らの方を向いていた。


神崎「うん?」


僕のレーザーを見た神崎さんはガトリングを空へ向ける。


神崎「あれか!アルさん!あれを撃って!!」


神崎さんはガトリングのギアを"high"に切り替え接近する発光体にブーストを掛けたAMP弾を注ぎ込む。

するとすぐにその熱源は消えてしまった。オーバーだったのであろう。

しかしそこに残った強い魔力のノイズがその熱源の驚異度を物語っていた。


神崎「はーー……」


今日1日でバイクを4台も作りAMP弾も大量に撃っていた神崎さん、はかなり疲労していた。



アルケ「お前、俺達が慌てたのを見て笑ったよな。さて、答えてもらおうか、お前は何者だ?」


"ダン!"


「ウガァッ!!」


僕は天使の足首を撃つ。


デ「答えないとどんどん上がっていくぞ。」


"ダン!"


次は足首より少し高いところを撃つ。


アルケ「さて、次は膝かな?」


"ダン!ダン!"


AMPのかかった12.7mm弾は天使の膝を吹き飛ばした。


アルケ「捕虜ならあっちにもいるし、こいつは殺すか。」

デ「そうですね、じれったい。」

アルケ「じゃあ次は頭だ。」


アルケディアスさんは天使の髪の毛を掴み頭を持ち上げ、口の中に銃口を射し込んだ。


アルケ「最後にもう1度だけチャンスをやろうか。お前何様?」


しかし、その天使は最後までなにも答えなかった。


"ダァン!"


天使の頭は超音速の鉛弾に耐えきれず、脳ミソを空へぶちまけた。

頭蓋骨は粉砕され、目玉は取れて、最早顔と呼べるものなどなかった。


デ「回収しますか?」

アルケ「トラップかもしれない、俺が運ぶ、お前は離れていろ。」

デ「はい。」


この死体を見てもう1人が吐いてくれればいいのだがと思いながら、僕はエンジンのかかっているバイクに股がりアクセルを回す。


"ブゥウウウーーン!ブゥーーーーーーーン!"




神崎「おっかれー。」


僕は神崎さんの元に着くなり事情を報告し、2人のもとを離れた。


おっと厄介なことになったな……

北の方に大量の生体反応を感じた。形からするに、キャラバンか、軍隊かであろう。神崎さん達の所とはまだ7Km位は離れているから爆音でなければ聞こえないが、問題は数分前の出来事である。

ロケットは置いておいて、ガトリングはまずい。ガトリングなら遠くからでも弾道が目視できる。何故なら、目視できるように曳光弾という弾が混ぜられているからだ。そうでなければ通常射手は弾道を認識できないからである。

その為、つい数分前、凡そ1分程空に赤色光線が飛んでいたのである。かなりまずいのである。

それに、天使達は視覚的なアクティブステルスを可能とする。人間に密かに影響を与えることも可能なはずだ。まあ、強い人なら大抵僕みたいに索敵スキルを持っているみたいだけど……

そういえばあの(第4章の)2人は、索敵のスキルに対してはアクティブ型のステルス性があるみたいだけど、視覚も行けるのだろうか?……

今まで見てきた中で、"アクティブステルス"のアビリティーを持っていたのはあの2人だけだ。



神崎「さてとと、おはよう天使さん。調子はどう?背中が痛い?そうだろうね。だって翼はここにあるんだからねー。」


神崎さんは両手でその翼を掴み、その天使の目の前で羽ばたく真似をする。


神崎「おっと、君には見てもらいたいものがあるんだ。」


神崎さんは翼を捨てて、天使の両脇を掴み、上半身を持ち上げる。

その天使の目に写ったのは、頭が砕け、片足の膝から先が無い無惨な死体だった。白かった翼は血で所々赤黒く染まっていた。


神崎「君のオトモダチだかジョーシだか何だか知らないけど、君もこうなりたくなかったら話せることは話しておくんだな。」


その死体を見た天使はひどく動揺し、身震いした。

そして目から涙を流しながら、名前を呟いた。


「アラン……」


そんな事はお構い無しに神崎さんはバトルライフルの銃床(ストック)でその天使の頭を打ち付ける。かなり加減はしているが、かなり痛そうだ。


神崎「うーん、まずは君達の正体について聞こうか?君達何者?……ねぇ、何なの君達は?いつもいつも空からさー。何で俺らを狙うわけ?」


アカン、こんな悪い人狙われて当然だわ……殺されて当然だわ……

拷問をしている神崎さんには恐怖すら覚えられる。


神崎「おーい、聞いてる?それとも彼みたいに死にたい?それとも自分が何者かも忘れちゃった?」


そこでもう一発頭を殴る。

そして声のトーンを下げ、顔を近づける。


神崎「忘れてるわけ無いよね?だって君さっきあれ見てアランって言ったもんね。」


それでも天使はなにも言わない。

神崎さんはトーンを戻して続ける。


神崎「そうか、君もあれに成りたいか。ならじっくり近づけてあげようか。助けなんて待っても無駄だからね。だってさー、君のお仲間さんは君達ごと俺達を消そうとしたんだからね?」


