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ハルフェン  作者: 殆ど小説を読まないやつ
また現れる
11/114

小さな緋色の山。

緋色の鳥よ

グッグッ、グッジョブ。

最初が上手く行く当たり前な9話 ‐油断大敵無知大敵‐




今回は、この豪邸が戦場になるようだ。しかしご近所に比べれば比較的小さい。

僕らの他にも何人かの傭兵達が集合地点に集まる。


神崎「いかなるビジネスにも、秩序は必要なんだな。」


そう呟いたのは、アサルトライフルとサブマシンガンとバリスティックシールドで武装した神崎さん。他にも関節のプロテクターやヘルメット、ケブラーチョッキの重武装だ。と、言っても、盾と弾薬は目的地までは僕が運ぶ。ひ弱なのだ。


アル「皮肉にも、そのビジネスマーケットの秩序で、この世界の秩序も守られている。」


そう神崎さんの言葉に返したのは、この世界の、かなーり偉い貴族のアルギルト姉さん。略してアルさん。アルさんも神崎さんのアサルトライフルとサブマシンガンで武装している。

しかし、二人ともライフルは初めてなのだ。

それにしても銃とは実に便利な武器である。剣すらまともに振れない非力な人間に、長年の血の滲むような訓練をしたものすら殺せる力を与えるのだから。

直径7.62mmの金属を、音速の2倍の速度で弾き出す。並みの人間では、気づいた時にはもう死んでいるだろう。


作戦の内容は、現地で説明を受けるらしい。かなりいい加減だ。




僕らは5メートル程の塀をくぐり戦場に足を入れようとするが、門兵に止められる。


門兵1「何だ貴様らは!何しに来た?」

神崎「傭兵ギルドより派遣されました、傭兵です。」

門兵1「ふざけているのか!!そもそも何なんだその格好は!?」

アル「わざわざ死にに来るバカがいるか。」


そう言って、アルさんが家門章を見せつける。すると門兵達は驚き、訳もわからないまま僕らを通す。チップは無い。



庭には既に40人程の傭兵達が集まっていた。

その多くの武装はロングソードと鉄の鎧。やられ役の様な装備だ。

そんな彼らは僕らを見るなり指を指し大笑いする。


傭兵1「ギャハハハハハハハハ!おいおい、なんだお前達?ここはお子様の来る場所じゃねえんだぞ!」

傭兵2「まさかあの変な黒いので戦うとか言うんじゃねえだろうな!?ハッハッハッハッ!!」

神崎「……」


[名前:フィズブ ゴードン (実は"fzbugDn"が"フィズブ ゴードン"になった。)

種族:人間

性別:男


魔法:

炎 G


スキル:

戦闘 C

剣術 C

短剣術 G

身体強化 F

防御 G



名前:チフィック ヘイク(cifkhc)

種族:人間

性別:男


魔法:

なし


スキル:

弓術 D

クイックリロード D

工作 E

肺活量 G]


(´・ω・`)


神崎さんは、自信に道溢れた顔をしてはいなかった。油断大敵。


神崎「何があるかわからない。二人とも離れないでくれよ。」

デ「アイアイ!」




しばらく経って、現場指揮官らしき人が現れるのだが、とても険しい顔をしている。普段からそういう人なのかな?


現指「諸君!これより事情説明を行う!我々の任務は、この屋敷を守り抜くことにある!だがしかし!昨晩急に事情が変わった!何と当初同数だった筈の敵戦力が!10倍になった!」


傭兵3「ふざけるな!」

傭兵4「こんな仕事引き受けるんじゃなかったぞ!クソオッ!!」


傭兵達は騒ぎ出す。言わなきゃよかったのにね。


現指「もうこちらに追加戦力は無い!死ぬ覚悟があるものだけ残れ!無いものは職と片手を失うのみだ!」


神崎「ちょっとアルさん危ないからあっち向けてくださいよ。」


???僕は神崎さんの方を見る。するとアルさんがライフルを構えていた。


ダダダン‼


大きな発砲音が傭兵達を黙らせる。そして皆の視線が僕らに向く。そこにさっきの笑顔は無い。


アル「たかが10倍だろう?何を怖じ気づいているのだ?」

傭兵3「なっ!?何だと!?」

神崎「正面は俺達3人で全部片付ける。だからあんた達は周りのを押さえておけばいい。」


皆理解できていなさそうだったので僕も3発空に射つ。


ドン‼ドン‼ドォン‼


神崎「そっちの方があんた達にとっても好都合だろう。」



皆納得の行かない様な表情だったが、他に統べが無かったのだろう。皆僕らの提案に従った。

本当は銃持ちは高いところにいたいのだが、僕らにはスキル(普通の意味)も無ければバイポッド(二脚)すらない。だから正面には僕を含め数名のデコイを配置し、外周に本来の主戦力を配置した。


