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前編

実際の青木ヶ原は、観光にもってこいの景勝地です。ちゃんと遊歩道もあります。

また、所有者は魔女でなく国です。

 富士山麓に広がる樹海には魔女が住み着いている。

 迷い込んで、あるいは死を求めて自ら無限の森に足を踏み入れた者は、二度と外界を見ることが叶わない。気まぐれで残忍な魔女は血を好み、決して獲物を見逃さないからだ。


「――だそうだ」

「失礼な。そんな大それた前科をこさえた覚えはありません。せいぜい脱税くらいよ」

「それは、どう考えても、大それた前科では?」

「ふん。あなたにあの気が狂いそうな煩雑さはわからないでしょうねっ」

「確定申告義務を怠るのはいかがなものか」

「今はきちんとこなしてるわよーだ。たぶん」

 そっぽを向いて魔女は主張した。座布団の房をいじりながら、ひとしきり拗ねたところで「それに」と続ける。

「樹海の奥深くにあるこの家まで毎回、迷いもせず訪ねてきてはお茶を楽しんで帰って行く人がここにいるわ。わたしがあなたを捕まえて血を啜ったことがある? お客さま」

 客は爽やかに微笑した。うららかな春の陽光を受け、いかにも絵になる姿だった。

「ないな。いつも美味しい茶をご馳走になっているだけだ」

「ほほほ。抹茶に煎茶、玉露、玄米、ほうじ茶、そのほか豊富に取りそろえていてよ」

 魔女の言葉に合わせ、どこからともなくとりどりの茶筒が現れ、次から次に彼女を取り囲んだ。現実離れした光景ながら、魔女にとっても客にとっても、今さら驚くにはあたらない。

「ありがたいが、ほかでは茶が飲めなくなったよ」

「お気の毒に。それで足繁く通ってきてるの?」

 変な人だ、と魔女は思った。恐ろしい魔女がいるはずの樹海に単身のりこみ、この家をのこのこ訪問した一年前から、たいてい週に一度は遊びに来る。もうかなりの時間をともに縁側で過ごした。すっかり茶飲み友達状態だ。

 この変わり者の客人の容姿を見たままに表現しようとして、風雅、野性味、美麗、精悍、禁欲的な婀娜っぽさ、官能的な廉潔さ、俺に触れるとやけどするぜお嬢さん、などの語句を思い浮かべた。どれも当てはまるようでどれもしっくりはこない。

 貴公子の顔をしたり危険な色男の顔をしたりと実にバラエティに富んでいるが、しかしてその実体は国家防衛軍上級将校の肩書きを持つ、れっきとした女性である。

 中佐と自己紹介された気がするが、どう見ても彼女は二十代前半なので記憶違いだろう。でなければ耳のいたずらだろう。

 魔女は物事の本質を見るすべに長けている。それゆえ一目で彼女が女性であることは見抜いたが、逆に言えば魔女でもない限りそれは難しいに違いない。決定的な物証を示すことなしには誰も信じないのではないか。きっと多くの女心を撃沈してきたのだろう。

月冴(つきさえ)、何か? そんなにじっと私を見つめて」

 魔女でさえ、この流し目には胸が騒ぐ。請われてつい、月冴という名前を教えてしまったほどだ。

「考えてたのよ、夏目ちゃん」

「何について? 私の名前を覚えていてくれたとは嬉しいな。ずっと、あなたとしか呼んでくれなかったから」

「あなたのことについてよ。もちろん忘れやしないわ。でも、ここにはあなたとわたししかいないから、あまり名を呼ぶ必要に迫られないのよ」

「おや、私の何について考えてくれていたのかな。私が考えているのは、月冴、きみにもっと名を呼んでほしいということだよ」

 茶を吹き出しかけた。何これ心臓がバックンバックンいってる。

 魔女は思い直した。この麗人の性別を知ったところで、女心は撃沈などされずに突き進むだけだろう。いやはや、実に罪深い。罪深き魅力だ。

 うっかりうっとりしかけ、慌てて理性を引き戻す。

「今日のあなたの憂いはどうすれば晴れるのか、考えてたの」

 口が理性を裏切って余計なことを言った。魔女はうろたえた。夏目の恐るべき魅力は、年季の入った事なかれ主義をさえ打ち砕いてしまうのか。なにしろ陰をまとった彼女の美貌は、普段の二割増しに色めいている。

「い、今のは」

 なかったことに、と続けるはずの魔女の言葉はすかさず遮られた。

「気づかれてしまったか。やはりあなたには敵わないな。私の憂いを晴らしてくれるのかい?」

 つまり罠だった。そして魔女はまんまと引っ掛かった。絶世のフェロモン美形の悩める姿が餌とは、超弩級の反則だ。

「ええええええええええええと、そうね、お茶のおかわりはいかが? おいしいお茶には心を和らげる力があるわ。お勧めは宇治茶よ、おまじないとの相性がいいの。忘却のおまじないをかけてあげるから、それを飲んで嫌なことなんか綺麗さっぱり忘れちゃえばいいと思う!」