そう言いながら、神崎さんは見られないようにマシェット(ナイフの一種)を作り出した。

そして更に脅しを掛ける。


神崎「さーて、指から摘めていこうかー。」


神崎さんは天使の手を取りマシェットの刃を当てる。


「待ってくれ……」

神崎「何で?どうして待たなきゃいけないのかな?何様かな?」

「話す……」

神崎「ほおーーぅ。何を?」

「知っていることを、全部話すから……助けてくれ……」


それを聞いた神崎さんの口調はいつものものへと戻った。


神崎「気でも狂ったのかあんたは?……」

「何……」

神崎「笑みを浮かべながら指を切ろうとしてるやつに助けを求めるとか、気でも狂ったのか?……」

「何を言っているんだ?……」

神崎「まあいいや、話してくださいな。」


今のところ北の人々がこちらに向かって来る気配は無い。神崎さん達、うまくやってると良いけど……(聞こえてるわけ無いじゃないですか……同一人物であり同時に別人でもあるのですよ……)


神崎「で、まずなんですが、天使って何ですか?どこに住んでるんですか?」

「俺達天使は…空に浮く島に住んでいる……ウグッ……」

神崎「へー、それはやっぱり沢山あるんですか?」

「ああ……そこには多くの天使達が暮らしている……人間程ではないがな……」

神崎「まあこの際そこはここまでにしておくか。で、何故我々を狙うんですか?」

「お前達は……我々の……驚異になりつつあるからだ……」

神崎「まあそうでしょうね。だけど勘違いしないで頂きたい。こっちだって好きで殺しをしているわけじゃないんですよ。そもそも先に仕掛けてきたのはそっちなんですからね?」

「……俺だって…一介の兵士にすぎない……上の指示通りに動くだけさ……」

神崎「ふーん……例えば今回の場合はどんな指示よ?」

「……セイリック諸島の神を殺したもの達を……始末しろと……」

神崎「ふふむ…それにしては無謀すぎないかな?……勝機でもあったの?」

「上の考えは知らない……」

神崎「そりゃ同情するよ。負け戦なんてさせるもんじゃないよね。勝てないなら勝てないなりに戦わないとね。」


天使の涙は加速する。


「俺は……俺は……これから、どう、したら……良い?……」

神崎「それはあんたの自由さ。あんたの選択次第ではこちらも手を貸すぞ?死にたいなら殺して上げるし、傷を治しててほしけりゃ治してやろう。但し、また敵に成るって言うのなら、殺すよ。」

「…………」


天使は深く考えていた。彼にとっては人生の大きな分岐点であるからだ。新しい生き方を選ぶのか、ここで終わらせるのか、簡単に決められるものではない。


神崎「悪いけどこっちも時間が無いんだ。これから我々は例のピースメーカーを破壊しなくてはならない。やつらがより強大な力を手にいれる前に、潰さなければならない。本当のピースの為にな。」

