フライング
前書き?
いやぁ、困りましたね。
ありませんね。
作者も困った1話 ‐ここは‐
僕は川を上り続けていた。するとようやく人影が見えた。なぜだか嬉しくなった僕は走り出していた。
ある程度近づいたところであちらも気付いたらしく、こちらを振り返った。しかし、なぜだか相手はハッとした様子で驚いていた。
「おい、あんた何者だ?どこから来た?」
そう聞かれまた僕は困ってしまった。
「それが知りたくて人を探していたのですが…」
「そうなのか、あんたもここがどこだかわからないのか…いやちょっと待て?そうか…わからないのか……あんた、名前は?」
「名前?名前は…わからないんです。」
「そうなのか。」
僕は相手にあきれられると思ったが、そうでもなかった。
「じゃあ俺がお前の名前を当ててやるよ。」
「えっ?」
「お前の名前は、"デューク"だ。」
「デューク?…うぅっ!」
収まっていた頭痛が!さっきよりも強い!
「おい、大丈夫か?」
「ええ、ありがとうございます。もう大丈夫です。」
今回の頭痛は案外あっさり引いてしまった。
デ「それより、どうしてあなたは私の名前を?今あなたに言われて初めて思い出しました。確かに私の名前はデュークです。間違いありません。」
「よかった。それじゃあ、"メニュー"って言葉の意味はわかるか?」
デ「メニュー?」
「そう。"メニュー"。そう頭の中で念じてみるんだ。」
デ「メニュー?…メニュー…メニュー……うわっ!」
「どうだ?なんか出ただろ?」
言われた通り頭の中で"メニュー"と念じると、なんと"メニュー"画面が開かれた。
「それを"メニュー画面"と呼ぶらしい。そして"アビリティ"を見てみるんだ。」
デ「アビリティ?アビリティ…」
「そう。そこに"インフォ"っていうのがあるだろ。」
デ「あった、"インフォ Lv.1(レベルいち)"」
「そうそう、それをチェックするんだ。」
デ「インフォをチェック…」
言われた通りになんとなく考えていると、
[…]
[Wait. . .]
[Activation. . . ]
デ「アクティ…んん?」
「おお、できたな?」
[OK! Open!]
[Name:神崎 健永 [かんざき けんと]
Race:Human
Sex:Man
Ability:
Info Lv.1
Create Lv.1 (Armament)
Production Lv.1 (Medicine)
Magic:
N/A
Skill:
Study D
Linguistic E
Analyze E
Adaptation A]
デ「うわわっ……読めない……」
神崎「あれっ?英語は読めなかったのか?」
デ「英語?………くわあっ!」
また激しい頭痛だ!またさっきのより強い!マズイ!
神崎「とりあえずこれを飲むんだ!」
まだ名前も知らない男の人から口に押し込まれた何かを飲み込む。苦い!
デ「ハーッ、ハーッ、ハーッハーッ……」
神崎「大変だな。今の飲んだのは頭痛効く薬だ。次の頭痛は今度のよりはマシになるはずだ。」
デ「アルファベット…アルファベットだ。」
神崎「ん?アルファベットを知っているのか?」
デ「どうやら、頭痛の度に、いや、何かを思い出す度に、激しい頭痛に襲われる様です…」
神崎「もしかしたら、それは俺も同じかもな。」
デ「あなた、名前はなんというのですか?」
神崎「あれ?わからなかったかな?おれは"かんざき"っていうの、"かんざき けんと"。」
デ「変わった名前ですね。」
神崎「それにしても日本語読めないのか?」
デ「日本語?」
神崎「そう。今お前が喋っている言語だよ。」
デ「あれっ?今までこんな言葉を使ったことは…無いはずなのに…」
ダメだ、全然思い出せない。さらに思い出す度に頭痛に襲われるのも嫌な話だ。
神崎「まあとりあえず、またさっきの"メニュー画面"に戻ってみてくれ。それで、一番下の"オプション"っていうのを選ぶんだ。」
デ「オプション…これか。」
神崎「そう。それでまた一番下のを選択。」
デ「一番下のを選択……」
[English ‐ 日本語]
神崎「今回の場合、右のを選ぶしかないな。」
デ「右のを選択。」
[言語設定を日本語に設定しました。]
デ「言語設定を日本語に設定しました。」
神崎「読めたじゃないか!」
デ「本当だ!」
[名前:神崎 健永
種族:人間
性別:男