僕はもし敵が投石機でも使って来たらどうしようと不安だった。確かにこのハンドガンでも木製の投石機位簡単に破壊できるし、飛んできた石の迎撃だってできるだろう。ただそれでは予定が狂ってしまう。




そして時は来た。

何と敵は我先にと正門から溢れだしてきたのだ!!!

塀の破壊は愚か、矢すら飛んでこないではないか!!!

敵は目的地までにたったの5人しかいないので完全に油断している。


神崎「御愁傷様。」

アル「くたばれ。」


ダダダ‼ダダダ‼ダダダ‼ダダダ‼ダダダ‼ダダダ‼ダダダン‼...ダダダ‼ダダダ‼ダダダン‼

ガチャッ、ガシャッ……ガチャン!

ダダダン‼...ダダダ‼ダダダン‼ダダダン‼ダダダン‼ダダダン‼ダダダン‼ダダダン‼ダダダ‼ダダダン‼

ガシャン!……ガチャン!

ドン‼ドン‼ドン‼ドン‼ドン‼ドン‼ドン‼ドン‼ドン‼ドン‼ドン‼ドン‼ドン‼カチッ、カチッ、

ガシャッ!ガチャッ!ジャキン!

ドン‼ドン‼ドン‼ドン‼……………


僕らの銃撃は凄まじい勢いで敵の先方を肉片へと変えて行く。特に僕のハンドガンの弾は敵の胸に当たると、僅か1発で敵を鎧ごと敵を粉砕する。


ダダダン‼ダダダン‼ダダダ‼ダダダ‼ダダダ‼ダダダン‼……ダダダン‼…ダダダン‼


200人程死んだところでようやく敵の勢いが減ってくる。


ダダダン‼ダダダン‼……


傭兵5「……血の…海だぁ……」


そう言った傭兵は腰を抜かし身体中をブルブル震わせていた。


アル「今のうちだ!追撃しろ!!」


正門までの距離は100mはある。しかも門には肉と防具の山がある。重装備の神崎さんは愚か、アルさんもあそこを越えるのは難しいだろう。

仕方がない。


デ「捕まってください。」


僕は神崎さんを抱き、アルさんを背中に乗せ跳ぶ。



神崎「ガハァッ!!イッテー!!」


おっと、そうだった。神崎さんはこの衝撃には耐えられないのだった。

恐らく防具が無ければ大怪我をしていただろう。いや、下半身は膝以外無防備だ。足が折れている。だが、骨折くらいなら簡単に治せる気がした。

実際そうだった。


アル「わざわざご苦労な事だ。あっちから顔を出してくれたぞ。」


神崎さんの怪我を治している間に、僕らは囲まれていた。


神崎「フルオートだ。」


カチッ。

ダダダダダダダダダダ‼ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダン‼

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダン‼


二人はサイドアームに切り替える。


タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ!

タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ!タッタッタッタッタッ!