「あんた達なら……本当のピースを作れるというのか?」

神崎「無理無理無理無理。」


神崎さんはその問いに即答した。


神崎「そんな事できっこないさ。ただ片付けられる障害を片っ端から排除するだけさ。ね?アルさん?」

アル「ああ、そうだな。まあ、私達でなくても片付けられる障害には積極的ではないがな。」

神崎「タスクは限定的ですからね……で?どうするよ?」

「もう疲れたよ…………」

神崎「死ぬ?」

「俺も……新しい世界が見てみたい!……」

神崎「泣きたいときゃ泣きゃ良いさ。」


僕はなにも知らず、ただただ周囲を警戒していた。

しかし銃弾が飛んできた。お呼びだ。

僕は再びアクセルを回す。


状況はよくわからなかったが、理解するのにはそこまで時間を要しなかった。

神崎さんは天使の翼を付かんで腕をこちらに伸ばしていたのである。恐らく治せという意味だ。

全く敵を治療しろとは、クレイジーだ。


僕は自分で抜いた翼を自分で接合することになった。



神崎「で?あんた何者?名前は?育ちは?」


名前など見れば解る。"ロクスィー(rcs_iy)"だ。

スペックは高くはない。しかし、これを目で見ずにCQCで倒したアルケディアスさんはやっぱりおかしいと僕は思う。

やはり、"ビジュアルステルス"という魔法がある。そして見た感じ天使達は接近戦の方が得意な様だ。本当にアルケディアスさんは謎である。

年齢は50代。顔年齢だとまだ20代だ。ここも人間との大きな差である。何だかデジャブである。恐らくこれもあの2人が関係しているのだろう。確かあの2人は80歳位だったっけかな?


ロ「俺は、ロクスィー。見ての通り、天使だ……さっきも言った通り、空に住んでいる。」

神崎「高度は?」

ロ「高度?」

神崎「その空に浮く島は、どれくらいの高さにあるの?移動速度は?広さは?」

アル「神崎、それは今聞くことではない。」

神崎「あーあ、言っちゃった。」


そう、アルさんはついうっかり本名を漏らしてしまったのである。この時点で深刻な情報漏洩である。真実を知ってしまった者は野放しにはしておけないのである。まあさっきも神崎さんはアルさんと読んでしまっていたが。


神崎「ロクスィーさん。あなたの選択肢は2つに1つになってしまった。今ここで死ぬか、我々に付いていくか。どうします?」


ロクスィーさんに迷いはなかった。


ロ「お前の仲間にしてくれ。」

神崎「ですってよ、アルさん。」

アル「本当にこんなやつ大丈夫なのか?」

アルケ「俺がお前達の安全を保証しよう。」

アル「何だと?」

神崎「じゃあ答えてくれますか?あのとき、あなたはどこで何をしていたのかを。」

アルケ「……もう隠すこともないか。」

神崎「デューク!」


神崎さんは後退しながらホロサイトを覗き、僕の名前を呼んだ。

僕は神崎さんの意図を直ぐに察し、ガトリングに駆け寄った。銃を回転させた後、足で弾薬箱(アモボックス)を回した。


アルケ「俺が、あのときの、ドラゴンだ。」

アル「なっ!……何だと……」


"バァン!"


神崎さんはアルケディアスさんの頭に通常弾を撃ち込んだ。

しかしアルケディアスさんはその弾に一瞬で必要量の水をかけた。

この間たった8m秒の事である。

確かにアルケディアスさんは水の魔法を扱うことができる。(キャラシートは第25話 "ナパームファイヤー")

しかし、今のはそういう次元の問題ではない。確かに神崎さんが発砲することは予想できたし、その際の弾道だって解っていた。しかし今の速度で反応できる人がここまで弱い筈がない。

さっきのCQCだってそうだ。この人とんでもなく強い。


神崎「あんたにゃ銃の弱点は教えていない。何者だ?」

アルケ「だから言っているだろう。ドラゴンだと。」

神崎「この世界のドラゴンはそんなに頭が良いのか?」

アルケ「……俺も元々はこの世界には居なかったんだ。」

神崎「っ!」

アル「ハァアアアア……アアア……」


正に、類は友を呼ぶ、である。

アルさんは色々と驚き、ロクスィーさんは混乱している。


アルケ「話すと長い。」

神崎「それでも今話すべきだ。」

アルケ「わかった、どこからがいい?」

神崎「まずはドラゴンになってもらおうか。本当にあのときのドラゴンだったのか、コレが一番重要だ。」

アルケ「ああ。実は、最初からこうなるって大体わかってたんだ。あの島に着いてしばらくしたら、確信したよ。天使達がお前達の命を狙ってるってな。だが、お前達がやられるとは思っていなかった。そうなれば、天使達は、間接的な攻撃を行うことは、想像するのに苦労はしない。だから、待ち伏せた。」

神崎「じゃあ何故隠していた?」

アルケ「色々と不都合だったんだよ。期待されることがな。」

神崎「それは都合がいいんじゃないか?」

アルケ「仕事はしている。」

神崎「……」


アルさんははこの隙を逃さず会話に割り込んだ。


アル「お前らはいつまで立ち話をしているんだ。」


しかし神崎さんも引き下がらない。


神崎「目前の脅威を放置するつもりですか!?」


珍しく神崎さんが怒っている……これが初めてかもしれない。アルケディアスさんに裏……騙されていたことがそんなに気にさわったのであろうか?……それとも軽率なアルさんに怒っているのだろうか?……