アビリティ:
インフォ Lv.1
生成 Lv.1 (武装)
製造 Lv.1 (薬)
魔法:
なし
スキル:
学習 D
言語学 E
解析 E
適応 A]
デ「おお!読めた!……だけど…なんでしょうか…これは?」
神崎「俺にもよく分からないな。それより、自分の手を見てみるんだ。自分の事も解るぞ。」
僕は少し怖くもあったが、自分の掌を見てみる。
[名前:デューク
種族:人間
性別:男
アビリティ:
インフォ Lv.1
生成 Lv.1(武装)
魔法:
炎 A
水 E
風 D
電気 C
身体強化 S
回復 SS+
光 B
闇 F
スキル:
戦術 F
戦闘 SSS
剣術 SS
短剣術 A
CQC SS+
APS D
射撃 G
身体強化 S+
魔力強化 A
索敵 A+
隠密行動 E
耐圧 A
学習 F
防御 S
運転 H
睡眠 B
耐性 B
免疫 D]
デ「なんか、たくさん出てきました。」
神崎「俺にもこの評価がイマイチわからないんだけど…戦闘トリプルエスって…あんたばけもんだろ…それに…運転に射撃って…この世界の文明もそうなのか?けど剣術もダブルエスプラスなんだろ…なんだかなぁ…乗馬とかはないのか?…」
神崎のブツブツが止まらない。たしかに神崎さんより項目が多すぎるし、神崎さんは魔法を使えない。たしかアルファベットは、ABCDEFGHHJKLMNOPQRSTUVWXYZの26字で、それぞれにキャピタルレターとスモールレターがある。だから…おそらくAが一番高いのだろうな…それにしてもSは場違いじゃないか?まさか…この"魔法"と"スキル"のアルファベットはA+ ~ SSSまでの評価で、僕の戦闘はもう話にならないのか?だけど神崎さんはばけものと…っ!そうか!?まさか…立っている、いや、生きている事事態が奇跡なのか?……それもおかしいか…となると…まさか。
デ「神崎さん。神崎の思っているSSSというのは…」
神崎「おそらくずば抜けて高い評価のはずだ。」
デ「ですよねー。」
神崎「そこなへん、自覚は無いのか?そもそも剣術も何も、剣を持って無いよな…」
デ「自覚も剣もありません。」
神崎「そうか。じゃあ…この、武装生成を試してみるか。」
デ「武装生成…」
[生成
武装
ロングソード(鋼)
15cmナイフ(鋼)]
こっ、これしかないのか!?
デ「ロングソードとナイフしか無いですよ!?」
しかし神崎はんはもっと深刻だった様だ。砂利の上に膝ま付いてしまった。
神崎「スタンガンと警棒とトンファーしかない。」
いずれも聞き覚えの無い武器だ。とにかく神崎さんも僕も僕の剣術について知りたいんだ。さあ、試してみよう。
頭の中でロングソードを思い浮かべる。恐らく頭の中で考えて形成するのだろう。しかしロングソードのイメージがイマイチ出来ない。とにかくシンプルに。
すると突然手に光の棒が表れ、重みを感じる。そして2秒も経たない内に僕の手には何の特徴もないフルメタルのロングソードが表れた。しまった、グリップがツルッツルだ。
神崎「後ろに下がってるから、試してみてくれ。」
かるーく剣を降り下ろしてみる。
何も起きない。
今度は思いっきり振り上げてみる。
"ドガア"ア"ア"ア"ン"!"
爆音と共に砂利が吹き飛び砂が舞い上がる。
やり過ぎたか!?
神崎「うっ、うっ…うおおー……その剣、熱いか?」
デ「神崎さん!ボロボロじゃないですか!」
神崎「それより俺はその剣の温度が気になるんだ。」
身体中に石が刺さり、血まみれの神崎さんにそう言われ僕、はフラーを触ってみる。
デ「あっち!」
神崎「やっぱりかー…マッハ3を越しているんだ。」
デ「うわっ!イタタタタタ…マッハ…マッハ……音速…」(頭痛)
神崎「…………そう。マッハとは音の速さの事。その3倍を超す速さで剣は空を切ったんだ。だから空気摩擦で加熱された訳だ。いや、もしかしたらマッハ3は越してないかもしれないな……ともかく、音速は優に越しているんだ。だからソニックブームが発生し、爆音がした訳だ。」
デ「魔法の"回復"を試して見ますよ。」
神崎「そういうあんたは無傷なのか…すまないな…」
まだ4話までしか書いていませんが、200話位行ってしまうような気がします……
いや、終わり方もまだ考えてませんしね……
ああ、そうそう。神崎はこの話にポンと出てきた人物で、オリジナルには出てきません。




