表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

140文字小説 その3

作者: 並木 道生

また彼女が流行の顔に整形してきた。やはり可愛い。服を着替えるように顔やスタイルを変えるのだ。つきあって3年になるが、僕は3年前の彼女の顔を覚えていない。ある時、君の本当の顔を知らないといったら、そういえば私も知らないと笑った。まあ、僕も似たようなものか



月が玉子に見えた夜。生まれるヒヨコを夢想して、それが雄鶏になったなら、驚くほどの大声で、朝が来るのを鳴くでしょう。ここに一人の弓上手、朝の二度寝が大好きで、月の雄鶏の噂をきいて、これでは朝が台無しと、弓を片手に月を待つ。



牛の背中に鞍のせて、京より東へ下ります。鞍の上には姫がいて、姫の上には月があり、月の側には群雲が紫色で空にあり。雲の上には雷様が、一人無聊におりました。入道相国ゆるすまじ。雷様の力を借りて一人のややを生みました。源氏の始まる少し前。平氏が終わる少し前。



空から糸が垂れていた。ごく普通の糸だ、僕は迷う事無く、糸に尺取り虫をくっつけた。尺取り虫は当たり前のように、ゆっくり、だが確実に空にむかって這って行く。上手く行けば何番目かの宇宙に到達した生物になるはずだ。



月が巨大なお団子だと分かった時から、人類の宇宙進出が本格化したと言って良いと思います。ほぼ無尽蔵ですから、これで食料問題は解決する。誰もがそう思った事でしょう。まさかこのお団子に合うタレが見つからないなど、誰も予想できなかった時代の話です。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