いずれにせよ今神崎さんは相等追い詰められているのだろう。生死に関わる問題だ。


アルケ「要するに俺の正体について、いや、俺の安全性を証明できればいいんだろう?」

神崎「ああ、まずは今の発言の信用性からだ。」

アルケ「わかった。」


そう言ったアルケディアスさんは両手を上げ、掌を見せながら後退りする。脇の下を見せているということは、降参の意味もある。常識である。

更に後退するときも、常に僕との間に誰も入れない。つまりいつでもガトリングを撃てるというわけだ。



さて、それはともかく、いったいどの様に人間があんなに巨大なドラゴンになるのか、とても気になるところである。

そもそも質量保存則からしておかしいのである。少し長い話になるが、例えば元々の人間の体重が80Kgだったとしよう、そしてドラコンの体重を軽く20トンとしよう。ここには謎の19920Kgが発生することになる。例え半重力等で調整しても、それはY軸方向、つまり上下運動にのみ限った話で、慣性の法則的には普通の人間の力では押してもうんともすんとも動かないだろう。やはり謎である。

いや待てよ?戦車は普通に数十トンはする……うーん……神崎さんでも難しいか……しかしこの場合は一時的なものにすぎないか……

やはり僕には理解できない……

待って神崎さん……これ10mmじゃ無理かも……せめて35mm(約42倍)は……うん、無理だ……無理だよぉ……



20秒程後退りしたところでアルケディアスさんは足を止めた。

ここでようやく気がついたように神崎さんが側方へ展開する。一直線にズドーンで全滅、笑えない。


神崎「ぁっ……!ォォォォォ……」


あらビックリである。

僕はてっきり爆発とかして一瞬で変身したり、全身が発光して輪郭すら認識できないものかと思っていたが、全然違う。思ってたよりもかなり遅く、身体のあちこちがどんどん変化していくタイプだった。これには神崎さんも開いた口が塞がらない様だ。


しかし、それでもそんなに長くはなかった。

1度竜人の様になったかと思うと、どんどんゴツくなっていき、やがて4足となり、変化が止まった。

この間凡そ15秒程である。


神崎「マ ジ カ ヨ … …」

「これが、俺のもうひとつの姿だ。」


形態が変わった所為で声帯は大きく変化する。しかし、喉が大きくなったからといって、声が低くなるとは限らないらしい。結局は声帯なのだ。


サイズは……うーん……うーん……うーん………Y(高さ)が……7m位かな?……だとすると、X(幅)は5m程度かな?……Z(奥行き)は見えないのでわからない。

鱗はギザギザしているがスリムでスマートである。カラーは白銀。カッコイイー。


神崎「デューク。10mm。」

デ「……ウィルコ。」


僕は神崎さんに言われた通り発砲した。


"ガーーーーーーーーー!!"


……


神崎「ノーダメやん。」


思った通りである。それに、鋭いスマートボディーは銃弾を弾いてしまう。曲者だ。


神崎「あー、だけどなー、これじゃ満足できないなー。」


神崎さんはまだやる気だ。


神崎「ブースト掛けた80mmにも耐えきれますよね?」

アルケ「勿論だ。」

神崎「言ったなこのヤロー。」


僕は不安である。アルケディアスさんに見えるステータスがおかしいのである。本当にこの程度か?まるで偽装されているみたいだ。


神崎さんは走って80m程距離をとる。僕らも2人の射線に入らないよう撤退する。


神崎さんはバトルライフルからグリモワールを取りだし手で開き、目の前に複数のブースターを展開する。


神崎「タングステンをお見舞いよー!」


"ドガアアン!!"


ロケットは僕が認識できない程速く飛び、強烈なフラッシュを焚いた。

しかし、アルケディアスさん?は、無傷である。


撃った本人はバックブラストにやられて吹っ飛んでいた。一応バイクのときのヘルメットを着けてはいたが、ドジである。


神崎「いっつつつつつつ……シールドかなぁ?……」


なるほど、追加装甲でおまけに空間装甲。効かないわけだ。


神崎「これじゃあクリップがバカみたいだな。」


っ!…………確かに、今のアルケディアスさんがあの場に居たのなら……クリップ死ななくてもよかったのかもしれない……


神崎「もういいよ。わかった。俺はあんたを信じるよ。」



こうして僕らはアルケディアスさんの秘密を知り、仲間も増えたのである。




神崎「ハァァァァァ……ねー、デュークくーん……ちょっと手伝ってー……」

デ「お疲れですね。」

神崎「そーぉなのよー……いーぃまからさー……バーァギィ作るからさー……ちょと支えててぇ……」


僕はふらつく神崎さんを抱え込むように支える。何だか嬉しい。(第37話 "汚れた翼"参照)


神崎さんがバイク以外のビーグルを作るのはこれが初めてである。いったいどのような物が出来上がるのだろうか?……


"ビカーーッ!"