「月冴、実は」

 鮮やかな受け流しっぷりだった。

「近々防衛軍の進軍があるかもしれないんだ、ここに」

 魔女の動揺はすとんと脱げた。代わりに軽い驚きを装った興味が浮かぶ。自覚はなかったが、案外、引きこもり生活にも飽いてきていたのかもしれない。おそらく夏目が呼び水になったのだろう。

「なんでまた」

「この樹海に姿を消したのち、なぜか樹海の外で遺体が発見される事件は以前から稀に起きていた」

「あー、うん」

「それが数ヶ月からかなり頻繁になり、かつ大規模化したものとお偉がたは考えている。ことに直近一ヶ月で急増し、失踪者の数は千名を超えた。いずれも見つかっていない」

 それは単なる家出では、と考えた魔女を見透かしたように夏目は続けた。

「自発的な蒸発にしろ、可能性は低いが誘拐にしろ、あまりに多くの失踪者について行方をくらました経緯が酷似している。事件性が強いと見なされるゆえんだ。そのうえ、彼らの残したメッセージは一様に、樹海の魔女を示している」

「あいやー」

 魔女はあんぐり口を開けた。一体何をどうすればそうなるのか、さっぱり理解できない。しかし、樹海の魔女といえば、やはり自分のことだろう。

「……でも、それは警察の管轄じゃないの? あなたたちのお仕事は国防でしょう」

 少しは法も知っていることをほのめかしたが、いや、とあっさり否定された。

「災害派遣も任務の範囲だ。もしかして知らないのか? あなたは存在ごと見なし災害の認定を受けているんだが」

「……んんん? 見なし災害?」

 初耳だ。

「人災というか、魔女災害だな。もう三十年は前のことだ。ゆえにあなたが関わっている事件には国家防衛軍の出動要請がかかることになっている」

 三十年目にして突きつけられたこの事実を飲み込むために、魔女はたっぷり十秒ほど費やした。もっと欲しいくらいだった。

「ここ五十年ほどはシャバに顔を出してないの。とんだ展開になってたのね」

 やがて魔女は大いに嘆息した。いきなり自分が人類にとって怪獣並みの厄介者であると知らされたのでは、誰でも頭痛を覚えてしかるべきだ。

「そんな仕打ちを受けるほどのこと、したかしら。それとも軍事予算拡大のための餌食に仕立てられただけ? 増税のスケープゴート? 世論の防波堤?」

 不満げに呟くと、夏目がなんともいえない顔つきをした。それでも美形は美形だからずるい。

「三十年前、旅客機をまるごとハイジャックして本来の目的地とはまったく別の空港へ転移させたと聞いたが、あれはあなたではないのか」

「ああ、樹海に墜落してきそうだったから、近くの着陸できそうな土地に送ってあげたことなら覚えているわ。姿は見せていないはずだけど……そういえば機内放送を乗っ取って名乗ったかもしれない。不安にさせちゃ気の毒かと思って」

 逆効果だったみたいね、と魔女が笑い流したが、夏目はますます渋面になる。それでいて何かを悟った風でもある。

「五十二年前のN県N市焼き討ち事件は?」

「なあに、それ。もしかして化学コンビナートで大火災が起きたときの話かしら。それなら箒飛行中、たまたま上空を通りかかったから雨を降らせといたわよ。熱いのは苦手だし。雨が好きだからつい浮き浮きしちゃった。もう呵呵大笑よ」

 夏目は想像した。業火に包まれる町の上空を浮遊しながら高笑いする女の姿を。

「――事実と噂の間には深い溝があるようだ」

「そのようね」

 魔女はあっさり答え、空中のどこかから取り出した甘いミルクティーを客にそっと差し出した。いつもは無糖派の夏目だが、このときばかりは気遣いごとありがたく受け取った。

「ちなみに、樹海で亡くなったホトケさんを入り口に置いているのはわ・た・し。うふ。迷い込んで餓死したり首をつったりしちゃったみたいなんだけど、自分の所有地にそんなものがあっていい気はしないじゃない? だから外に出したの」

「まあ……できれば通報すべきだったとは思う」

 死体遺棄も犯罪です。

「あっ、そういうわけで、誘拐事件に関わったことはないわ。無実を主張します」

 魔女は両手を顔の横に上げ、身の潔白を高らかに宣言した。そしてついでとばかりに付け加えた。

「もちろん、全国各地に住むほかの魔女魔男のみなさんも無関係だと保証するわ。わたしたちの律は、善良な小市民を害することを認めてないの。破れば死ぬよりひどい目に遭うって決まってるし」