神崎「終わったか?」

アル「いや!まだだ!」

デ「後は任せてください。」


僕は索敵スキルのお陰で敵の位置が解る。11時方向に撤退する敵がいる。僕は思いきり跳び上がる。なんと彼らは防具すら外して必死に逃げていた。


ドン‼ドン‼ドン‼ドン‼ドォン‼




神崎「指揮官様。おかげで全ての敵を無力化致することができました。ご協力感謝いたします。」

現指「あっ…有り難う。こちらもおかげで命拾いしたよ。私はもう傭兵はやめることにしたよ。今回の手柄は、全て君達の手柄だ。報酬も君達だけで受け取るといい。」


奥からこの屋敷の主人であろう人と、使用人達がやって来た。


主「あなた達には、何と感謝したらよろしいのか…」

神崎「そんな事より、早いところ反撃しなければ、また同じことが繰り返しますよ。敵に心当たりはあるんですか?」

主「ええっ?…はい、心当たりはございますが……」

神崎「どのみち我々の存在が知れ渡るのは時間の問題です。」

アル「今なら我々がただで敵を殲滅してやるぞ。」

主「はぁっ。そちらの事情は、存じ上げませんが、それならば是非とも御願いしたい。その前に、お名前を伺っても宜しいでしょうか?」

アル「いいだろう。我が名は、アルギルト グリッド。」

主「グッ!?グッグッ、グリッド家の御方でしたか!!これはまた、何という…」

アル「ふん、私を家族と同じだと思わないで頂きたい。」




そんなわけで、僕らは非公式に任務を請け負った。

僕らは地図をもらい、早速目的地へ向かう。今どき敵のクライアントはパーティーでも開いている事だろう。


デ「けど、本当に大丈夫何ですか?」

神崎「もうどのみち俺達はHVTさ。」

デ「ですがマーケットへの損害を考えると、ギルド側にも不都合です。」

神崎「もう会員が500人以上死んだよ。それもA~E50人分のお金で。」

アル「S+一人雇うより安いかもな。」

神崎「デューク。お前のグレポンの出番かもしれないぞ。」

デ「グレポン?」

神崎「グレネードランチャーの事。」



それから4時間位ひたす歩いた。

もうすぐ目的地なのだが…何かがおかしい。

その違和感は進むごとに嫌なものへと変わっていく。そして僕は確信を得た。


デ「これはっ!もう戦闘が始まっています!」

神崎「貴族社会は怖いですな。」

アル「そんな事言っていないで急ぐぞ。」


目的地は森の中の丘にあった。

先程僕らがいたそれの倍近い大きさの邸は、既に炎に包まれ崩れ出していた。


神崎「あんりゃー。これはもう手遅れだ。」

アル「それでも行くぞ。」

神崎「わざわざ危険を冒してまでいく意味あります?」

アル「とにかく行くぞ。」


神崎「デューク、敵は、どれくらいいる?」

デ「生体反応は30程度ですが、減り続けています。ですが恐らく10人程度かと。」

アル「あれはっ!?」


僕らの目の前には門があったのだが、そこにはいる筈の無い人がいた。と言うのは、気配を、存在を関知できなかったからだ。現に今も視覚以外では関知できない。


デ「幻術か?」

アル「あれは!フキスィユーグス!?」(読みにくいし覚えにくい…hhxyuugs)

神崎「何だその言いにくいのは!?」

アル「最大の犯罪組織だ。そのメンバーは、あいつのように全身を黒く包む。」


黒の長袖に黒のズボン、黒のブーツに黒の手袋、おまけに顔も目から下は黒い布で、髪の毛も黒い……




ガシャン!


神崎「デューク!」


くそっ、こんなヤバそうな時に主戦力が倒れやがった。恐らくまた記憶がどうのこうのなんだろう。それにしてもあいつ、俺達を襲ってこないのか?ずっと門の前に立っているだけでなにもしてこない。それにおかしいな、アナライズ出来ない。インフォが効かないとはこの事だったのか?んまさか、あの手に持っているのは!

黒のナイフ!!デュークが関知できなかった!あのとき(6話)のと同じだ!


アル「アイツ!」


アルさんがそいつにライフルを向ける。どのみちこいつらとは戦うことになるだろう。だから俺もアルさんに合わせる。


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダン‼

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダン‼

バサーン‼ザバーーー!!……


やはりこいつも水で防いだか。

俺はライフルを捨てショットガンを生成する。

HVT:

Value(価値)がHigh(高い)なTarget(目標)。

日本語にすると"高価値目標"。そのまんまですね。



最後に31発射っていたのは間違いではありません。

ちなみにあれで二人同時に射っている事を表現したかったのですが、どうでしたでしょうか?

そんな事よりグロすぎましたかね?

けどコレが20mmだったら…いや、30mmは……地獄絵図ですな。

30mm級は加害範囲が1mを超すと聞きました。頭や肩がソニックブームで吹き飛ぶらしいです。まあ、戦車の前面装甲には大したダメージを与えられないとも聞きましたが……




緋色の鳥


全部言ったら死ぬ。

部分的に言っても死ぬ。

知っているだけで死ぬ。

知らなくても死ぬ。


って感じですかね?



スコープよりバイポッドの方が使えるなそっちの方がいいと思います。ARだし。


何で200人も殺せたのかって?

"歴○秘話ヒストリア"の"真田丸"を見ればわかります。





追記20160801

第15話 "デマゴギー"を読めばわかりますが、間違いがあったので修正しておきました。


"音速の3倍弱"

   ↓

"音速の2倍"

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