"カシャン……"


神崎「は?……何これ……作ろうとしてたのと違うんだけど……」(第1話 "フライング"参照)

デ「F…C……?」


生成された直後は一瞬黒くも見えたが、ピッカピカの銀色であり、"FC"と書かれたロゴまで入っている。それに落下の際ほとんど音がしなかった。これが、バギー?……

あ、そうそう、まだ書いてなかった設定ですが、識字率についてです。

具体的には設定していませんが、以下の通りです。



識字率について:読み書きできますか?

それなりに低めに設定しています。○ikipediaに載せられていた国連の世界地図を見ますと、35%以下は少ない方ですね。

しかし、文明レベルはかなり違いますし、社会形態だって大きく異なります。まあ、上流階級を含めて全体的に見ても、30%ってとこでしょうかね?(※使用言語は日本語です。)

前にギルドにいっぱい紙が貼られてるって描写がありましたが、読めない人は、誰かに聞くしかないでしょうね。だから、数字だけ読んでる人は、簡単に騙されてしまうって訳です。無謀な任務にも喜んで参加してしまうものが一定数いるのはこの所為ですね。

あー、だから郵便局は暇なのかw と言うことは、配達業かな?……



久々に名前つけましたね。

読みにくいですねー。

何故日本語を使用しているのに日本語で読みにくいものになるのか?それでは矛盾している?

いえいえ、そんなこと無いんですよ。

その理由は、恐らく数十話以上先に出てくる"記憶の欠片"で、軽く解説いたします。

というかこの"記憶の欠片"はなんか、皮肉というか……とんでもないものですよ。

ここでようやくラスボスについて説明されるんですよね……

(※"記憶の欠片"とは、訳あって話せないエピソードで、物語が終わってから、"追加エピソード"の形で投稿される予定の、後日談のような感じなものです。つまり、読者様は、最後の最後でラスボスの正体を知ることになるのですが、この記憶の欠片を集めるのは、(神崎)健永くんです。つまり、その他のキャラクターは、この内容について、必ずしも知っているとは限らないのです。前からしっかり読まれている方はお気づきだと思いますが、この記憶の欠片が、健永くんの保険証です。逆説的な、保険証です……)



高速熱源について:恐ろしく速い、JA○か!?

(神崎)健永くんの視力は1より上だろうけど、2は無いはず。そんな健永くんでも見えたっていうことは、相等強い光源だったか、大きな光源だったか、あるいは緑等認識しやすい色だったのか、あるいはその全てか……そこまでは設定してないですよ。

たぶん認識した時はまだ少なくとも7Kmはあったはずです。そう考えるとデューク君も相等早い行動だな。


超寿命者の記憶について:オーバーフローしないだと!?!?

未知の原理によりひたすら加算され続ける。

しかし、通信がうまくいかないような、廊下に伴う障害、いわゆる"ボケ"は存在するが、ここの天使達は100歳程度ではまだまだ若い方である。到底ボケたりなどしない。しかし、廊下については設定していない……だからよくわからないし……触れたくもない……嫌だよー……!


光輪:光ってる輪

本来天使の翼も輪もなんというか、概念的な、神秘というか、的なものらしい。

が、何だかカッコ悪いのでそんなもの無いです。無かったんです。(あったっちゃあった。)



本当はこんなボリュームにするつもりじゃ無かったんですよ……だけど予想外な展開もあり、会話が延びすぎてしまい、タイトルのフラグをなかなか回収できなかったんです……


ああ、アルケディアスは直ぐに人間の姿に戻りましたよ。


次回は久しぶりの"ペチャクチャナンバリング"ですね!これ好きなんですよね!だからたぶん次回はデューク君はROMるのかな?


え?前書きではデュークが若干覚醒とか書いてあるけど嘘じゃないか?……いいえ、嘘ではありませんよ。嘘では。だってトリガー出しましたもん……


投稿時間を知っている方ならお気づきですが、筆者は疲れています。本文には目を通せていないので、ミスがあったとしたら……その所為という事で……お願いします……

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