 夏目は目を丸くした。次に口元を和らげた。

「はじめから疑ってなどいないよ」

 と、魔女の手を優しく取って、下げさせる。

「月冴も含め魔女の方々はみな、それこそ善良な小市民だ。ただ、あなたの住み処を侵さずに済ませたいと私は願っている。どうか協力してもらえないか」

「と言うと」

「私の上官に会ってほしい」

 非常に言いにくそうに、本題が切り出された。ふむ、と魔女は軽く頷く。

「ここを出ないとそれは難しいわね」

「無理だろうか」

「いいえ、合点承知の助よ。ここらで汚名を晴らしておくのもいいかもしれないから、行くわ」

 力強く決定を下した。この言葉は夏目をさぞ喜ばせるだろうと思ったのだが、意外にも気乗りしない様子でいる。

「本音を言えば、あの人に会わせるのは……気が進まない」

「あら、どうして?」

「彼は徹底した年上趣味だ。齢四百年を重ねようというあなたの魅力に、ころっと参ってしまいかねない」

 夏目はどう見ても大真面目だった。本気でそう思っているらしい。

「いやいやいやいや、四百歳って熟女を通り越して老女だし。いや、妖女? 仙女? あ、魔女か」

 首をぶんぶん横に振って、「見た目はせいぜい二十歳なんだから、なんの問題もないと思う」とも付け足す。それでも夏目の愁眉は開かなかった。

「……私の心配は、迷惑か?」

 熱い瞳で見つめられ、硬直する。他方、心臓だけは激しい鼓動を繰り返している。これが美徳のよろめきというやつか。いいえ、いけないわ、昼日中からこんなこと。

「手、手を離してぇ」

 わたわたしながら要求すると、名残惜しげに解放してもらえた。ただしその前に、手の甲へ口づけられた。明らかにおかしな行動なのに、まったく不自然に見えないところが不自然だ。全身の血が顔面および問題の手に集まった気がした。切なげな、それでいて力強い情熱的な視線を受けて、陥落寸前になる。あと一押しで自分は間違いなく口走るだろう、ああもうどうにでもして!

 してみると、性別の壁というのは存外にもろいものかもしれない。




 てっきり近くの駐屯地に向かうのかと思いきや、夏目は魔女を東京へ連れていくと言う。国防の総本山、国家防衛総局だ。

 タンデム用の箒を用意したものの、飛行風景が人目につくと大騒動になるらしいので断念した。面倒な世の中になったものだ。

 単に面倒になっただけでないことを、すぐに魔女は思い知った。

「あ、ああ、あれが自動車ね。実物を見るのは初めてだわ」

 ひと昔もふた昔も前のおのぼりさん発言を、夏目は驚愕の思いで聞いた。

「人がいっぱいいるのね。でも……多すぎない? いつの間に人類はこんなにも増殖したのかしら」

「いや、むしろ……妙に人通りが少ない。平日とはいえ、昼間はもっと混雑しているはずなのに」

「えー、そんな馬鹿な。ペリーさんが来たころは、こんなんじゃなかったよ」

「……五十年ぶりと言ってなかったか? 本当はその三倍くらい森に隠棲していたんじゃないか?」

「ぎゃ、文字通りの摩天楼が空に突き刺さってる!? 空を削る勢いだよ! 雲に届いてるように見えるんだけど、あれ、幻?」

 魔女は背骨が折れそうなほど、のけ反った。

「あれはN富士タワーだ。魔女災害が認定されて以来、富士登山が全面的に禁止されたことを受けて、同じ高さの塔が建設された」

「しょ、正気? いくらなんでも高すぎる! 天罰が下るよ、バベルの塔だよ」

「造った企業が経営危機に陥っているのが天罰なら、そうかもしれない。ただし高さで言えば世界にはもっと上がいる。N富士タワーはせいぜい十指に入るかどうかだろうな」

「おおお、恐ろしい時代が来たもんだわ……」

 そのうち夏目は魔女のことを、少なくとも近世以前からタイムスリップしてきた人だと考えることにした。

「あああ、何これ何これなんで閉まるの!? 助けて、通して!」

「落ち着いて。切符を入れればゲートが開く」

「嫌よお願い置いてかないで! ちょっと、出てこないじゃないの。わたしの切符をどこに隠したの、返してちょうだい……!」

 新宿区にある国家防衛総局に着くころには、魔女はすっかり怯え、涙目になっていた。

「うううー。自動改札機なんて嫌いだ。みんな消えてしまえ」

 そのうえ都会の空気は淀んでいた。

 よからぬものがはびこっている。悪意が介在しているような、不自然な感じがした。

「この地に、何か悪いものがいる。闇に身をひそめてるんだわ」

 印象をそのまま言葉にしたことで、魔女はいっそう確信した。

「都内の自動改札機を全壊させるための言い訳に聞こえるのはなぜだろう」

「なんということを! とんだ侮辱だわ」

 魔女は憤慨しかけたが、無理もないと諦めた。この淀みに順応している人間にはわからないのだろう。汚れっちまった悲しみなのだ。科学技術の進歩についていかれないからといって、逆恨みに走ると思われるのは心外だが。

 いくつかの棟に分かれた国防総局の局舎はとてつもない威容だった。すさまじく大きく、はなはだしく権高で、おどろおどろしく武張っていた。魔女はぽかんと口を開けたまま、国防の砦を長い間ぼんやり見上げていた。

 茫然自失状態から戻ってきたときには局内の一室にいた。夏目の背中に張り付いたまま連れてこられたらしい。ここまでの遠い意識の彼方に思いを馳せてみたところ、ここがくだんの上官の執務室であることが思い出された。

「やあ、こんにちは」

 となれば、魔女をのぞき込んでくるこの変に爽やかな大男が上官だろう。もはや見るもの出会うものすべてが恐ろしく感じられる今、彼女は夏目の長身に隠れてぷるぷる震えるばかりだった。外界こわい都会こわい人間こわい笑顔こわい宇宙こわい。

「コ、コニュチア!」

 噛んだ。

 言い直す気力もない瀕死の魔女を、彼は無知蒙昧な子どもを甘やかす父親のように見つめてから、客を連れてきた部下へ向き直った。

「で、中佐。どうしたんだ、この娘さんは」

「樹海の魔女どのです」

「魔女? 樹海の? 富士山麓の?」

 中佐は三度、頷いた。上官に対するこの横柄な態度も、彼がそれを咎めないことも、平素の彼らの関係を物語っている。

「月冴。こちらが国防部長の樋口少将だ」

 魔女は耳を疑った。二十歳そこそこの中佐に三十代半ばの少将というのは常識の範疇だろうか。しかし、よく考えれば己こそ極めつきに常識外れの存在である。そのうえ世間を知らない。ゆえに魔女はそういうものだと理解することにした。どうであれ、支障はない。

「魔女って実在するのか。都市伝説だと思ってたな。ほら、あるだろう、なまはげみたいな」

「部長。都市伝説扱いされては、なまはげも浮かばれないのでは」

 夏目が冷静に、論点のずれた窘めかたをした。

「でも確か、焼き討ち事件は半世紀以上は前じゃなかった、か……?」

 ここで樋口の瞳がぎらりと光った。肉食獣の一途なきらめきと言えよう。ターゲットロックオンというわけだ。

「マダム」

 はじめ魔女はそれが自分のことだと気づかなかった。独身だからだ。

「表層の皮一枚ごときに惑わされた、愚かな俺を笑ってくれ。ああ、俺の目は節穴だ。あなたの真価はもっと深い場所に隠れんぼしていたんだな」

 発言の内容は魔女にとって完全に理解不能だったが、理屈抜きに鳥肌が立った。無性に、無性に不快だ。魔女は身震いした。

「月冴。意訳するとだな、部長はあなたの若く瑞々しい見た目に、つい年齢を読み違えていたが、自分よりずっと年上だとわかったからにはもう見過ごせないと言っているんだ。おそらく」

「ほ、翻訳ノーサンキュー!」

 混乱の極みの叫びだった。ひしと夏目にしがみつけば、恐ろしい敵から隠すようにしてくれた。今この世に頼れるものがあるとすればそれはこの中佐だけだった。

「さあ、年月という砥石に磨かれた玉のごとく美しき人よ。あなたの名前と、嬉し恥ずかし、重ねた年輪の数を教えてくれないだろうか……!」

「杓子定規なのか融通が利くのか、どちらなんだろう」

 夏目が真顔で呟いた。その疑問は、あくまで年齢という尺度にこだわる頑固者なのか、一条件さえ満たしていれば他は不問という極めて柔軟な嗜好の持ち主なのか、決めかねている点にある。

 どちらにしろ、ひとつ確かなことがある。彼は熟した女人が好きというより、実年齢が上であれば上であるほどよく、あとは中身も外見も意に介さないのだ。

 当然ながら、魔女の知る時代にこういう人種は存在しなかった。少なくとも顕在化していなかった。魔女からすれば未知との不幸な遭遇だった。

 とうに魔女の耐性は限界に達していた。今や立派な都会恐怖症の初期患者だった。ここに相容れない新人類の生態を突きつけられては、ひとたまりもない。

「ほほ、ほほほほほ、ほほほーほほーほほ」

 うつろな哄笑ののち魔女は卒倒した。

 事なかれ主義はしばしば、現実逃避という方法に退路を見いだすのだった。


短編として投稿するつもりでしたが、極小スクロールバーに興奮する自分が少数派のような気もするので、分けてみます。

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